サントリー食品インターナショナルは、「若者の心と体の健康に関する実態調査」結果を8月19日に発表した。同調査は2024年5月31日~6月3日の期間、健康課題がある18~34歳の男性423人、女性441人を対象にインターネットを用いて行われた。

  • 若年層の日常的な悩みは「仕事・勉強」「健康・体調」「美容」

普段悩んでいることを聞いたところ、「仕事・勉強」(60.6%)、「健康・体調」(53.0%)、「美容」(40.7%)だった。男女別に見ると、男性は「仕事・勉強」(66.4%)、「健康・体調」(47.9%)、「恋愛」(32.6%)、女性は「仕事・勉強」(59.0%)、「健康・体調」(54.4%)、「美容」(46.3%)という結果になった。

普段感じている不調の症状について、男性は「落ち込みやすい/不安になりやすい」(32.3%)が最も多く、次いで「だるい/全身に倦怠感がある」(29.2%)、「とにかく眠くなる」(28.0%)と続いた。

一方女性は、「イライラする/怒りっぽくなる」(45.5%)、「肌が荒れる」(45.1%)、「落ち込みやすい/不安になりやすい」(44.5%)がトップ3となった。その3項目に加え、「食欲増加/甘いものが食べたくなる」「だるい/全身に倦怠感がある」「とにかく眠くなる」といったPMSとも考えられる症状がランクインした。「PMSの症状がある」と自覚している女性は31.8%だが、上記ランクインしたPMSとも考えられる6症状のうち、いずれかに悩む女性は86.7%にも上った。

  • 不調において深刻度が高いのは、男性が「AGA」、女性は「不眠症」

普段感じている不調の深刻度は、男性は「AGAの症状がある」(81.7%)、「EDの症状がある」(74.5%)、「男性としての自信が持てない」(73.3%)という結果になった。また、女性は「不眠症である」(81.1%)、「女性特有の毎月のイライラ期がある」(73.4%)、「勉強や仕事が手につかない」(73.1%)の順となった。

自覚はあるものの対処できていない不調について聞いたところ、男性が対処できていない不調は「EDの症状がある」(42.3%)、「人と会いたくなくなる/家にひきこもりたくなる」(37.7%)、「男性としての自信が持てない」(34.7%)の順となった。

深刻度が高い不調2位の「EDの症状がある」は、深刻であると自覚していても、「対処できていない」と答えた人の割合が全ての不調の中で最も多くなっている。一方、女性が対処できていない不調は、「PMSの症状がある」(42.1%)、「イライラする/怒りっぽくなる」(40.8%)の順で、ともに約7割が深刻度が高いと感じているものの、「対処できていない」不調の上位に挙げられた。

  • プレゼンティーズムの要因となる不調は、男女とも「落ち込みやすい」などの心理的不安がトップ

不調により仕事のパフォーマンスがどの程度落ちるのか、病気やけががない時を100%として、直近の自身の仕事を0~100%で評価してもらった。すると平均で男性は71.2%、女性は72.4%となり、男女とも不調によるパフォーマンス低下はおよそ3割と推測される。

100%のパフォーマンスが発揮できていない人に、仕事のパフォーマンスに影響を与えている不調を聞くと、男女ともに「落ち込みやすい/不安になりやすい」(男性22.4%、女性17.2%)がトップだった。

次いで男性は「だるい/全身に倦怠感がある」(21.7%)、「イライラする/怒りっぽくなる」(17.3%)の順となり、女性は「とにかく眠くなる」(17.2%)が同率でトップ、次いで「イライラする/怒りっぽくなる」(17.0%)の順だった。