コパ・アメリカ決勝で激突する(左)メッシと(右)ハメス [写真]=Getty Images

 コパ・アメリカ2024は準決勝までの全日程が終了し、アルゼンチン代表とコロンビア代表が決勝に進出した。

 大会連覇を目指すアルゼンチンは、カナダ代表、チリ代表、ペルー代表と同居したグループステージを3戦全勝で首位通過すると、準々決勝ではエクアドル代表をPK戦の末に撃破。現地時間9日に行われた準決勝ではカナダ代表を2-0で下し決勝へ駒を進めた。リオネル・メッシやフリアン・アルバレス、アンヘル・ディ・マリアらが織りなす攻撃もさることながら、今大会ここまで5試合を消化しわずか1失点と堅守も際立っている。

 対するコロンビアは、パラグアイ代表とコスタリカ代表相手に連勝を飾ると、その後ブラジル代表と引き分け、2勝1分の首位でグループステージを突破した。準々決勝でパナマ代表を5-0で粉砕すると、現地時間10日の準決勝では数的不利に陥りながらもウルグアイ代表を1-0で撃破。優勝した2001年大会以来23年ぶりの決勝進出を果たした。なお、2022年夏に就任したネストル・ロレンソ監督の下では25戦無敗を維持している。

 両チームの共通点は、エースナンバー「10」を背負い、キャプテンマークを巻く左利きのテクニシャンが攻撃を牽引していることだ。言わずと知れたアルゼンチンの“伝説”メッシは今大会初戦でコパ・アメリカの歴代最多出場記録を更新。ここまで1ゴール1アシストという成績に留まっているものの、自慢のテクニックは未だ健在でチーム内での存在感も抜群だ。

 一方のコロンビアは32歳のJ・ロドリゲスが輝きを放っている。グループステージだけで3アシストを記録すると、準々決勝のパナマ戦ではPKによる1ゴールを含めて3得点に絡む大活躍。ウルグアイとの準決勝でも得意の左足で決勝ゴールを演出し、ここまで1ゴール6アシストをマークしている。決勝戦ではこの両選手による“10番対決”にも大きな注目が集まる。

 大会2連覇か、23年ぶりの戴冠か。大注目の決勝戦は日本時間の15日午前9時にキックオフ予定。試合の模様は『Amazonプライム・ビデオ』にて生配信される。