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いよいよシーズン終盤を迎えた2024年のプロ野球。1998年以来のリーグ優勝を目指す横浜DeNAベイスターズだが、現状はBクラスの4位に沈んでいる。さらなる高みを目指すうえで、まだ一軍での出番がない選手の動向も気になるところだ。そこで今回は、ここまで一軍出場がないDeNAの選手を取り上げる。(※今季成績は9月4日時点)
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大田泰示
投打:右投右打
身長/体重:188cm/96kg
生年月日:1990年6月9日
経歴:東海大相模高
ドラフト:2008年ドラフト1位
プロ入り後、初めて一軍出場なしに終わる可能性があるのが、プロ14年目の大田泰示だ。
東海大相模高時代から、身体能力の高さは折り紙付きだった大田。1年秋から4番を打ち、高校3年間で積み重ねた本塁打数は65を数えた。
ドラフト会議では、読売ジャイアンツと福岡ソフトバンクホークスが1位指名。競合の末、読売ジャイアンツに入団した。
だが、巨人で放った合計本塁打数はわずか9本。それでも、2016年オフに北海道日本ハムファイターズへトレード移籍となると、加入初年度から4年連続2桁本塁打を記録。ようやく本領を発揮し始めた。
しかし、2021年オフにノンテンダーFAの憂き目に遭い、横浜DeNAベイスターズへ加入。経験豊富な選手として貴重な役割を担っていたが、今季はオープン戦で左ハムストリング肉離れを発症し、無念の離脱となった。
すでに実戦復帰は果たしているが、ファームでも目立つ成績を残せておらず、一軍昇格に至っていない。
残り試合も少なくなる中、再び一軍の戦力となれるのか注目だ。
益子京右
投打:右投右打
身長/体重:176cm/86kg
生年月日:2000年12月27日
経歴:青藍泰斗高
ドラフト:2018年ドラフト5位
プロ6年目を迎えている益子京右。横浜DeNAベイスターズの捕手陣を見ると、一軍出場のハードルは高い。
青藍泰斗高では、1年秋に正捕手の座を獲得。スカウトからは肩の強さだけでなく、打撃も高い評価を得ており、高校通算23本塁打を放った。
栃木県内では作新学院高が絶対的な強さを誇っていたため、甲子園には縁がなかったものの、ドラフト5位の評価でDeNAへの入団を果たした。
プロ入り後はファームで実戦経験を重ね、入団3年目の2021年に一軍デビュー。プロ初ヒットも記録した。
しかし、その後は思うように出場機会を増やせず。今季はファームで打率1割台となっており、一軍出場の兆しは見えていない。
正捕手として絶対的な存在になりつつある山本祐大、将来有望な松尾汐恩など、捕手のライバルは多い状況。また、山本と松尾は打撃が良い捕手なだけに、打撃面で結果を出せなければ、一軍出場は厳しいだろう。
三浦銀二
投打:右投右打
身長/体重:175cm/80kg
生年月日:1999年12月30日
経歴:福岡大大濠高 - 法政大
ドラフト:2021年ドラフト4位
現状はファームでも打ち込まれている三浦銀二。一軍昇格は難しい状況と言っていいだろう。
福岡大大濠高では、エースとして3年春の選抜甲子園に出場。同大会では3試合で475球を投げ抜くなど、チームの勝利のために腕を振り、ベスト8に導いた。
その後は法政大でもエース格として活躍を続け、ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズに入団。三浦大輔監督と同じ名字であることも話題を呼んだ。
ルーキーイヤーはファームでまずまずの成績を収め、夏場に一軍を経験。しかし、6試合の登板で防御率10.80という結果に終わった。
昨季はファームでも打ち込まれる場面が目立ち、36試合に登板して防御率は5.30。同年は一軍登板がわずか1試合となり、1イニングで4失点を喫した。
すると、今季は二軍でさらに成績が悪化し、ここまで15試合の登板で防御率9.95となっている。
まずはファームで安定感を取り戻さなければ、一軍での登板は絶望的。窮地に立たされている1人だろう。
東妻純平
投打:右投右打
身長/体重:174cm/83kg
生年月日:2001年7月3日
経歴:智弁和歌山高
ドラフト:2019年ドラフト4位
出場機会を増やすため、新たな活路を見出そうとしている東妻純平も、一軍でのプレーは叶っていない。
智弁和歌山高では、捕手として2年春の選抜甲子園で準優勝を経験。扇の要として大きな存在感を発揮した。
5季連続で甲子園を経験し、打っては高校通算で34本のアーチを記録。素質の高さを見せつけた東妻は、ドラフト4位で横浜DeNAベイスターズから指名を受け、プロ入りを実現させた。
プロ1年目はファームで32試合に出場するも、打率.070に終わり、プロのレベルに苦戦した。それでも順調な進化を見せ、プロ3年目はファームで59試合に出場し、打率.244まで数字を上げた。
今春のキャンプでは外野に挑戦し、一軍デビューを模索していた。ところが、今季は打撃の低空飛行が続き、ファーム打率1割台から抜け出せない日々を過ごしている。
果たして今季、東妻が一軍でプレーする姿は見られるのだろうか。
西巻賢二
投打:右投右打
身長/体重:167cm/70kg
生年月日:1999年4月22日
経歴:仙台育英高
ドラフト:2017年ドラフト6位
横浜DeNAベイスターズが3球団目の在籍になる西巻賢二。期待度が高いだけに、もどかしい状況が続いている。
東北の名門・仙台育英高で1年夏に甲子園準優勝を経験。同大会では、途中出場ながら全6試合でプレーし、大器の片鱗をのぞかせていた。
最上級生時にはキャプテンとしてチームを牽引すると、3年春・夏ともに甲子園へ出場。U-18高校日本代表に選ばれた実績もあり、ドラフト6位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団した。
高卒1年目から一軍を経験し、将来を嘱望されていたが、翌年のオフに戦力外通告。まさかの事態となった中、入団テストを経て千葉ロッテマリーンズに移籍した。
新天地での飛躍を誓ったものの、一軍出場は極めて限定的なものとなり、高卒5年目の2022年オフに2度目の戦力外通告を受けた。
昨季からはDeNAでプレーし、同年は一軍で7試合出場も安打はなし。今季はファームで67試合に出場しているが、打率.248、2本塁打とやや物足りない数字になっている。
DeNAに移籍後、一軍でのヒットがないだけに、是が非でも結果がほしいところだ。
髙田琢登
投打:左投左打
身長/体重:178cm/80kg
生年月日:2002年9月18日
経歴:静岡商
ドラフト:2020年ドラフト6位
高卒4年目を迎えている髙田琢登も、一軍のマウンドに立つには時間がかかりそうだ。
静岡県内の世代ナンバーワン左腕と称された高田は、父が監督を務める静岡商でプレー。甲子園には届かなかったものの、高校最後の夏はベスト4入りを果たした。
140キロ台後半の直球を投げるポテンシャル十分の左腕に対し、横浜DeNAベイスターズがドラフト6位で指名。プロへの一歩を踏み出した。
ルーキーイヤーは8月に左肩のクリーニング手術を敢行。翌年もファームで26試合に登板して0勝3敗、防御率5.06と振るわず。中でも制球面が大きな課題となっていた。
昨季はファームで24試合に登板するも、0勝3敗、防御率7.79。34回2/3を投げて39四死球を与えるなど、課題を克服できなかった。
今季もファームでの登板が続いているが、10試合の登板で防御率は10.69。16イニングを投げて13四球を献上するなど、いまだ制球難は改善できずにいる。
昨オフには、同期入団の池谷蒼大(現:くふうハヤテ)が戦力外通告。髙田自身も危機感を持っているに違いない。
【了】