メットライフ生命保険は7月11日、「全国47都道府県大調査 2024~社会情勢の変化と将来への備え~」の結果を発表した。調査は2024年4月12日~4月17日、全国の20代~70代までの男女約14,000人を対象にインターネットで行われた。

約6割がキャッシュレス派、4人に1人は普段から財布を持ち歩かない

  • 財布の持ち歩きについて

全年代において、6割がキャッシュレス派と自認し、現金で買い物をする人の方が少数派になりつつある現状が浮き彫りとなった。4人に1人は普段から財布を持ち歩かないことがわかり、特に、20代男性は約4割が「普段から財布を持ち歩かない」と回答している。

4人のうち3人が「ポイ活」を実施、4割以上がポイント投資も実施

全体の75.8%が、クレジットカードやバーコード決済の支払いで貯まるポイントを積極的に集める、いわゆる「ポイ活」をしていると回答した。また、 43.1%が集めたポイントで投資する、いわゆる「ポイント投資」を実施しているという結果に。さらに、現在資産運用をしていない人でも、35.1%は「ポイント投資」を実施していることが明らかになった。

就労者の約4割がボーナスをNISAに投資する意向

現在、就労している人のうち、69.0%が「ボーナスを貯蓄・投資したい」と回答。また、37.1%が「ボーナスをNISAに投資しようと思う」と回答した。NISAが資産形成の新たな手段として広く浸透し始めている様子が見て取れる。

お金について、貯蓄よりも投資を重視

2024年の調査では「NISA」が昨年の21.9%から28.7%と増加し、今後保有を増やしたい金融商品では突出して大きくなった。一方で、「定期預金・貯金」や「積立預金・貯金」は昨年から減少しており、貯蓄よりも投資を重視する傾向が顕著となっている。

  • 今後、保有を増やしたいもの・新しく始めたいもの

資産運用意向・実施率は、ともに過去最高を更新

資産運用意向は61.1%と過去最高を更新した。また、資産運用実施率は40.5%で、2018年の調査開始以来、初めて40%を超えた。特に30代で74.1%と概ね4人のうち3人が運用の意向がある結果となっただけでなく、実施率も45.0%と全体をけん引した。

  • 資産運用以降

物価上昇・インフレへの不安は大

物価上昇・インフレに対して、82.2%の人が「不安」と回答。また、「現状は物価が高い状態」と見ている人は68.0%、「今後も現在と同じ状態が続く」または「上昇する」と回答した人は92.1%。賃上げの「実感」は16.1%、現状の給与を「安いと思っている」が61.7%、また来年の給与も「下落すると思うor変化なし」が81.4%と、昇給・賃上げの恩恵を受けていないと感じている人が大勢であることが伺える。