イプスウィッチがトッテナム撃破で今季初白星! [写真]=Getty Images

 プレミアリーグ第11節が10日に行われ、トッテナムとイプスウィッチが対戦した。

 アンジェ・ポステコグルー体制2年目を迎えたトッテナムは、ここまで10試合を消化し5勝1分4敗の勝ち点「16」で7位に位置。前節は好調アストン・ヴィラに先制を許したものの、後半に一挙4得点を奪い勝利を手にした。しかし、ミッドウィークに行われたヨーロッパリーグ(EL)ではガラタサライに敗北。未勝利が続く18位イプスウィッチを相手にリーグ戦連勝を飾り、良い形でインターナショナルマッチウィークに入りたいところだ。

 開始直後からスピーディーな展開が続き、イプスウィッチがサイドからのクロスやCKから敵陣ゴールに迫る。一方のトッテナムは3分にソン・フンミンのクロスからブレナン・ジョンソンにチャンスが到来。決め切ることはできなかったが、その後もボールを保持し、押し気味に試合を進める。19分にはクリスティアン・ロメロがボックス内へ鋭いフィードを送り、これを胸で収めたドミニク・ソランケが反転からシュートを放ったが、GKの好守に阻まれた。

 主導権を握るトッテナムだが、イプスウィッチの粘り強い守備対応もあり、なかなか決定機を作れない時間が続く。すると31分、イェンス・リス・ミシェル・カユステが右からクロスを上げ、リアム・デラップとロメロが競り合ったボールが浮き上がる。これをサミー・スモディクスが低い体勢のオーバーヘッドでゴールへねじ込み、イプスウィッチが先制に成功した。

 さらに42分、トッテナムのチャンスを凌いだイプスウィッチがカウンターを発動。オマリ・ハッチンソンが中央を持ち上がり左へ展開すると、ボックス内左に抜け出したスモディクスが低いクロスを供給。GKヴィカーリオとラドゥ・ドラグシンに当たってこぼれたボールをリアム・デラップが押し込みリードを広げた。前半はこのまま0-2で終了する。

 2点ビハインドのトッテナムは後半開始直後から圧力を強める。48分、左からカットインしたソン・フンミンの強烈なシュートはGKアリヤネット・ムリッチの好セーブに阻まれるも、直後にはペドロ・ポロのCKからソランケがネットを揺らす。しかし、VARによる確認の結果、ソランケにハンドがあったとして得点は取り消された。

 攻勢を強めるトッテナムは69分、ポロの右CKにロドリゴ・ベンタンクールが頭で合わせてネットを揺らし、1点差に詰め寄る。その後も攻勢を強め、サイド攻撃やミドルシュートでゴールに迫るが、ラストパスやフィニッシュの精度を欠き、追加点を奪うことができない。8分間のアディショナルタイムでもゴールは生まれず、試合はこのまま1-2で終了。イプスウィッチは今シーズンのリーグ戦初白星となった。

 次節、トッテナムは23日にアウェイでマンチェスター・シティと、イプスウィッチは24日にホームでマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。

【スコア】
トッテナム 1-2 イプスウィッチ

【得点者】
0-1 31分 サミー・スモディクス(イプスウィッチ)
0-2 42分 リアム・デラップ(イプスウィッチ)
1-2 69分 ロドリゴ・ベンタンクール(トッテナム)

【ゴール動画】イプスウィッチがトッテナムを撃破!先制点は鮮やかなバイシクル