藤川新監督の“構想外”に…阪神、戦力外通告を受けた6人。去就が注目される…

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 熾烈な争いが繰り広げられるプロ野球の世界では、十分な結果を残すことができなければ、必然的に厳しい立場となる。そんな中、2024年もレギュラーシーズンが終了。来季の契約にも注目が集まる時期となった。そこで今回は、今オフに戦力外通告を受けた阪神タイガースの選手を紹介する。

 

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遠藤成

・投打:右投左打

・身長/体重:178cm/85kg

・生年月日:2001年9月19日

・経歴:東海大相模高

・ドラフト:2019年ドラフト4位

 

 今季がプロ5年目のシーズンだった遠藤成。しかし、一軍出場の経験が1試合もないまま、戦力外通告を受けることとなった。

 

 東海大相模高では遊撃手兼投手として活躍し、高校日本代表入り。迎えた2019年ドラフト会議で阪神タイガースから内野手として指名を受けた。

 

 

 ルーキーイヤーは二軍で打率1割台と苦しんだが、着実にステップアップ。高卒4年目の昨季は、112試合の出場で打率.270、2本塁打、37打点、10盗塁の数字を残した。

 

 今季も二軍を主戦場とし、126試合出場、打率.262、30打点、30盗塁を記録。さらにウエスタン・リーグ最高出塁率となる.392をマークした。

 

 一方で、一軍では中野拓夢が不動のレギュラーを担っており、ポジションがない状況に。また、近年のドラフトで戸井零士、山田脩也、百﨑蒼生など内野手が相次いで入団。

 

 一軍出場の機会を得られぬまま、10月1日に球団から戦力外通告を受けた。ファームでは優れた実績を残しているだけに、他球団が獲得する可能性も大いにあるだろう。

髙濱祐仁

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/88kg

・生年月日:1996年8月8日

・経歴:横浜高

・ドラフト:2014年ドラフト7位

 

 2023年から縦縞のユニフォームに袖を通した髙濱祐仁だが、移籍後は一軍出場がなく、10月1日に戦力外通告を受けた。

 

 横浜高から2014年ドラフト7位で北海道日本ハムファイターズに入団。長らく二軍暮らしが続いたが、高卒7年目の2021年に一塁のレギュラー格に。

 

 

 同年は自己最多の107試合出場、打率.262(規定未満)、8本塁打、43打点の好成績を残した。

 

 しかし、翌2022年はわずか7試合の一軍出場にとどまり、同年オフに渡邉諒とともに阪神タイガースにトレード加入。

 

 新天地では外野手登録となり、再ブレイクを目指したが、まさかの2年連続一軍出場なしとなった。

 

 移籍2年目の今季は、ファームで70試合出場、打率.273、0本塁打、13打点という成績に。

 

 そして、第1次通告期間となる10月1日に球団から戦力外通告を受けた。他球団でのリベンジは実現するか、オフの動向が注目される。

岩田将貴

・投打:左投左打

・身長/体重:178cm/75kg

・生年月日:1998年6月16日

・経歴:九州産大九州高 - 九州産業大

・ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位

 

 貴重な変則サウスポーの岩田将貴。育成から支配下契約を勝ち取ったが、一軍デビューは叶わず、阪神タイガースを去ることになった。

 

 2020年育成選手ドラフト1位で阪神に入団し、プロ2年目の7月には支配下契約を奪取。同年はファームで41試合にリリーフ登板し、防御率1.97の安定感を見せた。

 

 

 しかし、昨季はファームで前年を上回る44試合に登板するも、防御率4.85の成績に。42回2/3を投げて51安打を許すなど、打ち込まれた。

 

 今季は、ファームで6月まで防御率0点台と無双状態にあった岩田。最終的に46試合の登板で防御率2.11をマークした。

 

 だが、今季も一軍のマウンドに上がることはなくシーズンを終了。10月1日には無念の戦力外通告を受けた。

 

 それでも、ファームでは高い安定感を誇った岩田。今後の動向に注目だ。

シェルドン・ノイジー

・投打:右投右打

・身長/体重:183cm/100kg

・生年月日:1994年12月10日

・経歴:オクラホマ大 - アスレチックス - ドジャース - アスレチックス

 

 昨季はリーグ優勝・日本一に貢献したシェルドン・ノイジー。だが、今季は成績を大きく落としたこともあり、退団が決まった。

 

 2022年オフに阪神タイガースへ入団。加入初年度から左翼のレギュラー格を担った。

 

 

 レギュラーシーズンでは、133試合の出場で打率.240ながらも9本塁打、56打点をマーク。強肩を活かした守備面でも貢献し、攻守に存在感を放った。

 

 また、同年の日本シリーズ第7戦では、値千金の3ランホームランを含む4打点を記録。チームを日本一へと導き、同シリーズの優秀選手賞に選ばれた。

 

 しかし、今季は若手の前川右京らが台頭。ポジション争いに敗れる形となり、一軍では49試合の出場で打率.231、1本塁打、8打点と大きく成績を落とした。

 

 そして10月24日、自由契約となることが発表。日本一へと導いた助っ人だったが、阪神を去ることになった。

加治屋蓮

・投打:右投右打

・身長/体重:185cm/90kg

・生年月日:1991年11月25日

・経歴:宮崎・福島高 - JR九州

・ドラフト:2013年ドラフト1位

 

 昨季は一軍のブルペンを支えた加治屋蓮。だが、活躍を継続することはできなかった。

 

 2013年ドラフト1位で福岡ソフトバンクホークスに入団した加治屋だったが、プロ入り以降は一軍で結果を残せない日々が続いていた。

 

 

 飛躍を果たしたのは、プロ5年目の2018年。同年は一軍で72試合にリリーフ登板すると、35ホールドポイント(4勝3敗31ホールド)、防御率3.38をマークした。

 

 しかし、以降は右肩痛などの影響もあり、再び低迷。2020年オフには戦力外通告を受け、阪神タイガースに活躍の場を移した。

 

 移籍3年目の昨季は、開幕から22試合連続無失点を記録。カットボールやフォークなどを武器に、同年は51試合の登板で17ホールドポイント(1勝5敗16ホールド)、防御率2.56をマーク。チームのリーグ優勝、日本一に貢献した。

 

 今季もリリーフの一角として期待されたが、一軍ではわずか13試合の登板で防御率4.50の成績に。そして、10月1日に自身2度目の戦力外通告を受けた。

 

 一方で、ファームでは29試合の登板で防御率0.68の安定感を発揮。一軍での実績もあるだけに、他球団から声がかかる可能性も十分にありそうだ。

片山雄哉

・投打:右投左打

・身長/体重:177cm/84kg

・生年月日:1994年6月18日

・経歴:刈谷工 - 至学館短大 - BC・福井

・ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位

 

 今季で30歳を迎えた片山雄哉。来季の構想からは外れる形となった。

 

 2018年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団した片山。ルーキーイヤーの4月から4番に座るなどアピールし、同年7月には支配下契約を奪取。順調なスタートを切った。

 

 

 しかし、以降はファームでの打率が上がらず、2割前半で終わるシーズンが続くことに。2022年には一軍出場を果たしたが、わずか2試合の出場に終わった。

 

 それでも、昨季からは打撃成績が向上。同年は一軍出場こそなかったが、ファームでは79試合の出場で打率.288、15打点の成績を収めた。

 

 今季は打撃でさらなるアピールを見せ、ファームで90試合出場、打率.310、2本塁打、21打点をマーク。得点圏打率.327を記録するなど勝負強さも発揮した。

 

 だが、一軍捕手は梅野隆太郎と坂本誠志郎が双璧をなし、今季も片山の一軍出場は叶わず。10月1日には戦力外通告を受け、球団から去ることとなった。

 

 

【了】