阿部監督に“アピール失敗”…巨人、1軍でチャンスを掴めなかった6人。再降格…

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 プロ野球の世界では、一軍への生き残りをかけて激しい競争が繰り広げられている。ファームでは好成績を残していても、上で目立った活躍ができなければ、二軍再降格が命じられることとなる。ここでは、今季一軍での出場機会を得るも、チャンスを掴めなかった読売ジャイアンツの選手を紹介したい。(※今季成績は9月22日時点)

 

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ヨアンデル・メンデス

・投打:左投左打
・身長/体重:196cm/104kg
・生年月日:1995年1月17日
・経歴:ビセンテエミリオソーホ校 - レンジャーズ
 
 来日初年度の昨季は5勝を挙げるなど、大きな戦力となっていたヨアンデル・メンデス。しかし今季は、二軍暮らしが続いていまだ未勝利と苦しんでいる。
 
 2016年にメジャーデビューを果たしたメンデス。2021年以降はメキシカンリーグでプレーし、2023年から読売ジャイアンツに加わった。
 

 
 来日1年目の昨季は、順当に開幕ローテーション入り。途中離脱こそあったが、16試合の先発登板で5勝5敗、防御率2.07の好成績をマーク。
 
 しかし今季は、開幕ローテーション入りも、4月3日の中日戦で4回4失点と振るわず。その後は長らくファームを主戦場とした。
 
 9月8日のDeNA戦で約5ヶ月ぶりの一軍マウンドに上がったが、1回途中4失点KO。散々な結果に終わり、翌日に一軍登録を抹消された。
 
 ここまで2試合の一軍登板で、0勝2敗、防御率12.46。リーグ優勝目前のチームにおいて、誤算となっている。







岡田悠希

・投打:右投左打
・身長/体重:183cm/84kg
・生年月日:2000年1月19日
・経歴:龍谷大平安高 - 法政大
・ドラフト:2021年ドラフト5位
 
 攻守に高いポテンシャルを秘め、外野のレギュラー奪取が期待されていた岡田悠希。プロ3年目の今季は、夏場に満を持して一軍昇格を果たすも、アピール失敗に終わった。
 
 法政大から2021年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団。ルーキーイヤーから一軍デビューし、守備固めを中心に33試合に出場。ファームでは83試合の出場で打率.226、7本塁打、29打点と長打力を示した。
 

 
 プロ2年目の昨季は、二軍で90試合に出場し、打率.281、12本塁打、42打点と前年を大きく上回る数字をマーク。
 
 一軍では26試合の出場で打率.167と苦しんだが、プロ初本塁打を放つなど、飛躍の足掛かりを掴んだ。
 
 ところが今季は、開幕からファームが主戦場に。7月16日に一軍へ昇格したが、出場4試合で打率.143(7打数1安打)と振るわず、再び二軍調整が命じられた。
 
 チームの外野陣では、高卒2年目の浅野翔吾らが台頭。レギュラー争いから後れを取っている状況だ。







松井颯

・投打:右投右打
・身長/体重:178cm/83kg
・生年月日:2000年9月14日
・経歴:花咲徳栄高 - 明星大
・ドラフト:2022年育成選手ドラフト1位
 
 ルーキーイヤーの昨季はイースタン・リーグ最多勝に輝いた松井颯。今季はリリーフとして開幕一軍入りも、結果を残せずわずか2試合の登板で二軍降格を命じられた。
 
 明星大から2022年育成選手ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。プロ1年目は5月に早くも支配下登録を勝ち取り、一軍デビュー戦でプロ初勝利を挙げた。
 

 
 同年は最終的に8試合の一軍登板にとどまったが、二軍では16試合登板、8勝2敗、防御率2.04の好成績をマーク。
 
 今季は中継ぎで開幕一軍スタートを切ったが、シーズン初登板となった3月31日の阪神戦では、小幡竜平に2ラン本塁打を被弾した。
 
 さらに、4月6日のDeNA戦では、2死満塁の場面からマウンドに上がるも、2者連続で押し出し四球を献上。阿部慎之助監督からも苦言を呈され、翌日に一軍登録を抹消された。
 
 その後も状態が上がらず、一時は三軍降格を経験。8月から再び二軍のマウンドに上がっているが、ここまで13試合登板、2勝5敗、防御率4.19とファームでも目立つ数字を残せていない。







増田陸

・投打:右投右打
・身長/体重:179cm/88kg
・生年月日:2000年6月17日
・経歴:明秀学園日立高
・ドラフト:2018年ドラフト2位
 
 今季は2年ぶりに一軍出場を果たすも、5打数無安打と期待に応えられず、二軍降格となった増田陸。高卒6年目を迎え、いよいよ厳しい立ち位置となってきた。
 
 明秀学園日立高では、高校通算34本塁打を誇る強打の遊撃手として活躍。2018年ドラフト2位と高い評価を得て、読売ジャイアンツに入団した。
 

 
 プロ入り後は故障に苦しみ、一時は育成契約となったが、高卒4年目の2022年に一軍デビュー。
 
 同年はシーズン途中から一塁のレギュラー格を担い、69試合に出場し、打率.250、5本塁打、16打点とまずまずの成績を記録。
 
 さらなる飛躍が期待されたが、昨季は開幕から二軍暮らしが続くなど、状態が上がらず。シーズン中盤には故障離脱し、一軍昇格がないままシーズンを終えた。
 
 今季は6月に一軍へ昇格したが、出場4試合でノーヒットに終わり、再び二軍調整に。その後も一軍昇格はなく、二軍でも101試合出場で打率.233、5本塁打、32打点と目立つ結果は残せていない。






郡拓也

・投打:右投右打
・身長/体重:179cm/88kg
・生年月日:1998年4月25日
・経歴:帝京高
・ドラフト:2016年ドラフト7位
 
 今季の開幕直前に読売ジャイアンツにトレード加入し、第3捕手として開幕一軍の座を掴んだ郡拓也。だが、現時点で一軍出場5試合とチャンスを活かすことはできなかった。
 
 帝京高から2016年ドラフト7位で北海道日本ハムファイターズに入団。プロ入り後は本職の捕手に加え、内外野をこなし出場機会を模索した。
 

 
 2021年には自己最多の33試合に出場したが、打率.188と振るわなかった。
 
 その後も一軍定着には至らないまま、2024年3月に若林晃弘との交換トレードで巨人に移籍した。
 
 新天地ではユーティリティー性を買われ、開幕一軍入り。しかし、一、二軍を行き来する状況が続き、4度目の登録抹消となった8月23日以降はファーム暮らしとなっている。
 
 今季は二軍でも62試合出場、打率.179、4本塁打、20打点と確実性に苦しんでいる。打撃面でさらなるレベルアップを目指し、再昇格を狙いたい。







又木鉄平

・投打:左投左打
・身長/体重:182cm/92kg
・生年月日:1999年2月12日
・経歴:日川高 - 東京情報大 - 日本生命
・ドラフト:2023年ドラフト5位
 
 即戦力ルーキーとして活躍が期待された又木鉄平。プロ1年目はまずまずの滑り出しを見せていたが、チャンスを活かせず一軍定着には至っていない。
 
 日本生命から2023年ドラフト5位で読売ジャイアンツに入団。開幕一軍入りこそ逃したが、ファームでアピールを続け、6月1日の西武戦でプロ初登板初先発のチャンスを掴んだ。
 

 
 同戦では6回2安打無失点の好投を披露。同23日には先発予定投手の登板回避により、急きょ先発マウンドに上がるなど、チームの窮地を救った。
 
 その後は一軍マウンドから遠ざかったが、8月9日の中日戦で久しぶりの一軍先発。ところが、1回5失点でKOと厳しい結果に終わり、再び二軍降格が命じられた。
 
 一軍では3試合登板で0勝1敗、防御率6.10だが、二軍では19試合の登板で4勝3敗、防御率2.25の好成績を残している。
 
 悔しい経験を糧とし、来季以降にも繋げていきたいところだ。




 



 

 
【了】