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いよいよプロ野球はシーズン最終盤を迎え、1試合の重みがさらに増してくる時期となった。リーグ連覇を狙う阪神タイガースでは、前川右京などの新戦力が台頭した一方で、まだ一軍での出番がない選手も多い。そこで今回は、ここまで一軍出場がない阪神の選手を取り上げる。(※今季成績は9月19日時点)
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岩田将貴
投打:左投左打
身長/体重:178cm/75kg
生年月日:1998年6月16日
経歴:九州産大九州高 - 九州産業大
ドラフト:2020年育成選手ドラフト1位
貴重なサイド左腕である岩田将貴だが、今季も一軍のマウンドには立てていない。
九州産業大では1年春から登板機会を得ると、同年秋には新人賞を受賞。2年春にはMVPを獲得するなど活躍を続け、ドラフト会議では阪神タイガースから育成1位指名を受けた。
プロでは、入団2年目の7月25日に支配下契約を奪取。同年はファームで41試合に登板し、防御率1.97の好成績を残した。
しかし、プロ3年目の昨季はファームで44試合に登板するも、防御率は4.85という結果に。42回2/3を投げて51安打を許すなど、打ち込まれたシーズンとなった。
今季は、ファームで開幕から好投を続け、夏場まで防御率0点台を記録していた岩田。しかし、8月21日のくふうハヤテ戦で4失点したこともあり、現在は42試合の登板で防御率2.02となっている。
それでも、35回2/3を投げて与四球はわずか3つ。高い安定感と抜群の制球力を見せているだけに、今季中に一軍マウンドへ立つ可能性も残しているだろう。
遠藤成
投打:右投左打
身長/体重:178cm/85kg
生年月日:2001年9月19日
経歴:東海大相模高
ドラフト:2019年ドラフト4位
今季はおろか、いまだ一軍の試合に出場したことがない遠藤成。高卒5年目を迎えているだけに、そろそろデビューを飾りたいところだ。
名門・東海大相模高で1年春からベンチ入りすると、投手としては最速140キロを超え、打者としては高校通算45本塁打を放つ「二刀流」の活躍を見せた。
その後、ドラフト4位で阪神タイガースへの入団が決まり、プロでは遊撃一本での勝負を明言した。
高卒1年目はプロの壁にぶち当たり、ファーム62試合の出場で打率.157。三振率が3割を超え、コンタクト面での課題も浮き彫りになった。
しかし、翌年はファーム日本選手権でMVPを獲得するなど飛躍のきっかけを掴むと、昨季はファームで112試合に出場し、打率.270の数字を収めた。
今季は、ここまで二軍戦117試合に出場し、打率.252ながらウエスタン・リーグ2位の27盗塁をマーク。
決死のアピールを続けているだけに、今季中の一軍デビューに期待したい。
片山雄哉
投打:右投左打
身長/体重:177cm/84kg
生年月日:1994年6月18日
経歴:刈谷工 - 至学館短大 - BC・福井
ドラフト:2018年育成選手ドラフト1位
昨季に引き続き、今季も一軍での出番がない片山雄哉は、アピールが必須の立場にいる選手だ。
至学館短大を卒業後、独立リーグの福井ミラクルエレファンツに入団。2018年に打率.330の好成績を収めると、育成ドラフト1位で阪神タイガースが指名。NPBへの切符を手にした。
プロ1年目からファームで積極的に起用されると、2019年7月に支配下を奪取した。
その後、2022年に一軍デビューを果たすも、2試合の出場で2打数0安打に終わり、その後は再びファーム暮らしが続いている状況。
それでも打撃は着実に向上しており、昨季はファームで79試合に出場し、打率.288を記録した。
今季は8月以降に調子を落としているが、ファームで81試合に出場して打率.291をマーク。また、得点圏打率は.318を記録しており、勝負強さも光っている。
「一軍でのプレーを見たい」と思わせる活躍を続け、シーズン最終盤の一軍昇格を掴みたい。
中川勇斗
投打:右投右打
身長/体重:172cm/75kg
生年月日:2004年1月27日
経歴:京都国際高
ドラフト:2021年ドラフト7位
攻守に猛アピールを続けているのが、高卒3年目の中川勇斗だ。
京都国際高では、2年秋には正捕手の座を獲得。3年夏は4番に座ると、甲子園行きを決めるホームランを放つ活躍で、チームの中心的存在に。
同夏の甲子園でも2本のホームランを記録し、ベスト4入りの立役者に。その後、ドラフト7位で阪神タイガースから指名を受けた。
高卒1年目からファームで50試合に出場すると、打率.295の好成績をマーク。
昨季は交流戦のタイミングで一軍に昇格するも、残念ながら出番は巡ってこなかった。
今季も一軍出場は果たせていないが、ファームでは69試合の出場で打率.321をマーク。得点圏打率も.404を叩き出している。
近い将来の正捕手候補として期待されている中川。今季中の一軍デビューが待ち望まれている。
髙濱祐仁
投打:右投右打
身長/体重:185cm/88kg
生年月日:1996年8月8日
経歴:横浜高
ドラフト:2014年ドラフト7位
打撃でのアピールが求められる髙濱祐仁も、阪神では一軍出場を果たせていない。
強豪・横浜高で1年春から4番に定着。2年夏の神奈川県大会では、桐光学園の松井裕樹(現:パドレス)からアーチを描いたこともある。
甲子園には2度出場し、高校通算で27本塁打を放った髙濱。ドラフト7位で北海道日本ハムファイターズに入団した。
しかし、入団後はなかなか結果を残せず、2019年オフには育成契約に移行するなど苦しんだ。
それでも、2020年7月に支配下復帰を果たすと、翌2021年は一軍で107試合に出場し、打率.262(規定未満)、8本塁打、43打点をマークした。
だが、2022年に再び成績を落とし、同年10月に交換トレードで阪神タイガースに移籍。移籍1年目の昨季は、ファームで69試合に出場するも、打率.192の成績に終わった。
今季もファームでの出場が続き、ここまで65試合出場で打率.263、ホームラン0本とアピール不足となっている。
2021年に見せた輝きを、阪神のユニフォームでもう一度見せたいところだ。
川原陸
投打:左投左打
身長/体重:186cm/89kg
生年月日:2000年12月12日
経歴:創成館高
ドラフト:2018年ドラフト5位
念願の支配下復帰を勝ち取った川原陸。ただ、チーム状況を考慮すると、今季は一軍のマウンドに立つことは難しいかもしれない。
創成館高では、2年時の明治神宮大会で公式戦負けなしだった大阪桐蔭高を相手に好投し、唯一の黒星をつけた男として評価が急上昇した。
最高学年となってからも、チームを春夏連続甲子園出場に導くなど活躍を続けた川原。ドラフト会議では、阪神タイガースからドラフト5位指名を受けた。
しかし、将来を期待されていた中、プロ3年目の2021年に左肩を故障。同年はファームでも登板なしに終わり、オフに育成選手となった。
それでも今季は、開幕からファームで安定した投球を続け、7月20日に念願の支配下復帰を果たした。
二軍では現時点で45試合にリリーフ登板し、防御率1.80をマーク。一軍のチームは優勝争いの真っ只中という状況だが、初登板が実現することはあるだろうか。
【了】