東京スター銀行は7月1日、「マイナス金利政策解除にともなう資産形成および定期預金に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、2024年6月1日から24日の間、全国の20〜60代の男女1,000人を対象に、インターネットで実施したもの。

  • 新NISAを利用しているか/保有する金融資産のうち"安全資産"と"リスク資産"の保有割合

はじめに、新NISAを利用しているかを聞いたところ、「利用している(39.4%)」+「今後利用することを検討している(23.8%)」と答えた人は、約6割であった。

また、「金融資産がある」と答えた768人に対し、保有する金融資産のうち"安全資産"と"リスク資産"の保有割合を尋ねると、金融資産の70%以上を“安全資産”として保有する人が約7割(67.2%)いることが明らかに。

同社によると「新NISAをきっかけに資産形成の関心が高まっているものの、依然として多くの人が『元本が減るリスクが小さい安全資産』を中心に資産を保有していることが分かった」としている。

  • 安全資産における資産の保有割合

さらに、安全資産を保有している人のうち、約3割(31.8%)の人は「現金や普通預金などのすぐに使える資産」のみで保有している結果に。また 『現金や普通預金などのすぐに使える資産』の保有割合が70%以上の人は約7割(68.3%)ということが分かった。

  • 政策金利が引き上げられたことを知っているか/銀行預金金利の確認有無

今年3月に日本銀行のマイナス金利政策が解除され、政策金利が引き上げられたことに対する認知度を測る質問では、6割以上(65.0%)が「知っている」と回答。一方で、6割以上(65.9%)の人が、普段使っている銀行の預金金利を「確認していない」という結果に。

  • 【年代別】定期預金の利用経験/定期預金の利用意向

定期預金の利用経験を年代別に聞いたところ、60代は8割以上(85.0%)の利用経験があり、年代が高いほど定期預金の利用経験者が多いことが判明。

また、20代、30代の若年層においても、すでに定期預金を利用している人と、今後利用することを検討している人は、20代では約6割(58.0%)、30代では約5割(51.5%)という結果に。

利用経験の傾向としては 年代が高いほど利用経験者が多い一方で、若年層の中でも定期預金が資産形成における1つの選択肢になっていることがうかがえるという。