アイドルデュオ・KinKi Kidsの堂本剛が主演を務める、映画『まる』(10月18日公開)の場面写真が3日、公開された。

  • 『まる』

沢田(堂本剛)が“〇”を描きあげ、“〇”に向き合い、“〇”におさまる 映画『まる』場面写真

今回公開されたのは、沢田が“〇”を描き上げ、自身が描いた“〇”に向き合い、そして“〇”におさまっている様子の場面写真。

約2年前からのオファーを経て、初となる完全アテ書きで、沢田というキャラクターをつくりあげてきた荻上監督は「プロデューサーから『誰に興味があって、誰と一緒に映画を作りたいか』と聞かれるたび、堂本さんのお名前を常々挙げていました」と語るほど以前から堂本とのタッグを熱望していたという。「20代後半で帰国して、30 代で映画監督デビューしたのですが、なかなかうまくいかなくて、『ああ、もう嫌だ』と悩んだ時期がありまして。そんな時にたまたまテレビに出ている堂本さんを拝見して、『あれ……私よりもっとツラそうな人がいる』と、すごく興味がわいてしまったんですね。以来、とても気になってはいたものの、お芝居からしばらく離れていらっしゃったので、映画に出てもらえることはないだろうと思っていました。ところが『そうでもないらしい』という話がプロデューサーから入り、『えぇっ、そしたらもう、すぐに脚本を書きます』と取り組み始めて、『まる』はスタートしました」と堂本との出会いを語り、『まる』のはじまりを明かした。

そこで監督は堂本の過去のインタビューからヒントを探し始め、“自分が分からなくなってしまう人のお話”を物語の根幹に置くことに。「不条理的な要素が結構あるし、自分が何者なのか分からなくなってしまうという部分は、書くのがとても難しくて。でも、そういう経験って誰しもあると思いますし、それこそ堂本さんのインタビューからたくさんヒントをいただきながら、シナリオを練り上げていったという感じでした」と監督が語るように、沢田は堂本の言葉からつくり上げられ荻上監督のユニークな視点から整えられたキャラクターとなっており、今回解禁された写真のように堂本と、“〇”というモチーフがぴったりとハマる世界観は本作の見どころのひとつとなっている。

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【編集部MEMO】
映画『まる』ストーリー…美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田。独立する気配もなければ、そんな気力さえも失って、言われたことを淡々とこなすことに慣れてしまっている。ある日、通勤途中に事故に遭い、腕の怪我が原因で職を失う。部屋に帰ると床には蟻が1匹。その蟻に導かれるように描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める。