女優の天海祐希が主演を務める、映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(12月13日公開)の新キャストが9日、明らかになった。
同作は、同名児童小説の実写化作。幸運なお客様しか訪れることができない“銭天堂”に売られているのは、どんな願いでもかなえることのできる「ふしぎ駄菓子」たち。そんな銭天堂の店主・紅子(天海)は、色とりどりのガラス玉のかんざしで結いあげた真っ白い髪に、真っ赤な口紅と古銭柄の赤紫色の着物を着た年齢不詳の怪しい女店主で、福引用の抽選器をまわして出た硬貨1枚と引き換えに、悩みを持つお客様が望むお菓子を売っている。
このたび、なにわ男子の大橋和也の出演が決定。デビュー後初の映画出演となる今作で初の教師役に挑戦する。大橋が演じるのは、映画オリジナルのキャラクター・等々力小太郎(とどろき こたろう)。15年ぶりに生まれ故郷に舞い戻り母校・わかば南小学校で5年生の担任を務めるが、内向的な性格で自信が持てないながらも、生徒に悟られないよう気丈に振る舞う新米教師だ。自身初の教師役へ挑むにあたり、20歳を超えてから大きく髪型を変えたことがないという大橋が、短髪・黒髪にヘアチェンジし、等身大の教師・小太郎を初々しく演じる。
あわせて、キャラクタービジュアルと場面写真も公開。キャラクタービジュアルは、たくさんのふしぎ駄菓子に囲まれた「銭天堂」を背景に作られた“ふしぎ”な世界観になっており、「銭天堂」の象徴でもある招き猫や抽選器をはじめ、原作でも最初に出てくるエピソード「型抜き人魚グミ」なども写し出されている。また、劇中では自信のない小太郎も“ふしぎ”駄菓子に奮い起こされたかのように、堂々とした佇まいのビジュアルに仕上がっている。
さらに、公開された場面写真では小太郎が初めてわかば南小学校5年1組の教室に足を踏み入れ教壇に立つ新米教師らしいフレッシュなシーン、緊張しながらも生徒の輪に入っていき、教室で楽しそうに話す場面、生徒の間でまことしやかに噂されている奇妙な駄菓子屋“銭天堂”で紅子と向かい合って何かを話している小太郎の姿も切り取られている。
コメントは以下の通り。
大橋和也
このお話を聞いた時、「映画のオファーきた!」ってガッツポーズしましたね。とても嬉しかったです。僕が演じる等々力小太郎はあまり自信がないけど、でも生徒を助けたい想いがあって、僕も自信はないけどファンのみんなを喜ばせたい、と通ずるものがありました。今回初めて天海祐希さんとご一緒できて最初はとても緊張したんですけど、いつも気さくに喋りかけてくださって、同じシーンの撮影で一発OKになった時はハイタッチして変なダンス踊ったりしてました(笑) でもお芝居になると凄い迫力で惹き込まれてしまいましたね。この映画は、子供から大人の方まで人情だったり恋愛だったりジーンとくるものがたくさん伝わると思うので、皆さんがどう感じたか感想をお待ちしております!観てね!
天海祐希
礼儀もきちんとされていて、すごくしっかりされている印象でした。こんなにたくさんの方が応援しているアイドルなのに、本当に腰が低くて「ありがとうございます!」って必ずどんなスタッフにも仰るので、とても清々しく、心が洗われるような方だなと思いました。でも時には、私が遊んでいると一緒にのってきてくれるのでありがたかったですね。
今安玲子プロデューサー
大橋和也さんの太陽のような明るさとその中に感じさせる繊細さがこの役にピッタリだと思い、オファーしました。撮影の合間は、持ち前の素直さで現場との距離を一瞬で縮めて皆を笑顔にしたと思ったら、本番が始まると、天海さんをはじめとするキャストの皆さん、中田監督に真摯に積極的に芝居について質問されていて、オンとオフの佇まいが魅力的でした。本番前に「お願いします!」と大きな声を出して、いつの間にか皆の意識をまとめてくれていたのも印象的でした。その実直な姿勢が役とも重なって、大橋さんにしかできない小太郎としてこの映画を照らしてくれています。まだ詳しくは言えませんが、物語の鍵を握る人物として、映画を観た皆様のこともあたたかく照らしてくれる、そんなストーリーも待っています。ご期待ください。
(C)2024 映画「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」製作委員会
【編集部MEMO】
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズは、作・廣嶋玲子、絵・jyajyaによる児童小説。老若男女、幸運な人だけが辿り着ける、不思議な駄菓子屋“銭天堂”を舞台に、願いが叶う「ふしぎ駄菓子」を買った人々の顛末が描かれる。2013年に小説刊行がはじまると、子供たちのあいだで瞬く間に人気を博し、2024年4月からはシリーズ新章もスタート。2020年にはテレビアニメ・アニメ映画化、2022年には第三回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」第1位を獲得した。また、アジア諸国を皮切りに翻訳出版されており、累計発行部数850万部を突破している。