フジテレビと持株会社のフジ・メディア・ホールディングスは27日、10月1日付で合同会社フジ・コンシューマ・プロダクツ(FCP)を新設すると発表した。成長分野であるIP(知的財産)事業の強化を図る。
フジテレビでは従来から、放送番組や映画、アニメ、イベントなどのマーチャンダイジング事業や、「ガチャピン・ムック」「チャギントン」といった自社保有のキャラクターを活用したIP事業を展開し、編成総局ビジネス推進局ライツ事業部がその中核を担ってきた。
ライセンスビジネスは、市場や事業規模の拡大と成長が期待でき、テレビ各局で注力している。この分野を強化してさらなる事業成長を図るため、従来の規模を大きく超えるビジネススキームを確立すべく、フジテレビライツ事業部と強固に連携した新会社を設立することになった。専門的な人材を集めた運営体制を構築し、IPによる収益機会の最大化を目指すという。
新会社の出資比率は、フジテレビ80%、フジ・メディア・ホールディングス20%(資本金:5,000万円)。フジテレビとマスターライセンス契約を締結した上で事業活動を行い、当初はオリジナルIPの「ガチャピン・ムック」「チャギントン」を中心として、営業、マーケティング、クリエイティブ制作、コンサルテーションなどの関連事業領域で、フジテレビによるメディア展開と連動。将来的にはさらに幅広いIP展開を図り、事業拡大を目指していくとしている。
職務執行者のフジテレビ石井浩二ビジネス推進局長は「フジテレビは以前からキャラクター(IP)を創り出すことに長けた放送局です。そのキャラクターを活用したライセンスビジネスで今までにない取り組みを実現するためには、専門性を有した人材による専門会社が必要だと判断しました。従来のビジネスに留まらず、さらなるIPの拡充や周辺事業の開発などを、フジ・メディア・ホールディングスの総合力と連携しながら、パートナーの皆さまと共に、国内はもちろん、グローバルに向けてもビジネスを成長させていきます」とコメントしている。