トレジャープロモートは10月22日、「投資詐欺被害の実態調査」の結果を発表した。調査は9月28日~10月1日、全国20歳以上の男女7,000人を対象にインターネットで行われた。
はじめに、「これまでに投資詐欺の被害にあったり、勧誘を受けたりしたことはありますか?」と尋ねたところ、4%が「被害にあったことがある」と回答。特に20代で6.9%と高く、40〜60代(およそ3.3%)の倍以上という結果に。30代も5.2%と高い被害率であり、若い人ほど詐欺の被害者となってしまう傾向にあるよう。
また、「被害は受けていないが、勧誘を受けたことがある」(11.7%)をあわせると15.7%となり、10人のうち1人ないし2人は何らかの詐欺や勧誘に遭遇していることが明らかに。
さらに、今回の調査では、投資被害の実情をより詳しく理解するために、回答者本人だけでなく、友人や知人が同様の経験をしていないかどうかもあわせて調査した。その結果、友人・知人の詐欺遭遇率は全体で13.1%(被害5.3%+勧誘7.8%)だった。
次に、本人や友人・知人が詐欺や勧誘に遭遇したことがあると回答した600人(各年代の男女50人ずつ)を対象に、その被害内容について聞いたところ、約半数が「金銭的被害はある」(48.0%)と回答。「金銭的被害はない」(43.5%)を上回り、詐欺や勧誘に遭遇した人の多くが、金銭的な損失を被ってしまっていることが明らかに。
また、被害にあった金額を教えてもらったところ、「100万円未満」が最多の60.1%。金額が上がるにつれて割合は減っていくものの、「1000万円以上」の被害を受けた人は全体で8.3%(24人)いることがわかった。
「私はこれで、騙されました」投資詐欺の実例を公開
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- USBファイルを50万円で買わされる(27歳・女性)
- InstagramでFXの投資を募っていましたが、架空の取引を行っており、投資額を全部持って行かれた(33歳・女性)
- 出会いカフェで知り合った女性陣と合コンをした後、友人が個別に誘われて不動産投資セミナーなどへの出席と投資を持ちかけられた(41歳・男性)
- 某有名大学経済学教授が主催するという投資セミナーへの勧誘と、必ず儲かる株があるので購入しないかと持ちかけられた(58歳・男性)
- 友人がSNSの投資サークルに入会したところ、『早いもの勝ちで値上がり確実の極秘の情報を提供』の案内がきたそうで、情報料10万円を送金。その後、連絡が取れなくなったそうです(63歳・男性)
- プラチナ先物で最初は少しもうけたが後から追証が掛かるように持って誘導され数百万円損をした(67歳・男性)
- 一人暮らしの母のところに入り浸り話し相手のふりをして会社を始めると持ちかけてきた(65歳・女性)
- フェースブックで知り合った若い女の子を名乗る人とLINEでやりとりするうちに、仮想通貨の誘いがあった(70歳・女性)