パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、「仕事満足度ランキング2024」を10月28日に発表。同調査は、2024年8月5日~8月13日の期間で20~59歳のビジネスパーソン15,000人を対象に、ネットリサーチ会社を利用したインターネットで実施された。
「仕事満足度ランキング2024」は、現在、就いている職種について、「総合」「仕事内容」「給与・待遇」「労働時間(残業・休日など)」「職場環境(社風・周囲の社員など)」の5つの指標別に、満足度を100点満点で回答してもらい、結果をまとめたもの。
仕事満足度ランキング総合1位は「財務」で70.6点。前回の67.7ポイントから2.9ポイント増加し、順位も2位から1位に。「仕事内容」「職場環境」は2位、「給与・待遇」は7位となり、「労働時間」以外が10位以内にランクイン。
満足度コメントでは、「給与に不満はなく定時に帰れて人間関係も良好」「ワーク・ライフ・バランスを重視しつつ、やりたい業務に携われている」など、業務内容や給与、人間関係、ワーク・ライフ・バランスなどを総合的に評価する声が多く寄せられた。
2位は「基礎研究/先行開発/要素技術開発」で70.4点となり、「仕事内容」「給与・待遇」「職場環境」の指標において3位にランクインした。
3位は医療系専門職の「学術/メディカルサイエンスリエゾン」で70.0点で前回の20位圏外から3位に浮上し、「仕事内容」の指標では全職種の中で1位、「給与・待遇」「労働時間」では2位を獲得した。
2位・3位ともに専門性の高さや資格を活かせるなど、やりがいをもってはたらくことができることをコメントとしてあげる人が多く、満足度の要因となっているよう。
仕事満足度ランキング総合の平均点は、60.3点となり、前回より0.5ポイント上昇。これは点数目安の「やや満足」(60~79点)に分類され、前回の「普通」(40~59点)からワンランク上がる結果に。
「仕事内容」が62.5点(前回比+0.3ポイント)で「やや満足」、「給与・待遇」が55.0点(前回比+0.6ポイント)で「普通」となり平均が上がった。
一方、「労働時間」が65.7点(前回比-0.6ポイント)で「やや満足」、「職場環境」が60.6点(前回比-0.7ポイント)で「やや満足」となり平均が下がった。
結果の背景として、2024年春闘で1991年以来33年ぶりとなる5%の賃上げ率が話題となったことや、2024年3月に「建築事業」「自動車運転の業務」など一部の事業・業種に与えられていた猶予期間が終了し、時間外労働の上限規制が適用され、時間当たりの業務量が増えたことなどが考えられるという。
また、トップ20で最も多かったのは「企画/管理」で6職種ランクイン。「IT/通信系エンジニア」が4職種、「モノづくり系エンジニア」が3職種と続いた。
これらに共通して見られたのは、「システムが完成したときの達成感」(社内SE)など「やりがいのある仕事内容」が評価の高さにつながるコメントだった。また「勤務の仕方がフレックスで、フルリモートで働けるから」(Webエンジニア)など「職場環境」を評価するコメントも多く見られたという。