• 小籔千豊

――改めて小籔さんが感じているコヤソニの魅力をお聞かせください。

夏フェスはたくさんあって、3大フェスと言われているフェスがミシュランの三ツ星をとっている店だとすると、こちらはミシュランに載っていない地元の商店街の汚い居酒屋みたいな店で、店構えは0点だけど中に入ってみたら大間のマグロとかブランドガニがあって、仕入れだけはルートがあるんですみたいな。側はダサいけど、出演者はよそのフェスに負けない、なのにお値段はちょっとリーゾナブルにさせていただいています。

――音楽&お笑いのフェスとして開催されてきましたが、昨年からオンラインゲーム「フォートナイト」エリアが追加され、音楽&お笑い&ゲームのフェスに。

最初の頃は音楽とお笑いのフェスは珍しかったですが、今ではどこでも音楽とお笑いのフェスをやっているので、そうなると僕がやる必要はないかなと。そう思った時に、たまたま「フォートナイト」にハマっていたので、音楽とお笑いとゲームのフェスにしたら世界中どこを探してもないかなと思い、やらせてもらっています。

――「フォートナイト」エリアを新設され、やってよかったなと手ごたえは感じましたか?

出演してくださっている「フォートナイト」の競技者の方々は、「フォートナイト」の紅白歌合戦があったら絶対呼ばれるような、とんでもないメンバーが集まっています。その人たちと直で会う機会はなかなかないので、ファンの方々が喜んでくれましたし、出演者の方々も「フォートナイト」好きの人たちに会えてうれしかったと言ってくれたので、やってよかったなと思いました。

――来場する人たちの層も広がりそうですね。

そうですね。今回は「フォートナイトエリア入場付きチケット」を購入しないと「フォートナイト」のブースには入れませんが、外から見ることはできるので、ちらっとでも見ていただけたら。世界と比べると日本はまだそこまで人気がないので、もっと日本でもやる人が増えたらいいなと思っています。

――そこまで「フォートナイト」にハマった魅力とは?

コツコツやればうまくなるからです。最初は全くできなかったことも、コツコツ練習して今では余裕でできるように。生配信していると「1年ぶりに見に来ましたけど、めちゃくちゃうまくなっていますね」というコメントも届いていて、僕の配信を見てくださっている方は、努力すればできるんだと感じてくれていると思います。

――ドラムも「フォートナイト」もコツコツ努力を。

そうですね。お笑いに関してはコツコツしたことがなかったのですが。吉本新喜劇の最初の2年くらいだけコツコツして、それ以外はコツコツしないで来たので、年を重ねてからドラムと「フォートナイト」と出会ってコツコツの大切さを知りました。お笑いはノーコツコツですが、振り返ると、小さい時からずっとしゃべっていたので、知らぬ間にコツコツしていたのかもしれません。笑かそうと思ってエピソードトークをしゃべってきた回数は多いと思うので。

  • 小籔千豊

英語での「フォートナイト」生配信を目指して英語の勉強をスタート

――「フォートナイト」に関して、今後の目標や野望はありますか?

アジア1位になることを目標にしていて、まずはアジア100位以内に入ることが目標です。毎年春に親子大会を開催していて、僕のところの親子が1位になることも目標です。あと、今英語を勉強しているんですけど、英語で「フォートナイト」の生配信をして、外国の人たちを笑わせたいという目標もあります。日本に50歳を超えて「フォートナイト」めっちゃやっているヤツおるぞというのを知らしめて、「フォートナイト」が日本でももっと広がらないかなと。「フォートナイト」はみんなで戦うゲームで、やる人が減ったらできないので、いつまでも「フォートナイト」をやるために広めていけたらと思っています。

――英語の勉強はいつから?

7月から初めて週1ぐらいで通っています。パーソナルジムは1年続けるという目標を立てていますが、英語は2年続けることを目指しています。なんとか英語で配信できるようになれたらいいなと。

――ちなみに、今の英語レベルはどのくらいですか?

一番下のクラスです。海外旅行に行った時など、向こうの人が言っていることはなんとか理解できていたので、少しはできると思っていたんですけど、最初にテストをしたら一番下のクラスになり、自分のレベルを知りました(笑)

――日々ドラムの練習をし、50代になってからパーソナルジムや英語も始められ、頑張るパワーはどこから来るのでしょうか。

根本的にはグータラな性格で、コツコツ頑張るとか嫌いでしたが、母親が55歳で亡くなり、55歳で死ぬ可能性もあるんだなと。そう考えると、やろうと思っていることはやってから死にたいと思い、パーソナルジムも英語も始めました。パーソナルジムはしんどいですし、英語も続けられるか自信ないですが、コツコツ頑張ろうと思います。

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■小籔千豊
1973年9月11日生まれ、大阪府出身。大阪NSC(吉本総合芸能学院)12期生。2001年に吉本新喜劇に入団し、2005年に約4年という異例の早さで座長に就任。吉本新喜劇を全国区にしたいと、2011年に東京に進出。さまざまなバラエティ番組で活躍し、5人組バンド・ジェニーハイのドラムとしても活動。2022年8月の公演をもって吉本新喜劇の座長を勇退した。