『映画THE3名様Ω~これってフツーに事件じゃね?!~』(8月30日公開)の完成披露上映会イベントが14日に都内で行われ、佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史、森谷雄監督が登場した。

  • 左から森谷雄監督、岡田義徳、佐藤隆太、塚本高史、

『映画THE3名様Ω~これってフツーに事件じゃね?!~』完成披露上映会イベントにキャスト登場

2005年にスタートしてから数多くのファンの皆様=THEファン名様に愛されてきた本作だが、映画館で完成披露上映会を実施するのは初だという。キャスト&監督がタキシード姿で登場し、佐藤は「タキシードなんてドでかい映画でなければ着ない。まさか『THE3名様』で着ることがあるとは……」と苦笑。塚本も「着させられている感が満載!」と自虐しながらも、お互い「お似合いです」などと褒め合った。

本シリーズ初の映画館での完成披露に塚本は「ようやく皆さんのお手元に届いてお披露目できる日が来た」としみじみして、佐藤は「前作も映画として作ったけれど、今回は前作以上に『THE3名様』が映画という一つの形に辿り着いたと思う。前作は映画館の無駄使いを楽しんでもらって、今回はしっかりと映画に……なっちゃった!『THE3名様』としてのベストな映画が出来た感覚があります」と手応え十分。岡田も「本当にいい映画だと思えるものが出来上がりました」と胸を張り、森谷監督も「映画という形を意識して作ったので、映画としての『THE3名様』の自信作が出来た」と力を込めた。

前作はカンヌ国際映画祭にエントリーをしたものの、先方からは音沙汰なしのスルーだった。その雪辱を果たすべく、本作ではカンヌ国際映画祭と並んで世界3大映画祭の一つであるヴェネチア国際映画祭にエントリー。今回は映画祭側から選考結果が書かれたレターが届き、映画祭側からの初リアクションに「私たちをヴェネチアに連れて行って!」(佐藤)などと大喜びの面々だったが、しかしその知らせは「今後の成功を願っている」などと丁重に書かれた落選の報だった。まさかのオチに「ダメか~!」と崩れ落ちる佐藤の一方で、クールな塚本は「そりゃそうだろ!」と冷静な様子。さらに佐藤は「報道陣の前で発表なんて……期待しちゃうでしょ! こんな大勢の前で落選なんて俺たちだけに内輪で教えてほしかった」と苦笑いを浮かべ、岡田も「ものすごい丁重にね……」とこぼすと、塚本が「しかも観客の皆さんはその落選した作品をこれから見せられるんだぞ!?」とツッコんで大爆笑となった。

改めて本作の魅力について佐藤は「これまで温かく応援してくれた皆さんの期待を裏切らない作品です。スケールは大きくなりましたが、相変わらずの3人を見てもらえるはず。その延長で今までの『THE3名様』にはない大事件が起こるので楽しんでもらえると思います。今までなかったゲストの方が来てくれているし、今まで通りでありながら今までにはない『THE3名様』を楽しんでもらえるはず」とサプライズを予告。塚本も「19年前から『出させて!』と言ってくれる方が多かったけれど、その都度『あなたの経歴に傷がつきます』と丁重にお断りしてきた。そんな『THE3名様』にようやくゲストが出ます!」と明かし、森谷監督も「観客の皆さんもきっと驚いてくれるはず。そのリアクションを見てみたい」と未発表のシリーズ初の大物ゲスト登場の期待を煽っていた。

最後は本作のタイトルにある『3』にちなんで、くす玉、鏡開き、三本締めの3つの吉事で“THEファン名様”とともに大ヒットを祈願し、集合写真の撮影となった。本編上映開始を前に塚本は「寝落ち全然OK! 寝ながら見てください。でもラストにはとんでもないことが起こりますので目を凝らして見てほしい」と冗談めかし、岡田は「こんなに笑った撮影は久しぶり。楽しかった僕ら3人を見てもらって皆さんにも楽しくなってもらえたらこれ以上の幸せはありません」と感慨深く語った。佐藤は「応援してくださる皆さんのお陰で20年近く『THE3名様』を続けることが出来ました。今回はみんなにも満足していただける面白い作品になったので、楽しんで見て帰ってくださいね」と呼び掛けていた。