元プロ野球選手で野球解説者の宮本慎也氏が14日、YouTubeチャンネル『解体慎書【宮本慎也公式YouTubeチャンネル】』で公開された動画「【速報考察】巨人優勝ロードへ突入か!? 広島から3連勝を呼び込んだ坂本勇人の使い方!! 阪神or広島“優勝争い”に留まるチームは!?」に出演。巨人・坂本勇人に打席が回ったことがポイントとなった場面について解説した。

坂本勇人

坂本勇人に打席が回ったこともポイントに

宮本氏が注目したのは、広島との3連戦の2戦目(11日)。2点リードされた九回、広島の守護神・栗林良吏が2者連続四球を出したところで坂本に打席が回り、坂本がここでヒットを放って無死満塁に。その後、一挙9得点となるきっかけを作った。

この場面について、宮本氏は「少しバントがよぎっても、っていうところだったと思うんです。ノーアウト1、2塁で。追いつきさえすれば、残ってるピッチャーを考えるとジャイアンツに分があったはずなので、どうするかなと思ったんです」と回想。

続けて、「(栗林が)コントロールに苦しんでたっていうのがあるんで、あそこに経験のある坂本が打者だったというのもポイントだと思うんです。『坂本ならバントもできるし、打つこともできるし』って難しい選択だったかもしれないし、阿部監督にしたら『全然難しくないですよ』って言うかもしれないですけど」と自身の印象を打ち明ける。

そして、「制球が定まってない時って、『アウトを一個あげるのはもったいない』って考えるのはあります。あと、荒れてると『ボールに手を出しちゃダメだ』って思って、結構ストライクを積極的にいけないバッターもいるんで。そういったところで、坂本という経験のある選手があそこの打席にいたことで、阿部監督としては『自信を持って打て』というサインを出せたと思うんです。その通りに結果も出て、一気に押せ押せになった」と解説した。

【編集部MEMO】
セ・リーグの遊撃手として史上初の首位打者獲得、右打者として最年少となる31歳10カ月での通算2000本安打達成など、数々の記録を作る坂本勇人。2023年シーズン後半からは定位置のショートからサードにコンバート。2024年シーズンはサードに専念している。