カープに欲しい!? 広島、トレード獲得候補に挙げられる6人。他球団から…

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 今季は6年ぶりのリーグ制覇を目指す広島東洋カープ。今季は前半戦を2位で折り返したが、得点力不足な部分もあるなど、シーズン後半に向けて補強も十分に考えられる状況だ。そこで今回は、広島のトレード市場における獲得候補となり得る選手を紹介したい。(※今季成績は7月25日時点)

 

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畠世周(読売ジャイアンツ)

投打:右投左打
身長/体重:186cm/82kg
生年月日:1994年5月31日
経歴:近大福山高 - 近畿大
ドラフト:2016年ドラフト2位
 
 昨季は一軍登板がなかった畠世周。登板機会は減りつつあり、環境を変えるのも1つの手かもしれない。
 
 近畿大では、2年春から登板機会を得て、リーグ戦通算12勝をマーク。高身長から繰り出されるストレートが高く評価され、読売ジャイアンツにドラフト2位で入団した。
 

 
 プロ1年目からローテーションの一角として期待されると、同年は13試合の登板で6勝4敗、防御率2.99の好成績をマーク。来季以降もローテーションの一角として活躍すると思われた。
 
 しかし、翌年以降はケガに苦しんだ。2019年は右肘の遊離軟骨除去手術を行い、翌2020年は右肩の肉離れを発症。近年はリリーフとして奮闘していたが、昨季は開幕前に右肘関節鏡視下クリーニング手術を受け、一軍登板なしに終わった。
 
 そんな中、今季はファームで防御率1点台をマークすると、7月15日のDeNA戦で658日ぶりの一軍マウンドに上がった。牧秀悟に一発を浴びる場面もあったが、3イニングを投げて1失点に抑えた。
 
 だが、今季は新たに加入した泉圭輔やカイル・ケラーが好調。さらに、守護神の大勢が復帰し、アルベルト・バルドナードがリリーフに回るなど、巨人の中継ぎ陣は厚みを増している。
 
 一方、広島東洋カープのリリーフ陣も枚数は揃っているが、島内颯太郎が不調でファームに降格。昨季ブレイクを果たした大道温貴はファームでも苦しむなど、不安要素もある。
 
 ここで畠が加入し、リリーフとして力を発揮すれば、投手陣はさらに盤石なものになりそうだ。






浜屋将太(埼玉西武ライオンズ)

投打:左投左打
身長/体重:176cm/77kg
生年月日:1999年1月26日
経歴:樟南高 - 三菱日立パワーシステムズ
ドラフト:2019年ドラフト2位
 
 プロ5年目を迎えた浜屋将太も、サウスポーが不足しているチームにとって注目され得る存在だ。
 
 浜屋は、樟南高で3年夏にエースの役割を担い、チームを甲子園に導いた。その後は社会人野球の三菱日立パワーシステムズに進み、都市対抗野球などで好投を披露。その後、ドラフト2位で埼玉西武ライオンズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは新型コロナウイルスの影響で開幕が延期された中、同年9月16日のロッテ戦でプロ初先発初勝利を記録。同年は12試合に登板して3勝3敗、防御率4.97の成績で終えた。
 
 だが、翌2021年は成績を伸ばせなかった。同年は開幕ローテーション入りしたものの制球に苦しみ、8試合の登板で1勝6敗、防御率6.63。36回2/3を投げて30個の与四死球を献上した。
 
 また、同年11月に左足を手術し、以降2年間は一軍のマウンドに上がれず。今季は5月10日の楽天戦で3年ぶりの一軍マウンドに上がったが、2回1/3を投げて3安打4四死球4失点(自責点3)と結果を残せず。以降はファームで登板を続けている。
 
 広島東洋カープの投手陣は強力だが、床田寛樹の存在はあるものの、先発左腕は少ない印象。玉村昇悟が奮闘を見せているが、不安定感は否めない。
 
 今季の浜屋は一軍では打たれたものの、ファームでは先発として防御率2点台の投球を見せている。先発左腕として結果を残せば、広島にさらなる投手層の厚みをもたらすだろう。






ブライト健太(中日ドラゴンズ)

投打:右投右打
身長/体重:184cm/88kg
生年月日:1999年5月7日
経歴:葛飾野高 - 上武大
ドラフト:2021年ドラフト1位
 
 将来の主軸候補にも名前が挙げられるブライト健太。まさかの事態に直面した広島東洋カープにとって、注目され得る選手だ。
 
 葛飾野高時代には、高校通算38本塁打をマーク。しかし、進学先の上武大では芽が出ない時期を過ごしていた。
 

 
 それでも、一転して4年春にレギュラーを獲得すると、大学選手権で2本のアーチを描き、和製大砲の育成が急務だった中日ドラゴンズからドラフト1位指名を受けた。
 
 身体能力の高さは誰もが認めるところだったが、ルーキーイヤーはプロの高い壁に悩まされ、ファームでも46試合の出場で打率.211に終わった。
 
 それでも昨季は、ファームで57試合に出場して打率.309をマーク。同年は一軍初出場を果たし、33試合の出場で打率.241(58打数14安打)と、確かな成長を見せた。
 
 今季は、ここまで一軍出場がわずか4試合。それでも、ファームではまずまずの数字を残しており、7月10日のソフトバンク戦ではウエスタン・リーグ防御率トップを誇る前田純から、先頭打者ホームランを放った。
 
 ここまで一軍でのアーチこそないものの、25歳と伸びしろは十分。長距離砲が少ない広島にとっては、将来の主砲として特に価値のある選手かもしれない。






野村勇(福岡ソフトバンクホークス)

投打:右投右打
身長/体重:174cm/84kg
生年月日:1996年12月1日
経歴:藤井学園寒川高 - 拓殖大 - NTT西日本
ドラフト:2021年ドラフト4位
 
 分厚い選手層を誇る福岡ソフトバンクホークスにおいて、苦しい立場となっているのが野村勇である。
 
 拓殖大では、1年秋のリーグ戦からレギュラーとして出場。その後、NTT西日本で走攻守三拍子揃った内野手として活躍を続け、ドラフト4位でソフトバンクに入団した。
 

 
 プロ1年目から期待通りの活躍を見せ、97試合出場で打率.239ながらも10本塁打、25打点、10盗塁をマーク。パ・リーグでは37年ぶりとなる新人の「2桁本塁打・2桁盗塁」を成し遂げた。
 
 ところが、昨季は春季キャンプで下半身のコンディション不良を訴え、同年3月には内視鏡下椎弓形成術を受けた。その影響もあり、同年は50試合の出場で打率.160、3本塁打、7打点、1盗塁と成績を伸ばせなかった。
 
 今季も、春季キャンプ中に左坐骨疲労骨折というケガに見舞われて離脱。それでも、4月16日の日本ハム戦で今季初出場を果たすと、1度はファームに降格しながらも、現在は一軍でプレーしている。
 
 ただ、ソフトバンクの内野陣は層が厚い。二塁には牧原大成や三森大貴、さらにルーキーの廣瀬隆太も台頭。遊撃に目を向けても今宮健太が君臨し、後釜候補の川瀬晃も控えている。
 
 一方、広島東洋カープでは小園海斗を除き、内野陣で好打率を残している選手は少ないため、競争を促す意味でも野村は面白い存在になりそうだ。







鵜飼航丞(中日ドラゴンズ)

投打:右投右打
身長/体重:182cm/100kg
生年月日:1999年5月30日
経歴:中京大中京高 - 駒沢大
ドラフト:2021年ドラフト2位
 
 自慢の長打力を発揮できていないのが、プロ3年目の鵜飼航丞だ。
 
 中京大中京高の4番に据えられた鵜飼は、高校通算56本塁打を記録。大学進学後は苦しんだ時期もありながら、3年秋から復調。リーグ戦では駒澤大初の「4試合連続ホームラン」も成し遂げ、ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団した。
 

 
 ルーキーイヤーは新人唯一となる開幕一軍入りを果たし、5月時点で3本塁打を記録。だが、その後は不振やケガの影響も相まって、同年は59試合の出場で打率.206、4本塁打、16打点に終わった。
 
 飛躍が期待された昨季は、ファームで73試合に出場して7本塁打を放つも、一軍では41試合の出場で打率.143、3本塁打、5打点の成績に。パワーはある反面、確実性の向上が課題となった。
 
 今季は一軍出場がなく、二軍でも打率1割台と低迷。それでも、三振数は前年より減っているなど、進歩は見せている印象だ。
 
 確実性が課題の鵜飼だが、パンチ力は大きな魅力。末包昇大が一軍から離れた中、一発を期待できるバッターとして、広島が獲得を狙う可能性もありそうだ。






渡部健人(埼玉西武ライオンズ)

投打:右投右打
身長/体重:176cm/115kg
生年月日:1998年12月26日
経歴:日本ウェルネス高 - 桐蔭横浜大
ドラフト:2020年ドラフト1位
 
 本来は埼玉西武ライオンズでの活躍が望まれる渡部健人だが、長距離砲を求める広島東洋カープに合致しそうな選手だ。
 
 日本ウェルネス高では、ドラフト指名漏れを経験。進学先の桐蔭横浜大では、4年秋のリーグ戦10試合で8本塁打と打棒が爆発。その活躍が高く評価され、西武からドラフト1位指名を受けた。
 

 
 プロ1年目は確実性に欠ける部分もありながら、ファームでは90試合の出場で19本塁打を放ち、4月には一軍でプロ初アーチを記録。
 
 さらに昨季は、一軍で57試合に出場すると、打率.214ながらも6本塁打をマーク。将来の主砲候補として、確かなパワーを示した。
 
 しかし今季は、体調不良で出遅れたこともあって、開幕をファームで迎えた。5月上旬に一軍昇格を果たしたが、7試合の出場で打率.042(24打数1安打)と大不振に。現在は再び二軍調整となっている。
 
 それでも、ファームでは60試合の出場で打率.259、8本塁打、33打点と持ち前のパンチ力を発揮。出塁率も.370まで上がっている。
 
 今季の広島は投手力が強力だが、打線はスラッガーの末包昇大が離脱するなど、やや迫力不足。確実性には欠けるが、一発を放てる渡部は、広島にとって貴重な存在となり得るだろう。


 



 

 
【了】