アイドルグループ・乃木坂46の岩本蓮加と俳優の竹財輝之助がW主演を務めるカンテレのドラマ『そんな家族なら捨てちゃえば?』(18日スタート 毎週木曜24:25~※関西ローカル、DMM TVにて独占見放題配信)に出演するキャスト7人、主題歌を担当するPenthouse、脚本・金沢知樹氏のコメントがこのほど公開された。

  • 『そんな家族なら捨てちゃえば?』出演者=カンテレ提供

■カンテレ×DMM TV、“リベンジ・復讐 ”ドラマ第3弾

カンテレとDMM TVがコラボする“リベンジ・復讐 ”がテーマのドラマ企画の第3弾では、芳文社のwebサイト・コミックトレイルで連載中の村山渉氏による同名コミックで、電子版を含む累計発行部数が100万部を突破している人気作を実写化する。今作は、「家中に貼られたテープを越えてはいけない」というルールによって家庭内で孤独な生活を強いられている男・篠谷令太郎(竹財)と、複雑な“家族のクイズ”を解き明かそうとする娘・一花(岩本)が家族の再生を目指す人間ドラマ。脚本は、『サンクチュアリ-聖域-』(Netflix)を手掛けたヒットメーカー・金沢知樹氏ほか5人が担当する。

田中洸希(SUPER★DRAGON)が演じるのは、ある事情で東京から引っ越してきた一花のクラスの転校生・倉敷光。表面上明るく、周りに合わせることもできるが、本当は一花と同じく群れるのは好きではない。趣味がクイズで、一花と同じクイズアプリにハマっていることから意気投合し、“家族のクイズ”を解こうとする一花の協力者になる。

森日菜美が演じるのは、ドラマオリジナルキャラクター・荻野琴葉。一花のクラスの中心的存在で、“パパ活”で稼ぎ、欲しいものは何でも手に入れようとするタイプ。転校してきた光のルックスが“タイプど真ん中”でなんとかして近づこうとする。

片山萌美が演じるのは、一花の母・篠谷和美。元々はおしとやかで優しく、真っ直ぐな性格だったが、ある出来事から人格が変わってしまった。一花の前では“良き母親”として振る舞っている。その一方で、夫・令太郎に対しては家中に張り巡らせたテープを越えてはならないという異常なルールのもと、孤独な生活を強いている。

こたつ(フォーエイト48)が演じるのは、ドラマオリジナルキャラクター・大輝。一花のクラスの男子グループの中心的存在。「悪ふざけ」が好きで、時々問題を起こしては、その状況を楽しんでいる。琴葉に弱みを握られており、頭が上がらない。

あみか(フォーエイト48)が演じるのは、ドラマオリジナルキャラクター・美優。一花のクラスメイトで、琴葉と仲が良く、一緒にいることが多い。パパ活にハマっている琴葉に表面上は合わせているが、最近度がすぎているため引いている。

SWAY(劇団EXILE)が演じるのは、一花たちの高校の担任教師・荻野慎也。爽やかで熱血漢な教師として生徒たちからは慕われているが、それは偽りの姿。“不幸フェチ”であり、不幸な女性を見ると興奮を抑えきれない。

水崎綾女が演じるのは、光の母・倉敷沙耶子。シングルマザーで光を溺愛しており、自分のことよりも光を優先してきた。通りすがりの令太郎のピンチを助けたことから令太郎のよき相談相手となる。令太郎の家庭での状況について「それは立派なDVですよ」と指摘する。

さらに、このドラマの主題歌がPenthouseが歌う「花束のような人生を君に」に決定。キャスト、Penthouse、脚本・金沢氏のコメントは以下の通り。

■倉敷光役 田中洸希(SUPER★DRAGON)コメント

学生の方が年齢的には近いんですけど、最近ずっとサラリーマン役をやっていたので、あまり経験がない高校生役を演じられることになってうれしいです(笑)。光くんは、クイズが趣味という共通点から一花と仲良くなり、家族に対しての想いを知って「自分が話をして、一花の話を聞いてあげないと」と一花のためを思った行動をしていく場面が多いキャラクターです。そんな光くんにしかできない行動が序盤は特に大事になってくるんじゃないかなと思っています。ドラマ自体は悲しい物語でシリアスな場面が多いですが、一花が唯一元気になれる場所を作ってあげるのが光くんだと思っています。一花のためなら自分がちょっと犠牲になってもいい、一花思いな少年といった光くんのテンション感は、自分が作品の中で特に大事にしているところなので、監督さんともいろいろとお話をしてお芝居をさせていただきました。このドラマで大事な役で携わらせていただいたことが、自分の中でもすごく良い経験になりました。みなさんには光くんの心情と一花の心情を考えながら、一緒にこのドラマに隠されたクイズを解いていただきたいです!

■荻野琴葉役 森日菜美コメント

お話を頂いた時は、率直にとってもうれしい気持ちと、挑戦という言葉が浮かびました。今まで演じた事のない破天荒な役柄だからこそ、大丈夫かなという不安もあったのですが、任されたからには私にしか出来ない琴葉を、という使命感を感じました。全力でぶつかり、楽しみながら、この作品を作り上げる一員になれたら、と思いました。 台本を読んだ時から、色々な意味で衝撃を受け、家族の形って様々で、寂しさだったり苦しさだったり、本当は優しい気持ちを持っているはずなのに分かり合えないもどかしさや、歪んだ愛がゆえのストーリー展開が次から次へと気になり、ページをめくるワクワク感がありました。原作を読ませて頂いた時も、それぞれのキャラクターが張り巡らせる空間が癖になってしまうほど、とりこになりました。 演じさせて頂く琴葉は、ドラマオリジナルキャラクターで、小悪魔で恐ろしげな女の子です。1人だけの世界観があり、思うようにいかないと狂ってしまう程、感情表現がストレート。その中でも、自分で自分を一番大切にしている部分や、風変わりな様子が、深く知れば知るほど、愛おしく思います。 物語も、登場するキャラクターも、捉え方ひとつで色々な形で受け取れると思います。家族の在り方、人との付き合い方など、このドラマを見てクスッと笑えたり、展開に驚いたり、見てくださるみなさんに存分に楽しんで頂きたいです! 琴葉の一人称が「こっちゃん」なのですが、こっちゃんのコロコロ変わる豹変ぶりにも注目して頂けるとうれしいです!

■篠谷和美役 片山萌美コメント

原作漫画を読んでいたので、お話をいただいた時は「あれをドラマにするのか!」と興味が湧きました。和美はやったことがない役柄だったので、チャレンジだと思ってオファーを受けました。演じる上で特に悩んだのが、穏やかに喋っていたと思ったら突然怒りだすといった、和美のスイッチが突然変わるところです。監督に相談したら「全てを理解しようとするとできないと思うから、理解し切ろうとしなくて大丈夫」と言われて肩の荷が降りました。そこで安心したことでかえって、彼女の中でこれはちゃんと成立しているんだ、と理解できた気がします。和美はまっすぐなので彼女なりの“ここからは悪だ”という線がきっちりあって、それを越えると内に秘めていた怒りとか悲しみとか絶望が出てくるのだと思います。他の人はたぶん理解できない線引きをしっかりすることを意識して演じました。ドラマは漫画とは違うストーリー展開をしていくので、私のように原作漫画ファンの方はドラマバージョンの『そんな家族なら捨てちゃえば?』だと思って楽しんでいただけたら。私は和美に感情移入して演じましたが、みなさんが誰に感情移入するのか、あるいは感情移入しないでどんな感想をいただけるのか、楽しみにしています。SNSでつぶやいたり、メッセージをいただけたりしたらうれしいです。

■大輝役 こたつ(フォーエイト48)コメント

いつかは学校の生徒役としてドラマに出られたらなと思っていたので、また一つの夢を叶えることができました。将来、俳優を目指している僕にとってこの上なく幸せな時間でした。学校の生徒、そしていじめグループのリーダーという過去1大事な役を頂けて、最初は僕で良いのかなという不安もありましたが、色んな人に演技を見てもらって、俳優活動の飛躍にも繋げれたらなと思い演技させて頂きました。今まで演じた役とはまた違った僕が見れると思うので、楽しみにして頂けたらなと思います! 今回はかなりセリフが多かったので、いろんな感情を出したり、台詞を言ったりできて本当にうれしかったです。周りの学生を演じている人たちの平均が20歳ぐらいで、僕だけ少し浮いてたかもしれないです(笑)。一花のスカートをガチで水で濡らすシーンがあるのですが、岩本蓮加さんが乃木坂のメンバーということもあり、こんな事をして世間に許されるのかと思いながら撮影に挑みました。一発撮りというとんでもないプレッシャーの中、なんとか一発OKを頂いたのが印象的です。その時でも、岩本さんは嫌な顔を全くせず、底知れぬプロ根性に本当に感動しました。1番注目してほしいポイントが、いじめのシーンの中で、英語のYouTubeチャンネルの挨拶の真似をさせて頂いたところです。奇跡的に自分も英語のYouTubeチャンネルを持っているのもあり、英語の発音には特に注目してほしいです!

■美優役 あみか(フォーエイト48)コメント

よく漫画がSNSで流れてきていたので、オファーが来た時は「これがドラマ化するの!?」と「これに出られるの!?」っていう2つのうれしさがありました。撮影前に漫画を全部読んでから参戦したので、「ここのシーンはこんな感じで撮るんだ」とかいろいろ知られて楽しかったです。我ながらいじめっ子そうな役を上手く出来ました(笑)。生徒役とはいえ役者の方たちのほとんどが年上だったので緊張しました(笑)。でも現場の雰囲気がすごくよくて、みんなと撮影外でも仲良く喋ることができて楽しかったです。家庭に問題がある一花ちゃんがどうやってみんなと馴染んでいくのか。そしてどんな気持ちなのか、その人になりきって考えながら見てほしいです。

■荻野慎也役 SWAY(劇団EXILE)コメント

普段は音楽活動が多いので、僕に役がいただけるなら何にでも挑戦したい気持ちでいました。今までは不良役が多く、それ以外の役柄にとても憧れがありました! なので僕にとって今回の訳あり先生はやりがいがたくさんあるとても魅力いっぱいな役でした! 台本を読んで、確実に自分ですら見たことない新しい自分の姿が見られる気がしてワクワクしました。学校では優しく生徒から好かれる先生の、とても癖の強い裏面。そのB面が見どころです! とてもやりがいのある役を演じさせてもらいました! 新しい自分の幕上げです! お見せするのはとても恥ずかしいところがありますが、全力で挑みましたし、楽しくお芝居させてもらいました! ぜひ新しい僕を見てやってください!

■倉敷沙耶子役 水崎綾女コメント

もともと原作を読んでいて、とてもすてきな作品だったので、実写化するのであればどのキャラクターでもやりたいなと思っていましたが、やるとしたら沙耶子がいいなと思っていました。なのでマネージャーさんから「オファーが来てます、沙耶子です」って言われた時は、とてもうれしかったです。謎を解いていくことによって、一花と令太郎の関係性だったり、沙耶子と令太郎の関係性だったりが、どんどん浮き彫りになっていくのを楽しみながら台本を読ませていただきました。沙耶子は不敵な笑みを浮かべるシーンが多くて「敵なのか味方なのか、なんなんだろうこの人?」と思いながら1話からずっと楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。今回はすっぴんに近い、化粧気がない役作りをしているのですが、どんどん話を追うごとに表情や行動で奇妙さを出していければいいなと思っています。今まで私がやってきた役とはまた一味違うので、注目していただきたいです。

■脚本・金沢知樹氏 コメント

脚本を務めさせていただいた金沢です。今回、脚本のお話をいただいた『そんな家族なら捨てちゃえば?』漫画原作の冒頭で語られる実に奇妙な家。そして家族。秀逸な設定と、巧みな心理描写。傑作です。今回、そのお話を元にしながら、別のパラレルワールドを描かせていただきました。ご覧になっていただいた皆様の目にどう映るのか。今からドキドキしています。そして、ある種、自由に書かせていただいた、原作者の村山先生には最大限の感謝を。本当にありがとうございます。

■主題歌・Penthouse 浪岡真太郎(Vo,Gt) コメント

この番組の主題歌「花束のような人生を君に」は、親から子供に向けた温かな眼差しをテーマにした曲です。親子という関係は強くも脆くもあり、常に変化を続けるものだと思います。それでも必ずその長い関わり合いの中に、愛に溢れる瞬間があるものだと思います。その美しい時間を切り取り、楽曲にさせていただきました。なんといっても僕らPenthouseのメンバーはまだ誰も子を持っていないので、特に歌詞の部分では難しさもありましたが、自分たちが子供だった頃、両親から向けられていたであろう思いを想像しながら制作しました。ドラマのストーリーはなかなか辛い時間が描かれることも多いですが、この曲がその中での救いとなれば良いなと思っています。

【編集部MEMO】
クイズが趣味の高校生・一花(岩本蓮加)の家には、物心ついたころから異様なルールがあった。それは、母・和美(片山萌美)が決めた“家中に貼り巡らされたテープを父・令太郎は越えてはいけない”というもの。一花が物心ついたころから両親に会話はなく、テープで分断された父・令太郎(竹財輝之助)は和美や一花と会話することを許されず、家庭内で一人、暗く狭い部屋で寝食する生活を強いられていた。一花はそんな家族の状況をおかしいと感じつつも、和美からの締め付けで、令太郎と話せない日々を過ごしていた。18歳の誕生日が迫ったある日、一花は“家族のクイズ”を解こうと思い立ち、令太郎に話しかける。すると令太郎は一花に、テープが貼られるようになった原因は、令太郎の “ある発言”が和美を傷つけたことではないかと打ち明ける。そんな中、令太郎は家族の状況を変えるべく和美と話し合おうとするが、テープを越えてしまったことで和美が信じられない行動に出る。思いつめた令太郎は、車に轢かれそうになったところを助けてくれた倉敷沙耶子(水崎綾女)に家族の状況を打ち明け「それは立派なDVですよ」と優しく諭される。和美から離れていく令太郎を引き留め、家族を再生したいと願う一花。テープの謎に近づいていくと、そこには両親が隠してきた、家族のとんでもない“嘘”が隠されていた──。