アニエスベーは東京・青山のアニエスベー ギャラリー ブティックにて、7月27日から9月29日まで、『誰がマイクロプラスチックを食べているの?』展を開催する。

海に流れ出たプラスチックごみのほとんどは、その行方が未だに解明されていないが、腐らない特性をもつプラスチックは、半永久的に地球上のどこかに存在し続けると考えられている。海にある一次マイクロプラスチック(製造段階から5ミリメートル以下のサイズのプラスチック)のうち、約35%がマイクロファイバーと言われ、アパレル産業も大きな責任を負っている。

アニエスベーの創設者であるアニエス・トゥルブレは、2003年にフランス初の海洋に特化した公益財団法人、タラ オセアン財団を設立。同財団は、海洋の生態系に関する科学研究の進歩を牽引し、気候変動リスクの予測や理解、生物多様性の保護を可能にする革新的な海洋科学を発展させている。日本では、一般社団法人タラ オセアン ジャパンを2016年に設立。2020年には、日本沿岸のマイクロプラスチック汚染に焦点を当てたプロジェクト、Tara JAMBIOマイクロプラスチック共同調査をスタートさせた。 

本展では、Tara JAMBIOによる3年にわたる調査で採取されたマイクロプラスチックのデータを展示。普段は見えない、または見えないふりをされてきた、そして本当に見えなくなってしまったプラスチックごみの存在を可視化し、海洋プラスチック問題について考察する。会期は7月27日から9月29日まで。月曜休。