元プロ野球選手で野球解説者の高木豊氏が9月28日、YouTubeチャンネル『高木 豊 Takagi Yutaka』で公開された動画「【ドラフト候補】『1位で間違いなく指名される』明治宗山塁と慶応清原正吾の試合を現地観戦!! 清原が9回土壇場で同点弾&宗山は3安打の大活躍!! 高木豊が2選手を徹底解説します!!」に出演。清原和博氏の長男で慶応大学の4番・清原正吾について語った。
清原正吾のスター性を絶賛
9月28日に行われた、慶大と明治大の一戦。1点ビハインドで迎えた9回、2死走者なしで打席がまわってきた清原正吾の打球はぐんぐん伸び、センターバックスクリーン左に飛び込びこむことに。記念すべき、リーグ戦初本塁打となった。
小学校時代に軟式野球をしていたものの、中高では野球から離れ、慶大進学を機に本格的に硬式野球を始めた異色の経歴で知られる清原だが、試合を生観戦した高木氏は、「とんでもない三振も見たし。ちょっとサイドハンドというか、スライダーを全部投げられて、三振とか。『やっぱ、経験が浅いのかなあ』って思ってたんだね。『もう少し打席数を増やさなアカンな』とか、『色んなピッチャーと対戦して、それをどう打っていくかを自分の経験の中で処理していかないといけない』っていうのは、見ててあったんだよね」と率直な印象を打ち明ける。
そのうえで、9回のホームランについて、「『ここで打ったらスゴイよな』って言ったら、初球をセンターバックスクリーン、ちょっと左に放り込んで同点……『ええっ!?』みたいな」と驚いたことを明かしつつ、「オヤジは泣いちゃうみたいな。そりゃ、感動するわ」と、しみじみと語った。
さらに、「でも、それは星の下って言われるけども、スター性あるんだよな、彼には。で、意外性というか。それはやっぱり魅力のひとつやなあ」と述べ、その理由を「奇想天外な選手かもしれない。それまではまったくの感じのバッティングを見せていて。初球から振りにいっても空振りが多くて。それが最後の打席、初球ホームラン打つか?」と説明。そして、「いいものを見せてもらったというかさ。色んなことがあっても、この一打でチャラになるというか、そういう選手だよな。だから魅力はあるわ」と絶賛していた。
【編集部MEMO】
横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、日本ハムファイターズなどで活躍した高木豊氏。1985年、当時の監督である近藤貞雄さんの発案で、加藤博一さん、屋鋪要氏、高木氏というチームの俊足打者が1番、2番、3番と並ぶ「スーパーカートリオ」を結成したことでも知られる。現役引退後は、アテネオリンピック日本代表内野守備・走塁コーチや横浜DeNAベイスターズのヘッドコーチなどを務めた。YouTubeチャンネル『高木豊 Takagi Yutaka』では、野球界ニュースの解説やゲストを招いた対談動画が公開されており、ダルビッシュ有がゲストとして登場した動画「【遂に登場!!】ダルビッシュ有が見た『大谷翔平』と『佐々木朗希』の可能性とダルビッシュの“人間力”」は300万回を超える再生数を記録している。