ビジネスパーソンが“今読むべき本”を厳選し、要約してそのエッセンスを伝える「flier(フライヤー)」。最新のトレンドを学んだり、読みたい本を見つけたりするためのツールとして、累計120万人のユーザーに活用されています。
この記事では、flierを利用する意識の高いビジネスパーソンの中でも特に、20代~30代のユーザーが今、リアルに読んでいる本とその傾向を紹介します。同世代のビジネスパーソンは今、どんな本を読んでいるのでしょうか? なぜその本が選ばれたのでしょうか? 気になった本があれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
先延ばし癖にサヨナラ! 効果的な時間の使い方がわかる本
10月の1位は『後悔しない時間の使い方』(ティボ・ムリス、弓場隆(訳)、ディスカヴァー・トゥエンティワン)でした。
もうすぐ2024年も終わりですね。さて、今年の初めに立てた目標は実行に移せましたか? どのくらい達成できましたか?
1年365日、1日24時間。時間は限られているとわかっているのに、わたしたちはつい時間を浪費してしまいます。「10分だけ」とSNSを見始めて、気がつけば1時間以上経っているのは筆者だけではないはずです。
あとになって後悔しないようにするには、時間をどう使えばいいのでしょうか。本書では先延ばしを避けて生産性を高める方法や、時間に対する正しい認識の持ち方などを紹介しています。
わたしたちがコントロールできるのは、過去でも未来でもなく、今この瞬間だけ。1日1日を大事に過ごして「今年はいい年だった!」と満足して年越しできるよう、今から本書を読んでみませんか?
寝るだけが休養じゃない! 新しい「休み方」を教えてくれる本
2位は『休養学』(片野秀樹、東洋経済新報社)。
ある調査によると、日本人の8割は慢性的な疲労を感じているそうです。25年前は6割だったことを考えると、疲れている人が増え続けていることがわかります。
そもそも、わたしたちは「寝ること」「何もしないこと」が休養だと考えがちですが、最新の研究によるとそれだけでは疲れがとれないことがわかっています。本書では「休養学」を提唱する著者が、7つのタイプの休み方を教えてくれます。
その休み方の1つが「娯楽タイプ」。映画を観に行く、好きなアーティストのライブに行くなどの趣味活動で“休養する”という方法です。大それたものでなくても、「鼻歌を歌う」といった気分が上がる日常的な行為でもOKです。
その他、環境を変えることでリフレッシュする「転換タイプ」や、運動することで疲労を軽減する「運動タイプ」など、様々な休み方が紹介されています。「休んでいるのに疲れがとれない」という方は、ぜひ一読してはいかがでしょうか。
産業医が教える、しんどさが軽くなる生き方
3位は『「考えなくていいこと」リスト』(井上智介、三笠書房)。
仕事やプライベートで、こんな風に思うことはありませんか?
・自分が悪いのかな…
・自分の気持ちを顔に出してはいけない
・早寝早起きをしないといけない
・やりがいがないと意味がない
・自分は誰の役にも立っていない
・もっと頑張らないといけない
本書によると、これらは全部「考えなくていいこと」。産業医・精神科医である著者はこれまで1万人以上と接してきて、あまりに疲れている人たちに多く出会ってきたそうです。
そこで、「少しでもしんどくなくなる方法」として編み出されたのが「考えなくていいリスト」。わたしたちは日々評価にさらされ、常に他人の目が気になる情報社会に生きています。でも、本当はもっと自由に振る舞ってもいいのです。
周りに気をつかいすぎる、もっと自信を持ちたいという人に、やさしく響く一冊です。
話題の書から、ビジネスと人生のヒントを得よう
10月のランキングでは、自らの生き方や健康を見つめ直そうとするマイナビ世代の姿が見える結果となりました。
本の要約サービスflierには、他にも、ビジネススキルを磨きたいときや自分とじっくり向き合いたいときに役立つ書籍が多くそろっています。10月のランキングでは、『なぜ、あの人は仕事ができるのか?』(田尻望、すばる舎)、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?』(今井むつみ、日経BP)、『人事ガチャの秘密』(藤井薫、中央公論新社)、『上機嫌のつくりかた』(植西聰、自由国民社)、『はかどる技術』(鈴木邦成、フォレスト出版)などがベスト10にランクインしました。
来月はどのような本が注目を集めるのか、楽しみにしていただければ幸いです。