オースタンスは8月9日、「シニアの時間の使い方」に関する意識・動向調査の結果を発表した。調査は2024年8月2日~8月6日、同社が運営するシニア向けコミュニティサービス「趣味人倶楽部」の会員439人を対象に、インターネットで行われた。

シニアは早い時間に眠気を感じ早朝に目覚める

  • 起床時間と就寝時間

シニアは健康管理に対する意識が高く、医療機関でも生活習慣指導を受けやすい境遇にある。また加齢に伴い、体内時計(サーカディアンリズム)が前進する傾向があるため、シニアは早い時間に眠気を感じ、早朝(4時~6時)に目覚めることが一般的になっていると考えられる。

シニアはテレビと同程度インターネットやSNSを視聴している

  • メディア視聴時間

シニアのSNS平均視聴時間は2.42時間/日、テレビと同程度インターネットやSNSを視聴していることがわかった。テレビ番組や映画、音楽のストリーミングサービスが普及し、シニアもこれを利用して多様なコンテンツを楽しむようになったことや、SNSを通じて、遠くに住む家族や友人と簡単に連絡を取る為に、家族から使い方を教わる機会が増えたことが要因と考えられる。

シニア女性は他者との交流、シニア男性は自分のために時間を使う

  • 余暇時間の使い方

過ごしてきた時代背景から、シニア女性は家庭やコミュニティ内での社交活動を担う役割を果たすことが多く、男性に比べて友情や人間関係を維持するために時間を使う。対してシニア男性は、伝統的に自立心を重視するため、社交活動には消極的であまり時間を使わない傾向にある。

趣味・娯楽は「読書、園芸・ガーデニング、映画鑑賞、外食」がTOP3位

  • シニアの趣味・娯楽ランキング

趣味・娯楽ランキングでは、読書、園芸・ガーデニング、映画鑑賞、外食がTOP3位にランクインした。知的好奇心や文化的興味を満たす活動が人気であることから、シニアが生涯学習や文化活動を通じて自己成長を続けていることが示唆される。

定年前は夜が好きで、定年後は朝が好きになる

  • 定年退職前後における好きな時間帯の変化は?

定年前は夜が自由な時間で朝は仕事の時間だったが、定年を迎えると、仕事のストレスや疲れが減るだけでなく、現役世代よりも朝のイメージがポジティブになることが示唆された。