俳優の柳楽優弥が主演を務める、映画『夏目アラタの結婚』(9月6日公開)のソウル訪問特別映像が30日に公開された。

  • 柳楽優弥

この度と公開された本予告映像は「俺と結婚しようぜ」という夏目アラタ(柳楽優弥)の衝撃的な台詞から幕を開ける。日本中を震撼させた、都内で発生した連続バラバラ殺人事件の犯人である死刑囚・品川真珠(黒島結菜)、通称:品川ピエロ。児童相談所職員であるアラタはその殺人事件の被害者の子供に頼まれ、行方不明となっている被害者の首を探すため、真珠に接触を試みる。

映画『夏目アラタの結婚』ソウル訪問特別映像を公開

先日開催された第28回プチョン国際ファンタスティック映画祭に参加するため1年ぶりに韓国を訪れた柳楽。映画祭では500人を超える人が集まったレッドカーペットや、世界初上映となったワールドプレミアが行われた。今回解禁された映像は、映画祭の前に韓国の首都・ソウルを訪れた際のもの。映画祭への参加に向け、ソウルで現地グルメを満喫し気持ちを高めていく柳楽の普段は見られない姿を収めた映像となっている。

まず柳楽が訪れたのは、“恋人たちの聖地”としても名高いソウルを代表する観光スポットのNソウルタワー。Nソウルタワーは、恋人たちがラブロックと呼ばれる南京錠をかけて永遠の愛を誓う恋のパワーポイントとしても有名であり、現地には数えきれない数の南京錠がかけられている。本作にちなみ、柳楽はアラタと真珠の名前がかかれたラブロックをかけて映画の大ヒットを祈願。「アラタと真珠の獄中結婚はどんな結末を迎えるのか? ぜひ劇場でご覧ください!」とアピールした。

続いて柳楽が訪れたのは、ソウルを代表する食の宝庫と言われている広蔵市場(カンジャンシジャン)。広蔵市場はソウルの中心部にあり地元の人も通う活気あふれる市場。屋台が立ち並び美味しい屋台グルメが安く食べられることでも有名なスポットだ。ここで柳楽は堤幸彦監督と合流し市場を散策。活気あふれる市場を歩きながら、柳楽は過去に監督とプロモーションで名古屋を訪れたことを思い出し、約20年ぶりにタッグを組んだ本作で、2人でソウルを訪れることができた縁に感慨深い様子を見せた。

そして屋台に入り海苔巻きとトッポギを注文した柳楽と堤。海苔巻きが特に美味しかったようで「マシソヨ!(美味しいです)」と韓国語も飛び出すなど現地の味を堪能した。さらに店主がタコを水槽から鷲掴みにしてみせると、柳楽がそれを自らの手にのせ堤監督が思わずカメラでその様子を撮影する一幕も。屋台で現地グルメに舌鼓を打ちながら、改めて本作での撮影を振り返る2人。堤監督は柳楽の本作での演技について「我々はよく出来高(思った通りの映像や表情が撮れているか)という表現を使いますが、(柳楽さんは)出来高抜群ですね! 作品を見てもらえるとわかります」と絶賛。

特におすすめのシーンとして、面会室で真珠がガラスを割って出てこようとするシーンをあげ「密かに『顔面歌舞伎』と呼んでいますが、そのシーンの空気感に巻き込まれている何とも言えない表情が好きで、ミリ単位での顔の作り方が本当に感心しました!」と太鼓判を押すと、柳楽も「ありがとうございます!」と笑顔。「堤組に約18年たって参加できることでモチベーションも上がったし、監督にそう言ってもらえて少しは成長できたのかなって思えます」と、2007年の『包帯クラブ』以来の約18年ぶりの堤監督とのタッグに柳楽が思いを馳せると、「(今回演じた夏目アラタは)余裕綽々で乗り越えられる役ではなかった。いい顔してますよ。ぜひ見てやってほしい」と柳楽の演技を絶賛し、その魅力を熱弁した。

最後に柳楽と堤が訪れたのは、今もなお伝統的な建築様式の家屋(ハノク)が残る街・ソチョン(西村)。韓国産の雑貨にこだわったセレクトショップ「MAKE FOLIO」で共演者へのお土産を買うことに。店内に入ってまず見つけたのは、茶器のセット。最初に堤監督が「まさか佐藤二朗にはいらんでしょ」と言うと、1番共演回数が多い柳楽は「絶対いります」と返す。佐藤へのお土産として、日本酒を飲むにも適しているというこの茶器のセットが決定した。

黒島には柳楽も絶賛した桧系の香りがする香水を購入。そして堤監督が女子の間で流行っているというボディオイルとマッサージツールのセットを発見し、丸山礼へのお土産として購入。中川大志には、韓国の赤いお米で作られた見た目にも珍しいマッコリを購入し、買い物を満喫した様子だった。柳楽は「人々のパッションを感じることができ、映画『夏目アラタの結婚』で韓国に来れて良かったです。そして今度はみんなで来ましょう!」と共演者へメッセージを送った。

そしてこの日の最後はプチョン国際ファンタスティック映画祭のレッドカーペットに参加するためにプチョンへと移動した2人。堤監督が「温かい人々に守られているんですね、この映画祭は。とても素敵なことですね」と感心。「映画が盛り上がっている場所なんだなと改めて感じましたし、想像以上に賑やかでした。だからこそまた作品を持ってきてチャレンジしたいなと思いました。クリエイターやアートに対してもとてもオープンで背中を押してくれる空気を感じました」と今後に向けての展望を語った。世界初上映となるワールドプレミアも本映画祭にて開催し、本編上映後の舞台挨拶で多くの拍手に包まれて登場した柳楽は「カムサハムニダ!(ありがとございます!)」と登場。「節目節目で韓国の映画祭に関わることができて感謝しています。これからもみなさんにお届けできる作品を増やして成長していきますので、またお会いできたらうれしいです」とメッセージを送った。来場した韓国のファンからは「10点満点中100点です!」というコメントも飛び出していた。

(C)乃木坂太郎/小学館 (C)2024映画「夏目アラタの結婚」製作委員会