1軍に”推薦“したい…阪神、ファームでは好成績を残している6人。2軍でアピ…

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 プロ野球の世界では、熾烈な一軍争いが繰り広げられる。昇格するには、二軍での数字が判断材料になるだけに、ファームでの活躍が求められる。また、若手選手にとっては今季の二軍成績が来季の一軍起用につながるケースもある。ここでは今季ファームで躍動している阪神タイガースの選手を紹介したい。(※今季成績は9月28日時点)

 

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髙寺望夢

・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/76kg
・生年月日:2002年10月17日
・経歴:上田西高
・ドラフト:2020年ドラフト7位
 
 高卒2年目に一軍デビューを果たすも、ここ2年間は一軍での出場がない高寺望夢。しかしながら、二軍では優秀な数字を収めており、期待値の高い存在だ。
 
 上田西高から2020年ドラフト7位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから実戦経験を積み、二軍で58試合に出場した。
 

 
 高卒2年目の2022年も二軍を主戦場としたが、シーズン終盤に一軍へ昇格すると、クライマックスシリーズ(CS)第2戦では「8番・二塁」でスタメンに抜擢。球団史上初となる10代野手のCS出場を果たした。
 
 しかし昨季は、二軍では106試合出場、打率.260、3本塁打とまずまずの数字を残したが、一軍出場なし。高卒4年目の今季もここまで一軍での出番がない状況だ。
 
 それでも、二軍では120試合出場、打率.292、121安打、22盗塁の好成績をマーク。ウエスタン・リーグトップの安打数を記録している。
 
 このままファームでアピールを続け、今季中の一軍昇格を目指したい。






井坪陽生

・投打:右投右打
・身長/体重:177cm/88kg
・生年月日:2005年3月17日
・経歴:関東第一高
・ドラフト:2022年ドラフト3位
 
 ルーキーイヤーの昨季から二軍で高いパフォーマンスを発揮している井坪陽生。今季中の一軍デビューも十分に考えられる数字を残している。
 
 関東第一高では甲子園への出場経験こそないが、主軸打者として活躍。高校通算32本塁打を誇る強打の外野手として高い評価を得て、2022年ドラフト3位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 高卒1年目の昨季は、6月まで二軍で打率3割超を記録し、一時は首位打者となるなど、高卒新人らしからぬ活躍。
 
 夏場以降は失速したが、最終的に93試合の出場で打率.248、3本塁打、34打点、4盗塁とまずまずの数字を残した。
 
 今季もファームでは、現時点で103試合出場、打率.277、2本塁打、28打点、15盗塁をマーク。シーズン後半も大崩れしておらず、大きな成長を見せている。
 
 今季中に一軍の舞台を経験し、来季は一軍のレギュラー争いに割って入れるよう、走攻守でさらなる磨きをかけたい。






遠藤成

・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/85kg
・生年月日:2001年9月19日
・経歴:東海大相模高
・ドラフト:2019年ドラフト4位
 
 ここまで一軍出場の経験はないが、ファームでは着実な成長を見せている遠藤成。今季で高卒5年目を迎えるだけに、そろそろ一軍デビューを果たしたいところだ。
 
 東海大相模高では投手兼遊撃手の二刀流で活躍。高校日本代表に選出されるなど、世代を代表する存在となった。
 

 
 迎えた2019年ドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受け、内野手としてプロ入り。
 
 高卒1年目は二軍で打率1割台と課題を残したが、その後はシーズンを追うごとにバッティング技術が大きく向上。
 
 高卒4年目の昨季は112試合に出場し、打率.270、2本塁打、37打点、10盗塁の活躍でウエスタン・リーグ最優秀選手賞に輝いた。
 
 今季もファーム暮らしが続き、125試合出場で打率.260、ウエスタン・リーグ2位の28盗塁をマーク。残り試合で、一軍昇格のチャンスを掴むことができるか。






中川勇斗

・投打:右投右打
・身長/体重:172cm/75kg
・生年月日:2004年1月27日
・経歴:京都国際高
・ドラフト:2021年ドラフト7位
 
 攻守で高いポテンシャルを秘め、次期正捕手候補の呼び声が高い中川勇斗。高卒3年目の今季は、二軍で傑出した数字を残している。
 
 京都国際高では3年時に春夏連続で甲子園に出場し、夏はベスト4に進出。強肩強打の捕手として注目を集め、2021年ドラフト7位で阪神タイガースに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーからファームで実戦を重ねると、同年は50試合に出場し、打率.295、3本塁打と高卒新人らしからぬ数字を残した。
 
 高卒2年目を迎えた昨季は、試合出場こそなかったが、自身初の一軍昇格を経験。同年も二軍では57試合に出場し、打率.265、3本塁打とまずまずを記録した。
 
 今季もファーム暮らしが続いているが、70試合の出場で打率.321、4本塁打、28打点、出塁率.395とさらなるレベルアップを見せている。
 
 来季は梅野隆太郎、坂本誠志郎が不動の地位を築いている一軍キャッチャー陣に割って入り、正捕手争いを繰り広げたい。






岩田将貴

・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/75kg
・生年月日:1998年6月16日
・経歴:九州産大九州高 - 九州産業大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位
 
 プロ4年目の今季はファームで躍動しているが、一軍登板がない岩田将貴。昇格を望む声も大きい存在だ。
 
 九州産業大から2020年育成選手ドラフト1位で阪神タイガースに入団。ルーキーイヤーから二軍でアピールを見せ、プロ2年目の2022年6月に支配下登録を勝ち取った。
 

 
 同年は一軍デビューこそ見送られたが、二軍では41試合登板、4勝1敗、防御率1.97、奪三振率9.56の好成績をマーク。
 
 昨季は寂しい数字に終わったが、今季は開幕から二軍で無双状態に。ここまで44試合に登板し、防御率1.98と優秀な数字を収めている。
 
 リリースポイントが低い変則サウスポーは一軍でも面白い存在になりそうだが、一軍でのチャンスに恵まれない状況が続いている。
 
 大卒4年目で年齢も20代後半に差し掛かかっているだけに、今季中に一軍デビューを果たしたいところだ。






石黒佑弥

・投打:右投右打
・身長/体重:180cm/83kg
・生年月日:2001年6月20日
・経歴:星城高 - JR西日本
・ドラフト:2023年ドラフト5位
 
 ルーキーイヤーの今季は、二軍でまずまずの投球を見せている石黒佑弥。一軍では思うような結果を残せていないが、将来の活躍を予感させている。
 
 星城高時代には、3年夏に石川昂弥(現:中日)を擁した同年のセンバツ王者・東邦にコールド勝ちしたことで話題を集めた。
 

 
 卒業後はJR西日本に進むと、高卒3年目には全国大会で先発マウンドを経験。同年はドラフト指名漏れとなったが、翌2023年のドラフト会議で阪神タイガースから5位指名を受け、プロ入りを果たした。
 
 ルーキーイヤーの今季は、開幕から二軍でアピールを続け、夏場に一軍デビュー。しかし、一軍では3試合に登板するも、防御率5.40と振るわなかった。
 
 ファームでも直近は数字を落としているが、38試合登板で3勝4敗9セーブ、防御率3.71、奪三振率9.26をマーク。
 
 力強いストレートとカットボールのコンビネーションは、大きな武器となっている。一軍での経験も、来季につなげていきたいところだ。



 


 

 
【了】