マイホムは、家づくり経験者300人を対象に実施したアンケート結果を10月17日に発表した。同調査は2024年8月22日~8月23日の期間、30~50代の既婚男女300人を対象にインターネットを用いて行われた。
家を建てた経験がある人の77%が「家づくりに心残りがある」と回答した。あこがれのマイホームを手に入れたにもかかわらず、ほとんどの人が、何かしらの不満や後悔を感じていることがわかった。
心残りを感じた点として、「対面の打ち合わせが多く時間が奪われた」「決め事が多くストレスを感じた」という選択肢に回答が集中した。
また「手続きがアナログで面倒だった」と回答する人も多いことから、家づくりのステップに効率化が求められていると同社は推察。そのほか担当者とのコミュニケーションに不満を感じたケースも多く見られた。
年収帯によって、抱いた心残りに差が生じることがわかった。世帯年収1000万円以上の所得層は、「対面での長時間の打ち合わせで時間が奪われたこと」に最も不満を感じており、次に「アナログな契約手続きを面倒に感じる」、「担当者が話を理解してくれなかった」と続いた。主に「時間的コスト」や「担当者の質」に対する回答が目立った。
一方、世帯年収500万円以下の所得層では、「完成した家がイメージ通りではなかった」「完成した家の使い勝手が悪かった」「説明を受けていない出費が発生した」の3つの回答が突出して高い傾向にあった。
想定した予算に家づくりの費用が収まったか聞いたところ、全体で41.3%の人が予算オーバーを経験していた。
さらには、世帯年収が高いほど、予算オーバーした人が多くなっている。予算内に収めた人に比べて、予算オーバーだった人に特に多い心残りとしては、「完成後の使い勝手の悪さ」や「説明を受けていない出費の発生」が挙げられた。
男女別では、男性は、家を建てる過程において「担当者とのコミュニケーション」などに不満を抱くケースが多いものの、全体として心残りが少ない傾向にあった。
一方、女性は家の完成後に心残りを感じることが多く、特に「使い勝手」や「イメージの違い」に対する心残りが顕著。女性は家の快適性や機能性、デザインといった生活面を重視する傾向にあり、完成後に理想とのギャップを感じたときに強く後悔することがわかった。