スマートウォッチに期待する一番の機能はフィットネス・ライフログトラッカーという方は多いはず。「Google Pixel Watch 3」45mmモデルを使用した筆者が、ビジネスパーソンの健康と生活を守る機能をご紹介します。

  • 9月10日に発売された「Google Pixel Watch 3」45mmモデル

フィットネス派も満足できるPixel Watch 3

Googleのスマートウォッチ「Google Pixel Watch 3」(以下、Pixel Watch 3)が9月10日に発売されました。第3世代となった「Pixel Watch 3」ではトラッキングを利用した機能が充実しており、フィットネスに熱心な方も満足できるであろう1本になっています。

「Pixel Watch 3」とアプリ「Fitbit」によって行えるエクササイズの数は40種類以上。ウォーキングやランニングといった日常的なワークアウトから、ヨガやピラティス、水泳やサイクリング、さらにゴルフ、スノーボード、テニス、格闘技など、すぐに思いつく運動を網羅しています。

  • Fitbitとの連携で40種類以上のエクササイズが行えます

ランニングにはとくに力が入っています。例えば、目標値を設定したカスタム ランニングの作成と、「Pixel Watch 3」によるペース維持の通知、ランニング フォームの改善サポートなどを受けることが可能です。

  • 日頃からランニングを日課にしている人には好適な「Pixel Watch 3」

有酸素運動負荷を確認できる機能や、ワークアウトに適した状態か、回復を優先すべきかを総合的に評価する「エナジースコア」も利用でき、無理のない継続的なトレーニングが期待できそうです。

さらに「Pixel Watch 3」には、月額640円または年額6,400円(税込)のサブスクリプションサービス「Fitbit Premium」が6カ月無料で使える権利も付属。これによってGoogle AIがユーザーの過去のランニングや目標などを分析して、最適なランニングをおすすめしてくれます。また、Fitbit Premiumのエキスパート トレーナーらによるワークアウトライブラリも活用できるようになります。

  • Fitbit Premiumが6カ月無料で利用でき、さまざまな機能が追加されます

バッテリー駆動時間が延長され、常に表示状態のディスプレイで最長24時間、バッテリー セーバーモードで最長36時間使用可能となったこと。そしてUSB-Cによる急速充電にも対応し、41mmモデルでは公称約24分で50%、約60分で100%、45mmモデルでは公称約28分で50%、約80分で100%を実現しているのも、ワークアウトで使いやすくなったポイントでしょう。

スマートウォッチで健康と安全を守る

しかし、トラッキングが有用なのは運動を好む人だけに限りません。むしろ日頃あまり運動をしないというビジネスパーソンも「Pixel Watch 3」と「Fitbit」を活用するべきではないかと思います。なぜならユーザーの健康状態を調べ分析するライフログ機能や、ユーザーの安全性と緊急情報に関する機能を搭載しているからです。

分かりやすいのは心臓の健康を確認できる機能。心拍変動のモニタリングは運動時だけでなく、平常時の異常を知るためにも便利ですし、極端な高・低心拍数が検知された際は通知もしてくれます。

  • 心拍変動をモニタリングすることで身体の不調に気づきやすくなります

睡眠管理機能もビジネスパーソンにとって有効な機能です。「Pixel Watch 3」をつけたまま眠れば、睡眠時間や睡眠ステージ、推定酸素変動量や睡眠中の心拍数から睡眠スコアを算定してくれます。また、一日を通じて身体反応を計測させることで、ストレスをモニタリングすることも可能です。ガイド付きの深呼吸セッションは、気持ちをリラックスさせるために使えるでしょう。

  • 睡眠管理機能とストレスマネジメント機能は日常生活の指針になるでしょう

安全性を保つ機能のうち、設定しておくだけで有効なのが「自動車事故検出」と「転倒検出」です。「自動車事故検出」は事故を検出した際、「Google Pixel」が振動してアラーム音を鳴らしたりして救助のサポートをしてくれます。「転倒検出」は激しい転倒を検出した際、自動で緊急サービスへの通報が行われます。

能動的に利用できるのは「緊急SOS」と「安全確認」です。「緊急SOS」は「Pixel Watch 3」のリューズを5階以上素早く押すことで、緊急SOSを起動できる機能です。「安全確認」は身の安全に対応するもので、不安に感じた際にスタートさせるとタイマーが作動し、緊急連絡先として設定した相手に開始時に通知を送ることが可能です。さらにタイマー終了時に「安全を伝える」「位置情報を共有する」「通報する」のいずれかの対応を行うよう設定できます。

  • 不安を感じたときに能動的に利用できる「安全確認」は事故のみならず防犯にも役立ちそうです

ライフログも安全性と緊急情報も、腕時計というデバイスが常に身につけている前提だからこそ活きてくる機能と言えるでしょう。

実用的になったPixel Watch 3

働き方は改善の一途を辿っていますが、残念ながらまだまだ日本の労働環境は「過労死」の汚名を返上できていないのが現状です。ビジネスパーソンは、自分の健康と安全を自分で守らなければなりません。

  • ビジネスパーソンは身体が資本。仕事に没頭していると気づきにくい変調もPixel Watch 3なら見つけられるかも?

将来を考えて働くビジネスパーソンこそ、将来の自分のために身体と心をケアしてほしいと思います。とはいえ、忙しい毎日では体調を知るのも大変でしょう。「Pixel Watch 3」はスマートウォッチ機能とフィットネストラッカー機能の両方で満足できる1本です。「Pixel Watch 3」を活用して、どうぞ今日も安全な一日をお過ごしください。