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ここまでリーグ最下位に沈んでいる2024年シーズンの東京ヤクルトスワローズ。2年連続でシーズン途中にトレード補強を行っており、今季もシーズン終盤に向けて、補強に動く可能性も十分に考えられる。ここでは、ヤクルトがトレードで獲得を狙いたい他球団の選手を紹介したい。(※今季成績は7月22日時点)
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野村勇(福岡ソフトバンクホークス)
・投打:右投右打
・身長/体重:174cm/84kg
・生年月日:1996年12月1日
・経歴:藤井学園寒川高 - 拓殖大 - NTT西日本
・ドラフト:2021年ドラフト4位
ルーキーイヤーには走攻守で光るものを見せていた野村勇だが、チームでは厳しい立ち位置となっており、新天地で再起を図ることも考えられる。
NTT西日本から2021年ドラフト4位で福岡ソフトバンクホークスに入団すると、即戦力の期待通り、ルーキーイヤーから開幕一軍入り。
同年は97試合に出場し、打率.239、10本塁打、25打点、10盗塁の好成績を収めた。新人選手による2桁本塁打・2桁盗塁はパ・リーグでは37年ぶりの記録となった。
ところが、翌2023年は故障で出遅れ、50試合出場、打率.160、3本塁打、1盗塁と成績が低迷。
今季も左座骨疲労骨折で開幕に間に合わず。4月中旬に一軍に昇格したが、打率1割台と思うような結果を残せていない。
さらに、ドラフト3位ルーキーの廣瀨隆太など新戦力も存在感を示しており、危うい立場に置かれている。東京ヤクルトスワローズは控えの右打者が不足しているだけに、ユーティリティー性も兼ね備える野村は、補強ポイントに合致した存在といえる。
水上由伸(埼玉西武ライオンズ)
・投打:右投右打
・身長/体重:176cm/79kg
・生年月日:1998年7月13日
・経歴:帝京三高 - 四国学院大
・ドラフト:2020年育成選手ドラフト5位
2022年には最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた水上由伸だが、ここ2年はもどかしいシーズンを過ごしている。
2020年育成選手ドラフト5位で埼玉西武ライオンズに入団。プロ1年目の5月に早くも支配下登録を勝ち取ると、同年は29試合に登板し、4ホールド、防御率2.33の好成績を残した。
さらに、翌2022年には年間を通してブルペンを支え、60試合登板で4勝4敗31ホールド、防御率1.77の好成績をマークし、新人王と最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得。
ところが、昨季は開幕から状態が上がらず、一時は右肩のコンディション不良で戦線離脱。最終的に23試合の登板で防御率2.12にまとめたが、前年のような活躍を続けることはできなかった。
今季も開幕は一軍で迎えたが、12試合に登板して防御率9点台と精彩を欠き、5月中旬以降はファーム生活が続いている。
シュートボールが武器の水上だが、東京ヤクルトスワローズは木澤尚文などシュートボーラーの育成に定評がある。救援陣の厚みを増すためにも、リリーフの補強は大いにありそうだ。
遠藤淳志(広島東洋カープ)
・投打:右投右打
・身長/体重:186cm/89kg
・生年月日:1999年4月8日
・経歴:霞ヶ浦高
・ドラフト:2017年ドラフト5位
吉村貢司郎など台頭を見せている若手投手もいるが、2024年も先発陣がウィークポイントになっている東京ヤクルトスワローズ。広島東洋カープの遠藤淳志は、獲得を狙いたい先発候補の1人に挙がる。
2017年ドラフト5位指名で広島の一員となった遠藤。高卒2年目の2019年に一軍デビューを果たすと、救援を中心に34試合に登板して防御率3.16の好成績を収めた。
翌2020年には先発に回り、19試合登板で5勝6敗、防御率3.87をマーク。2つの完投勝利を記録するなど、先発投手として能力の一端を示した。
さらなる飛躍が期待されたが、高卒4年目以降は伸び悩むシーズンが続いている。
昨季は8試合の登板にとどまり、1勝5敗、防御率4.39と寂しい結果に終わった。
今季もここまで一軍登板はわずか1試合のみ。チームでは床田寛樹、大瀬良大地、九里亜蓮、森下暢仁など球界屈指の先発陣を形成しており、なかなか出番が回ってこない状況だ。
宮森智志(東北楽天ゴールデンイーグルス)
・投打:右投右打
・身長/体重:193cm/93kg
・生年月日:1998年5月28日
・経歴:呉商 - 流通経済大 - 四国・高知
・ドラフト:2021年育成選手ドラフト1位
救援防御率リーグ5位と中継ぎ陣に課題を抱える東京ヤクルトスワローズ。リリーフでの実績がある宮森智志も、獲得を狙いたい存在だ。
四国アイランドリーグ・高知ファイティングドッグスから2021年育成選手ドラフト1位で東北楽天ゴールデンイーグルスに入団。ルーキーイヤーからファームで圧巻の投球を見せ、7月末に早くも支配下登録を奪取した。
シーズン後半から一軍に定着すると、プロ初登板から22試合連続無失点のNPB最多タイ記録を樹立。最終的に同年は26試合に登坂し、1勝1敗7ホールド、防御率1.54の好成績を収めた。
さらなる飛躍が期待されたが、昨季は一転して防御率7点台と不本意な結果に。
今季はファーム暮らしが続いており、いまだ一軍での登板機会がない状況だ。
それでも、二軍では29試合の登板で防御率2.29と優秀な数字を収めている。移籍を機に復活を遂げるケースもあるだけに、チャンスのある球団へのトレードも1つの手だろう。
淺間大基(北海道日本ハムファイターズ)
・投打:右投左打
・身長/体重:183cm/88kg
・生年月日:1996年6月21日
・経歴:横浜高
・ドラフト:2014年ドラフト3位
高い身体能力を誇るも、殻を破りきれないシーズンが続いている淺間大基。チームでは他球団への放出も考えられる立ち位置になっている。
横浜高から2014年ドラフト3位で北海道日本ハムファイターズに入団。高卒1年目から一軍デビューを果たし、46試合の出場で打率.285と高卒新人らしからぬ数字を残した。
しかし、その後は故障にも苦しみ、継続的な活躍を見せることができなかった。
2021年には自己最多の128試合に出場し、打率.251、5本塁打、31打点、8盗塁と飛躍の兆しを見せたが、翌年以降は再び出場機会が減少。
昨季も故障に泣かされ、わずか13試合の一軍出場に。今季は6月に一軍へ昇格したが、福岡ソフトバンクホークスから現役ドラフトで加入した水谷瞬の台頭もあり、やや厳しい立場となっている。
東京ヤクルトスワローズでは塩見泰隆、並木秀尊と外野手が立て続けに負傷離脱している。シーズン終盤に向けて、外野手を補充しておきたいところだ。
中村稔弥(千葉ロッテマリーンズ)
・投打:左投左打
・身長/体重:178cm/84kg
・生年月日:1996年7月8日
・経歴:清峰高 - 亜細亜大
・ドラフト:2018年ドラフト5位
先発・中継ぎもこなせる左腕・中村稔弥。2022年に千葉ロッテマリーンズからトレード移籍し、東京ヤクルトスワローズで飛躍を遂げた山本大貴のように、新天地で覚醒の可能性を秘めている。
亜細亜大から2018年ドラフト5位でロッテに入団すると、ルーキーイヤーから一軍デビュー。
貴重なサウスポーとして先発や救援とあらゆる役割をこなし、2021年には14試合(3先発)の登板で防御率3.08とまずまずの成績を残した。
2022年は防御率8点台と苦しんだが、昨季は自己最多の17試合に登坂し、3勝1敗、防御率2.31の好成績をマーク。落差のあるツーシームを武器にブルペンを支え、ブレイクを予感させた。
ところが、プロ6年目の今季は、現時点で12試合登板、防御率4.22といまひとつの数字となっている。
大学時代には、明治神宮野球場を拠点とする東都リーグで活躍していただけに、ヤクルトにとっては獲得を狙いたい存在だろう。
【了】