リクルートの美容に関する調査研究機関「ホットペッパービューティーアカデミー」は10月16日、「薄毛に関する意識調査」の結果を発表した。スクリーニング調査は2024年7月8日~7月9日、男女50,000人を対象に。本調査は2024年7月22日~7月24日、現在薄毛の認識があり、薄毛を気にしている20~69歳の男女2,065人を対象にインターネットで行われた。
自身の体の状態について「薄毛である」を選んだ人の割合
男女50,000人を対象に調査したところ、薄毛を認識している人の割合は16.5%で、ここ数年、緩やかな減少が続いていることがわかった。男性は女性の3倍以上という結果に。
薄毛が気になり出した年齢
薄毛が気になり出した平均年齢は男性が38.6歳、女性は42.1歳だった。男性は女性よりも早い段階で薄毛を意識し始める傾向にあることがわかった。
薄毛で嫌なこと
現在薄毛の認識があり、薄毛を気にしている2,065人に、「薄毛で嫌なことは何かありますか」と質問したところ、男性は「人の目が気になるようになった」が47.4%でトップ、次いで「できる髪型が減った」(35.3%)。一方、女性は「自分の抜け毛を見ることが増えた」が50.5%でトップ、次に「人の目が気になるようになった」(47.3%)と続いた。
男女の比較では、男性は「できる髪型が減った」ことへの不満が強く、スタイルの選択肢が狭まることに敏感な傾向が見られる。一方、女性は「抜け毛を見ること」や「ネガティブになること」に対する心理的な負担が大きく、特に自分の抜け毛を目にすることが大きなショックにつながるようだ。これは、女性は男性より髪が長いことが多く、抜け毛が目立ちやすいため、より強いストレスを感じることが考えられる。
薄毛対策にかけてもよいと思う金額の上限
薄毛対策にかけてもよいと思う1カ月あたりの平均金額は、全体で男性が4,928円、女性が3,559円だった。特に20代男性は7,475円と他の年代よりも高い。男性は全ての年代において女性よりも金額が高かった。
今後試してみたい薄毛対策
男女ともに「育毛エッセンス・育毛ローションや発毛剤・育毛剤を使う」が今後試してみたい対策として1位となった。2位は男女で異なり、男性は「薄毛治療・対策のできる病院や専門クリニック」、女性は「薄毛が目立ちにくい分け目や髪型」への関心が高い。
若年層の男性の対策金額が高い背景には、薄毛を認識している割合が女性よりも男性のほうが高く、「自分の将来を考えたときに、対策しておかなければ」という意識の高さがあると考えられる。また、男性は「薄毛治療・対策のできる病院や専門クリニック」など、より積極的に薄毛対策に投資しようとしていることが分かる。一方、女性は経済的な負担が大きい自宅外での対策には、やや慎重であることが示唆される。
理美容室への相談意向
育毛促進や髪のボリュームアップに関して理美容室への相談意向がある人(「とてもそう思う」「まあそう思う」の合計)は35.9%で、ここ4年で増加し続けている。
理美容室で相談したいのにできていない理由
理美容室への相談意向があるのにもかかわらず相談ができていない理由は、男女とも1位が「言い出すのが恥ずかしいため」。男性は女性よりも恥ずかしいと感じる割合が12.2ポイント上回る。
理美容室でやってみたいこと
理美容室でやってみたいメニューのトップは「ヘッドスパ・ヘッドマッサージ」(43.3%)で、次いで「髪がボリュームアップして見えるような髪型(カット)」(41.0%)がランクイン。「頭皮や髪の診断」(27.7%)も人気があることが分かった。