テレビ朝日系ドラマ『伝説の頭 翔』(毎週金曜23:15~※一部地域除く)がこのほどクランクアップを迎えた。9月6日には最終回が放送される。

  • 高橋文哉=テレビ朝日提供

■『伝説の頭 翔』、高橋文哉主演で実写化

『クロサギ』や『正直不動産』など、多くの実写化漫画の原案で知られる夏原武氏の原作デビュー作として、2003年~2005年にコミック雑誌『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載され人気を博した『伝説の頭(ヘッド) 翔』が満を持して初実写化。主演の高橋文哉が、1,000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔と、クラスでもまったく存在感がなく、スクールカースト最下層の万年パシリ・山田達人という最強と最弱の二人を、一人二役で演じている。

■高橋文哉、自分に与えていた2つの課題とは

夜の埠頭で、改造バイクの横にたたずむ翔。カットがかかると、スタッフから「高橋文哉さん、オールアップです!」との声と共に、大きな花束が手渡された。さらに、台本の前つけ(表紙と本文の間に入るスタッフ表や人物表などの部分)にある「山田達人/伊集院翔 高橋文哉」の文字が大きくプリントされた一人二役Tシャツも授与。割れんばかりの拍手の中、高橋は「皆様お疲れさまでした」と笑顔で語り出す。「オタクとヤンキーを演じ分けるということで、ワクワクしました。しかし、やればやるほど、『あ、まずいぞ、これ無茶苦茶大変だ!』と(笑)。序盤から、自分との戦いになっていました」と苦労を明かす。「スタッフの皆さんの前では、なるべく疲れた顔は出さないようにと心がけていましたが、間違いなく漏れていたはず」と苦笑いするが、今回、『伝説の頭 翔』に挑むにあたって、事前に「成し遂げないといけないこと」を2つ課していたとも。それが「役者として成長できる作品にする」ことと「この作品に関わったすべての人が、胸を張って『伝説の頭 翔』に携わっていたんだと言える作品にしたい」ということ。この2つに関して「この作品に費やした一分一秒に、一切の妥協も後悔もないと思っています」と、やり切った充実の表情で語る高橋の瞳からは大粒の涙が。「迷惑をかけながらも自分の中で一番いい形でクランクアップを迎えられた」と、周囲との協力のもと、作品の“頭”として120%の力を出し切れたと、誇らしげな表情を見せた。

■グランドクロスメンバーは確かな絆を構築

また、達人が命を賭けて推すアイドル・古くさい街角のスケ番ズ(通称:街スケ)のメンバーである藤谷彩役の関水渚は「たまに現場に来る私を笑顔で迎え入れてくださいまして、ありがとうございました! いよいよラストスパート、引き続き頑張ってください」とスタッフたちをねぎらい、翔の彼女でレディース紅の総長・綾小路直子役の井桁弘恵は「この作品は、刺激的で、勉強になる部分がたくさんあって、自分の中でも印象的なドラマになりました。またどこかでお会いできることを願って、これからも頑張ります」と学びが多い現場であったことを明かす。

そしてグランドクロスの副長として翔&達人を支え続けた大門伝助役・菅生新樹は、高橋から大きな花束を受け取ると力強いハグを。「高橋文哉や、刺激をもらえる同世代の俳優たちと現場を共にできたことが財産」と語った。また、「この作品が決まった時、誰よりも一番うれしかった自信がありました」と語るのはブラッドマフィアのボス・東城真役のカルマ。「YouTuber・カルマから俳優・カルマとして周りの認知も広がりました。改めて、このチームに迎え入れてくれて、最後までカッコ良く居させてくれたことに感謝しています!」と、深々と頭を下げる。そして北総愚連隊の総長・瀬山大護役の金城碧海は、手に持った花束を見ながら「この花も綺麗だけど、この世で一番美しいのは……?」と、役になり切ってナルシスト全開に。すると周囲にいた高橋らが「瀬山総長です!」とコール&レスポンス。息ピッタリの彼らのやり取りに、現場は大いに盛り上がった。

■高橋文哉(山田達人/伊集院翔役)コメント

まず、皆様お疲れさまでした。この作品のお話をいただい時、一人二役と聞いて、すごく面白そうだなと思いましたし、オタクとヤンキーを演じ分けるということで、ワクワクしました。しかし、やればやるほど、「あ、まずいぞ、これ無茶苦茶大変だ!」となりました(笑)。結構序盤から、自分との戦いになっていましたね。

膨大なセリフ量と一人二役の大変さは、毎日が発表会みたいな感じで。現場の温かさ、観てくださる方たちの温かい声援を糧に、最後まで頑張れました。その瞬間、瞬間のカットをより良くするためにと思ってくださっているスタッフの皆さんの前では、なるべく疲れた顔は出さないようにと心がけていましたが、間違いなく漏れていたはずです(笑)。スタッフ、キャストの皆さんがいないと、僕一人では絶対に無理でした。

それと今回、成し遂げないといけないことを2つ課していました。ふり幅の広い一人二役をやり切ることで、役者として成長できる作品にすること。それと、この作品に関わったすべての人が、胸を張って「『伝説の頭 翔』に携わっていたんだ」と言える作品にしたいということ。この2つをずっと思っていました。この作品に費やした一分一秒に、一切の妥協も後悔もないと思っています。本当に皆さんのおかげで、迷惑をかけながらも自分の中で一番いい形でクランクアップを迎えられたと思っています。ありがとうございました。最高でした! また120%の力を出し切れる現場で、ご一緒させていただきたいです!

■関水 渚(藤谷 彩役)コメント

暑い中、朝から晩まで連日の撮影、本当にお疲れさまでした。お忙しいのに、たまに現場に来る私を笑顔で迎え入れてくださいまして、ありがとうございました! いよいよラストスパート、引き続き頑張ってください!!

■井桁弘恵(綾小路直子役)コメント

3か月間、本当に暑い中ありがとうございました。この作品は、刺激的で、勉強になる部分がたくさんあって、自分の中でも印象的なドラマになりました。そして何より、この猛暑よりも暖かい、皆さんのおかげで最後まで走り切れたと思います! またどこかでお会いできることを願って、これからも頑張ります。ありがとうございました!

■菅生新樹(大門伝助役)コメント

お疲れさまでした! そして、ありがとうございました。無事にクランクアップできてホッとしています。この作品では本当の初めてのことばかりで、これからの俳優人生の中できっと生かされると思います。いい学びでした。高橋文哉や、刺激をもらえる同世代の俳優たちと現場を共にできたことが財産です。次回作があれば、よりパワーアップした大門をお見せできればと思います!

■中川大輔(桜井亮太役)コメント

このメンバーでいることが毎日楽しくて。迷惑もかけたと思いますが、皆さんのおかげで無事に駆け抜けられました。ありがとうございました!

■駒木根葵汰(丸川敦役)コメント

文哉が頑張っているのを見守るしかなかったですが、シンプルに楽しかったです! ありがとうございました!

■田中偉登(黒田剛志役)コメント

あっという間の夏でした。ちょっと寂しいですね。同年代で作品を作るのも珍しかったので、撮影以外でもワチャワチャして楽しかったです。また皆さんとお会いできるように、頑張りたいと思います!

■簡 秀吉(亀井礼音役)コメント

この暑い夏を皆さんと一緒に乗り越えられたことは、僕の俳優人生の中でも、とてもいい経験になりました。(仮面ライダー)の先輩でもある高橋文哉さんと共演できたことは、光栄でした。もちろんグランドクロスの皆さんとも! 楽しい夏でした。ありがとうございました!

■石山順征(小見田信造役)コメント

僕はこの現場に入る前に緊張していたのですが、文哉さんをはじめ、個性豊かな先輩方と接し、グランドクロスとして過ごすことで、たくさんの学びがありました。こうしてクランクアップできたのも皆さんが支えてくださったおかげです。ありがとうございました!

■三浦獠太(塚尾貞治役)コメント

皆さんお疲れさまでした! 本当にこんな暑い中、毎日大変だったと思います。ケガなどなく、無事に終われたことをうれしく思っています。皆さんの支えがあってキャスト全員が頑張れたと思います。

■志田こはく(難波史帆役)コメント

皆さんありがとうございました! まだまだ撮影は続くと思いますが、体調に気を付けて頑張ってください!

■吉田伶香(外町小百合役)コメント

ダンスと歌もやらせていただいて、楽しかったです! ありがとうございました!

■結城モエ(霞 可奈子役)コメント

キャラクターがそれぞれ粒立っていて、私が出ていないシーンもくすくす笑いながら楽しませていただきました。これからオンエアーを観るのも楽しみです! 私も個性の強いキャラで参加できてうれしかったです。ありがとうございました!

■森 香澄(辻沢京子役)コメント

ダンスに歌に、それと、こんなに同世代が多い現場も初めてだったので、すごく楽しかったです! ありがとうございました!

■カルマ(東城 真役)コメント

本当にありがとうございます。この作品が決まった時、誰よりも一番うれしかった自信がありました。YouTuber・カルマから俳優・カルマとして周りの認知も広がりました。改めて、このチームに迎え入れてくれて、最後までカッコ良く居させてくれたことに感謝しています!

■金城碧海(瀬山大護役)コメント

お疲れさまでした、そして、ありがとうございました! この経験を糧に、JO1としても、金城碧海としても、たくさんの場面で活躍できるように頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします! (手に持った花束を見て)この花も綺麗だけど、この世で一番美しいのは……?「(高橋らが)瀬山総長です!」。ありがとうございました!

■飯島直子(伊集院紅子役)コメント

キャストの皆さん、スタッフの皆さん、本当に大変だったと思います。撮影はまだ残っていると思いますが、お体にお気をつけて、最後まで駆け抜けてください! とても楽しい現場でした! ありがとうございました。

【編集部MEMO】第8話あらすじ
危多漢闘(きたかんとう)のヤンキーの一掃を計画する佐々木聖人(藤原大祐)は、その冷徹さと圧倒的な財力でブラッドマフィアのボス・東城真(カルマ)をも従え、巨大チームグランドクロスの副長・大門伝助(菅生新樹)を血祭りに。瀕死の重傷を負った大門のもとにグランドクロスの伝説の頭・伊集院翔(高橋文哉)となり替わっていた山田達人(高橋文哉)は駆けつけるが、病室にいたグランドクロスのメンバーに囲まれる。達人は黒田剛志(田中偉登)から「テメーは仲間でもなんでもねぇ、ただのなりすまし野郎」と詰められるも、翔の彼女でレディース紅の総長・綾小路直子(井桁弘恵)が割って入り、事なきを得るのだった。また、大門の敵討ちのため、聖人を探しにひとりで街に出た翔のもとに東城が現れる。聖人とはビジネスライクな関係とうそぶく東城だったが、怒り心頭の翔は「テメーは半殺しじゃ済まねぇ」とタイマン勝負を申し込む。臨戦態勢に入るふたり……しかしその時、「俺も混ぜろ」と北総愚連隊のナルシスト総長・瀬山大護(金城碧海)が登場。各チームの頭が揃い踏みとなる、三つ巴の喧嘩へと発展するのだった。一方の達人は、大門を勇気づけるべくアイドル・古くさい街角のスケ番ズ(通称:街スケ)のグッズをリュックに詰めて再び病院に向かう道中に、聖人の手下となり東城とともに大門にケガを負わせたヤンキーふたり組と遭遇。すると、これまでの達人からは考えられない、驚くべき行動に!? そして最終局面を迎えた最大の決戦、翔は、達人に危多漢闘の運命を託すと言い出す。達人との過去の関係性も明らかになった街スケのメンバー・藤谷彩(関水渚)の誕生日が迫る中、達人が下す決断とは。達人と翔との数奇な入れ替わり人生の結末は!?