bienoはこのほど、Z世代の「絵文字事情」に関する実態調査の結果を発表した。調査は2024年9月、大学生(東大・早慶上智・GMARCH・関関同立)259名を対象にインターネットで行われた。
文末の「。」は威圧的?
7割以上の大学生が「特に何も思わない」或いは「誠実」などポジティブな印象をもっていると回答した。一方で、約5人に1人が「。」に対して「怖い」という印象をもっていることが判明。その他にも、普段は絵文字をよく利用する人が語尾に「。」をつけると怖いと感じる人も一定数存在した。
「笑」派?「w」派?
約7割の大学生が「笑」と表現することが判明。その次に「w」を利用する大学生が多いことが判明したが、印象的だったのは相手や笑いの度合いによって使い分けるという回答。「本当に親しい相手には『w』を使う」「大体は『笑』だが、本気で笑っている時は『w』を使う」という回答が見受けられた。
そこで、実際に「笑」「w」それぞれの印象について聞いてみると、「笑」に対しては「誰にでも使いやすい」という回答が多く見受けられた。一方、「w」に対しては「男性が利用する」「子供が利用する」の他にも「心から笑っている」といった回答も。それぞれのイメージを加味した上で、状況に応じて使い分けていることがうかがえる。
「❗️」はおじさん・おばさんっぽい?
近年では「おじさん構文」という言葉が話題になっている。「おじさん構文」とはLINE等のSNSで使われるおじさんならではの言い回しのこと。おじさん構文の特徴としては「❗️」「💦」といった絵文字がふんだんに使われることや句読点が多いことが挙げられる。そこで、現役大学生に「❗️」に対する印象を聞いてみた。
約6割が「おじさん、おばさんっぽい」と回答。一方で「世代を問わず利用している」という回答も一定数見受けられた。他にも「❗️」はおじさん、おばさんっぽいという印象を理解した上で、あえてウケを狙って利用するという回答も。実際に、若い世代の中ではおじさん構文でメッセージを送り合う「おじさんLINEごっこ」という遊びが流行したこともあるようだ。半数以上の大学生が「❗️」は上の世代が利用するイメージを持ちながらも、実際に利用を避けるということはないようだ。
大学生は絵文字を使うのか
上記の質問で、多くの大学生が様々な記号や絵文字に対して多様な印象をもっていることが判明した。そこで、どれくらいの現役大学生が絵文字を利用し、どのような目的で利用するのか等、調査をした。(絵文字とは、簡単な絵で表した文字のことを指す。今回の調査では、文字を使用して表情の意味を伝える「顔文字」も含む。)
8割以上の大学生が絵文字を普段からよく利用すると回答。スマホでのやりとりが欠かせない大学生にとって「絵文字」は必要不可欠なようだ。
絵文字に対してどのような印象をもっているのか
絵文字に対するイメージを尋ねたところ、約8割以上が「文章を明るい雰囲気にする」と回答。その後「リアクションを表現できる」という回答が続いた。テキストだと伝えられる情報量が圧倒的に少なくなってしまうが、友人や家族と文字上で楽しい会話を繰り広げる中で、文脈が淡白に伝わらないようにする上で絵文字は重要な役割を果たしているようだ。
どの場面で絵文字を利用するのか
大学生が絵文字を利用する媒体として「LINE」が約96%という結果に。同社が2023年2月に実施した調査では、大学生の約96%がLINEを利用していることが判明しているため、LINEを利用している大学生のほとんどがやりとりで絵文字を利用しているということが明らかになった。
LINEでは、絵文字の他にLINEのオリジナルスタンプがある。スタンプが使い放題のサブスクリプションサービス「LINEスタンププレミアム」が存在し、2024年8月時点でその利用者は210万人を突破しているようだ。しかし、実際に大学生にLINEスタンプと絵文字、どちらを多く利用するかを聞いてみたところ、6割以上の大学生が「絵文字」を多く使用すると回答した。
現役大学生は絵文字やスタンプに課金する?
上記の質問で、LINEにおいてスタンプよりも絵文字を多く利用する大学生の方が多いことが判明した。現在LINEでは様々なスタンプや絵文字が存在し、中には課金をしなければ利用できないものもあるが、どれほどの大学生が実際に課金をしたことがあるのだろうか。
すると、7割以上の大学生がLINEにおいて絵文字やスタンプを課金したことがあると回答。絵文字やスタンプは、コミュニケーションツールとして必要不可欠な存在となっているようだ。
現役大学生が普段利用しているスタンプは?
LINEにおいて、約7割の大学生が絵文字やスタンプを課金したことがあると回答。最近では、数多くのスタンプが存在するが、トレンドに敏感な現役大学生はどのようなスタンプを利用しているのか。
最も多かったスタンプはシュールでジワジワくるものだった。そして、自分で作成できるオリジナルスタンプを愛用している大学生もいた。ゼミやサークルなど、同じコミュニティーに属する人でオリジナルスタンプを作成することもあるようだ。自分あるいは自分たち「だけ」のスタンプを使うことで、よりコミュニケーションが盛り上がるのかもしれない。