コスモエネルギーホールディングスとコスモ石油は9月12日、東京ステーションホテルにて行われたCognite主催の「Cognite Atlas AI Summit in Tokyo」に登壇し、「Cognite Data Fusion」によるデジタルプラント化の構築と生成AIの活用について講演を行った。
デジタルプラント化とは?
コスモエネルギーグループは中長期の「ありたい姿」として掲げる「Vision 2030」の中で、デジタルプラント化による石油事業の競争力強化を推進している。その一環としてコスモ石油では、2024年5月から製造業に特化したデータプラットフォーム基盤「Cognite Data Fusion」を導入している。
講演では、「Cognite Data Fusion」の導入事例として、製油所毎に分散したデータやデジタル化されていない紙の図面などがプラットフォーム上で迅速に統合・関連付けされ、操業に関する必要なデータをワンクリックで取得できる点や、それにより経験のみに頼らず若手社員がデジタル人材として即時に貢献できることで、データ活用による効率化と現場変革という多角的な効果を生み出している点などを発表した。
また、2023年11月の「Cognite Data Fusion」導入プロジェクトの開始から7カ月でコスモ石油の全社展開に至った成功の要因や、実際の画面の動きを交えた活用方法についても共有した。
今回の講演を受けて同グループでは、「今後もデジタル化による石油事業の競争力強化を推進してまいります」とコメントしている。