ラグビーニュージーランド代表チームALL BLACKS(オールブラックス)の来日を歓迎する催し「ALL BLACKS WEEK in Nihonbashi」の開幕セレモニーが10月18日に東京・日本橋室町のCOREDO 室町テラス大屋根広場にて開催された。セレモニーには、オールブラックスの選手らのほか、中川家の2人も登壇。ラグビーネタのコントなどで、会場を賑わせた。

  • 「ALL BLACKS WEEK in Nihonbashi」開幕セレモニー

日本橋に約500人のラグビーファンが集結

オールブラックスの選手らは10月26日に日産スタジアムにて開催される日本代表との試合のために来日。「ALL BLACKS WEEK in Nihonbashi」は、その来日にあわせて10月18日から26日まで、COREDO 室町テラス大屋根広場や江戸桜通り地下歩道にてさまざまなイベントが行われるもので、アディダス ジャパン、大正製薬、三井不動産の3社共同で開催される。開幕セレモニーの前に、「オールブラックスウェルカムイベント」が行われた。会場には約500人のファンが詰めかけ、選手らが全員ステージに現れると大きな声援を送っていた。

主催を代表して三井不動産の菰田正信代表取締役会長が登壇。「日本橋にようこそお越しいただきました。オールブラックスのみなさんを日本橋にお招きできたことを大変誇らしく思っています」とあいさつし、選手らを歓迎した。三井不動産とオールブラックスは、2019年に日本でラグビーワールドカップが開催された際、三井不動産がスマートシティ開発を手掛けた千葉県・柏の葉でプレキャンプを開いたことをきっかけに交流が続いているという。

菰田会長は、「コロナを経て、我々はリモートやオンラインでいろいろなことができることを知りました。その一方で、人と人が交流するリアルワールドの価値がかけがえのないものであることも知りました。その最たるものが、スポーツエンターテインメントだと思います」と話し、「世界のスポーツチームの最高峰であるオールブラックスのみなさんと交流を深め、スポーツエンターテインメントの素晴らしさを体感してほしい」と日本のファンに向けてメッセージを送った。

オールブラックスのスコット・ロバートソンヘッドコーチは、まず「トウキョウシティ、スバラシイデス」と日本語であいさつ。そして「改めてこのパートナーシップに感謝を申し上げます。来週26日は素晴らしい試合をしたいと思いますので、ぜひ皆さん、応援に来てください!」とコメントした。

キャプテンのスコット・バレット選手は「とてもエキサイティングなウェルカムイベントで、日本のみなさんに歓迎されていることを実感しています。昨日も空港でたくさんのファンが来てくれました。この1週間の滞在で日本文化を感じたいです」とあいさつした。

菰田会長からは、歓迎の印として法被をプレゼント。オールブラックスからは、サイン入りユニフォームが会長に手渡された。

オールブラックス選手と中川家のスクラムにファン歓声

開幕セレモニーには、オールブラックスからスコット・バレットキャプテン、タマティ・ウィリアムズ選手、サム・ケイン選手、ダミアン・マッケンジー選手、キャム・ロイガード選手、コーディー・テイラー選手の6名が参加。さらに、ラグビーネタのコントも人気の中川家もゲスト出演し、会場を盛り上げた。

礼二は「スターぞろいですよ。テレビで観てましたから」と興奮気味。剛は「このあとラーメン食べにいくんですか?」と冗談めかして尋ねると、選手らからは「もちろん!」と即答。選手らが日本のステイを楽しみにしていることがうかがえた。試合前のルーティンについて話がおよぶと、選手らが髭剃りやエクササイズ、睡眠などについて話す中、キャプテンのスコットが「ラッキーアンダーウェアがあるので、それを選ぶこと」と回答。礼二が「じゃあ見せてもろてもいいですか?」と突っ込むも、「秘密です」とスコットはやや困りながら答えていた。

中川家のネタの中でも、ラグビーを扱ったショートコントは人気ネタのひとつ。礼二がレフリーで、剛がスクラムの個性的に見える動作をコミカルに見せるもので、選手らの前で披露するも残念ながら選手からは笑い声は起こらず。礼二いわく「ラグビー選手にはあたりまえの動きなんですよ」とのことで、ラグビー選手には見慣れたものだったようだ。その様子を見ていたダミアン・マッケンジー選手が「僕がスクラムの相手をしましょうか?」と申し出て、まさかのコラボが実現。思わぬコラボに会場も沸き立った。スクラムを組んだ剛は「エゲツナイ固さ! (筋肉が)固い!」と、選手のその屈強な体に驚きの声を上げていた。

セレモニーでは、選手6人と中川家の2人で鏡開きを行ったり、中川家も交えてのパス交換を披露したり、会場のファンへサイン入りミニボールやTシャツのプレゼントなども行われた。サインや写真撮影などを求めるファンの歓声に選手らは快く応え、大きな盛り上がりとなった。

そして、来る10月26日の対日本戦について、何に気をつけるかを尋ねるとキャプテンのスコットは「日本代表は素早くてスキルを持った選手が多い。速くプレイさせないように気を付けます」と明かし、「23人全員に出場機会があることを願っていますが、最初のスターティング15から全力で行きたい。オールブラックスらしい試合をしたいと思います」と、意気込みを語っていた。