◆ 岩本氏「楽天の岸投手のような雰囲気」
3位の広島は4位のDeNAに10-2で大勝。連敗を「6」で止め、貯金は再び「6」となった。
プロ初登板となった先発のドラフト1位ルーキー・常廣羽也斗(青山学院大)は初回、二死から二、三塁のピンチを招くも、5番・宮﨑敏郎を見逃し三振に仕留め無失点スタート。2回以降も毎回得点圏に走者を背負ったものの、バックの好守にも助けられながら5イニングを最少失点で凌いだ。
チームが6連敗中のなか、5回92球、7安打1失点、4奪三振3四死球の力投。6回以降はリリーフ陣がDeNA打線の反撃を1点に抑え、常廣は球団の新人では2017年の矢崎拓也以来となる、プロ初登板初勝利の快挙を成し遂げた。
打線は初回、二死一、二塁で5番・小園海斗が右中間を破る2点適時二塁打を放ち先制。その後も7番・末包昇大、8番・菊池涼介が連続適時打を放つなど、二死からの4連打で一挙4点のビッグイニングとした。
5-1で迎えた4回は小園と6番・矢野雅哉の連続適時打で2点を加え、力投するドラ1右腕を援護。6回は菊池がダメ押しとなる9号3ランを左翼席へ運び、8月12日のDeNA戦以来(マツダ)となる2ケタ得点を記録した。
15日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』では、連敗ストップの立役者となった常廣の投球に注目。試合の解説を担当した館山昌平氏は「真っ直ぐのギアの上げ方がうまい。常時は140キロ中盤だが、困ったときは150キロオーバー。真っ直ぐを意識させることができので、フォークで空振りが取れる」とドラ1右腕のデビュー登板を振り返った。
さらにDeNA打線の反応も踏まえながら「引っ張ったファウルが見られなかったので、それだけ打者の手元で伸びてきてるような、そんなボールに仕上がっているように見えました」と真っ直ぐの走りを絶賛。番組MCの岩本勉氏は「左手の“決め”が良く、ショートアームもハマっている。楽天の岸(孝之)投手のような雰囲気を持っている」と、通算162勝の実績を誇るベテラン右腕と常廣の姿を重ね合わせた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』