Oneboxは11月5日、「ビジネスメール調査2025」の結果を発表した。調査は2024年10月7日~10月8日、20~59歳の会社員300名を対象にインターネットで行われた。
デジタル化の進展でも1割がFAXを利用
仕事上でよく利用しているコミュニケーション手段を聞いたところ、最も多かったのが「メール」という結果となった。その数、およそ7割にのぼる。3番目に多い「対面」については、出社回帰の影響が大きいことが推察される。
また、Web会議ツールやビジネスチャット、SNS等のデジタルツールの利用率がそれぞれ2~3割を占める一方で、調査対象の1割以上はFAXを活用していることもわかった。
メール1通あたりの読了時間は1~2分未満、作成・返信の所要時間は3~5分未満
メール1通あたりを読むのにかかる時間は1~2分未満、作成・返信にかかる時間は3~5分未満という結果になった。
「3時間以内にメールの返信が欲しい人」は4割以上
メール送信後、「3時間以内の返信でも遅いと感じる人」は40.1%にのぼり、そのうちの約半数は「1時間以内」と回答した。
メールチェックは「出勤直後」が最多。約2割は勤務時間外も対応
メールをチェックする時間帯・タイミングに関しては「出勤直後」が最多となった。一方、昨今、働く人々が業務時間外の連絡を拒む「つながらない権利」に注目が集まる中で、勤務時間外にメールチェックをしていると回答した人は、「出勤前」11.39%と「退勤後」6.93%と、合計でおよそ2割にのぼることもわかった。
また、参考までに、「(特定の時間帯に限らず)メール受信後すぐ」と回答した人の中にも勤務時間外が含まれる可能性もあるため、それも考慮すると、勤務時間外にメール対応をしている人の数はより多いことが予想される。
テキストコミュニケーションツールの併用で業務量が増加
メールと同じ"テキストコミュニケーションツール"に分類される「ビジネスチャット」についても、利用者を対象にヒアリングを行った。
その結果、「スピーディーなやり取りができる」「形式的な挨拶や署名等が省かれるので気軽さがある」という利点をあがった一方で、「大量にメッセージが飛んでくると見逃しやすい」「通知が多すぎて他業務に集中できない」など不都合なポイントも浮き彫りになった。メール業務に加えて、チャット対応も求められると、連絡事項が煩雑化し、業務量の増加が懸念される。