就職活動のスタート時期は大学生にとって将来のキャリアに影響を与えかねない節目です。さらに近年は、インターンシップに参加する学生も増え、より早期から就職活動を意識する傾向が強まっています。

この記事では「就活の準備はいつから始めるべきか」というテーマで、アンケート結果をもとに、現在の就職活動の特徴と過去の就職活動との違いを深掘りしながら、インターンシップが持つ重要性についても触れていきます。

なお回答者の年齢は20代と30代前半となるため、現在の就職活動とは少し異なる部分もあるので、ご注意ください。

就活の準備開始時期ランキング

1位:4月~6月 (44.9%)
2位:1月~3月 (19.4%)
3位:10月~12月 (12.1%)
4位:7月~9月 (9.7%)
5位:12月以前 (7.7%)
6位:1月以降 (6.1%)

就活の準備終了時期ランキング

1位:大学3年の1月~3月 (27.9%)
2位:大学4年の4月~6月 (27.5%)
3位:大学4年の10月~12月 (18.6%)
4位:大学4年の7月以降 (9.7%)
5位:大学4年の7月~9月 (8.9%)
6位:大学4年の6月以前 (2.0%)
その他:5.3%

4月~6月が人気の理由とサマーインターンシップ

現在の就活の準備は大学3年の4月~6月に活動を開始する学生が最も多く見られます。理由としては、学校内で本格的な就職ガイダンスがスタートすることや、サマーインターンシップが直後に控えており、その準備を意識する学生が多いことがあげられます。

多くの学生がこの時期に動き出すことで、情報共有がしやすくなり、企業の理解や職種選びに必要な情報を効果的に集められることが人気の背景にあります。

1月~3月に始める学生と春季インターンシップの活用

現在は大学3年の1月~3月から春のインターンシップを通じて活動を始める学生もいます。春のインターンシップは「就活の本番直前」となり、多くの会社が3月に大学3年生にむけて情報解禁し、彼らが大学4年生となった6月から本選考を開始するという流れです。

10月~12月に始める学生と秋季インターンシップ

10月~12月に就活の準備を開始する学生も増えており、特に外資系企業や一部のベンチャー企業では秋季インターンシップでの採用活動が活発化しています。

この時期にインターンシップを経験することで、企業の業務内容を体験し、希望する職種や適性を深める機会を得ることができます。

以前はインターンシップ実施企業が限られていましたが、現在では秋季インターンシップを通じて、企業理解を深められるようになり、次の活動に向けた準備として利用されるケースが増えています。

7月~9月に活動を始める学生とインターンシップの活用法

現在の学生の中には、7月~9月のサマーインターンシップで経験を積み、その後の就職活動に役立てるケースも少なくありません。

このサマーインターンシップの経験を通じて、複数の企業での実務を知ることができるため、ミスマッチを防ぐのに有益な時間となっています。

かつては、このようなインターンシップの機会は限られていましたが、近年は学生に広く提供されることで、職場理解や自己分析の精度が高まる要因になっています。

就職活動の時期における過去と現在の違い

過去と現在の就職活動を比較すると、インターンシップの充実度が大きな違いとして挙げられます。

以前は主に4月以降から活動を開始し、自己分析や仕事研究を進めていましたが、現在はインターンシップを通じて、実務経験を積みながら企業との接点を増やす流れが主流です。

また、就職活動全体のスピードが加速し、早期内定が一般化する傾向が強まっています。過去に就職活動を経験した社会人から見ても、インターンシップの活用や活動時期の早期化は、現在の就職活動の大きな特徴といえるでしょう。

就職活動の終了時期ランキングを紹介しました

本記事では、アンケート結果をもとに現在の就職活動における開始・終了時期について解説しました。

特に近年はインターンシップの存在が就職活動の準備において欠かせない要素となっています。

過去と現在の違いを踏まえながら、時期に応じた最適なタイミングでの活動を意識し、効率的に就職活動を進めましょう。

調査時期: 2024年10月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 248人
調査方法: インターネットログイン式アンケート