札幌テレビの情報番組『どさんこワイド179』(毎週月~金曜15:48~)では、北海道の農業高校生・水産高校生を応援する企画「どさんこワイド179 ほっかいどう農業高校ウィーク」を、22日から展開する。

北海道の農業高校生・水産高校生を応援する企画として5年目になる同企画は、これまで主に農産物と向き合う生徒たちの姿を紹介してきたが、今年のテーマは「命と向き合う農業高校生」として、豚や牛の飼育方法、畜肉や乳の製造について学ぶ畜産科・酪農科の生徒たちにスポットを当てる。

登場する農業高校は、岩見沢農業高校、帯広農業高校、旭川農業高校、遠別農業高校、倶知安農業高校の5校。育てている家畜は豚、和牛、乳牛、羊などさまざまだ。北海道内の酪農家が減少の一途をたどり、肉や牛乳を生み出す一次産業が厳しい状況にある中、それぞれの現場で、ひたむきに学び、北海道の未来を担う若い力が命と向き合う様子をカメラがじっくりと追いかけていく。

また、農業高校生がアイデアを出して生まれた、農業高校「みんなのカレー」企画も同時進行。「命を大切にいただくこと」をテーマに、5校の生徒たちが学校の枠を超え、数か月かけて話し合いながら、農業高校生のアイデアカレー・通称「みんなのカレー」を生み出した。

普段は捨てられてしまう畜肉の骨やホエー、規格外で処分されてしまう野菜などを使った農業高校生ならではの思いが詰まった、この「みんなのカレー」は、実際に農業高校の生徒たちが地域の子ども食堂でふるまう予定となっている(岩見沢農業高校、帯広農業高校、旭川農業高校の3校で開催し、旭川農業高校に倶知安農業高校、遠別農業高校が合流予定)。

【編集部MEMO】
札幌テレビが北海道の一次産業を担う若者への応援として農業高校とタッグを組んだのは、2020年から。コロナ禍で北海道内の農業高校が農産加工品の販売場所を失ったことを聞き、相談を受けた同局は、通販サイトを通じ、北海道内の農業高校26校の農産加工品の販売を応援した。21年には「ほっかいどう農業高校オリジナルスイーツレシピコンテスト」を開催して商品化。22~23年は水産高校とコラボし、魚食促進の商品化を行った。