住宅ローン比較サイト『モゲチェック』を運営する株式会社MFSが、今後の金利情報についてお伝えします。解説は、堀江チーフアナリストです。

■7月の住宅ローン金利の動き

2024年7月の住宅ローン金利の情報をお知らせします。

今月は主要銀行において変動金利を上げた銀行・下げた銀行の両方が出ており、日銀が政策を修正する中で銀行によって異なる対応が取られるというユニークな動きが見られました。固定金利は長期金利(10年国債利回り)が上下する中、どちらかといえば低下する動きの方が目立っています。

日銀の政策をめぐる不透明感は残るものの、依然として変動・固定の金利差には大きな開きがある状況です。モゲチェックとしては、借り過ぎないなどの金利上昇リスク対策をしっかりと行う前提で、引き続き変動金利の利用が有利と考えています。

■ネット銀行間の競争が続き、変動金利の過度な上昇は抑制

今月は変動金利に動きがありました。auじぶん銀行が新規借り入れ向けの変動金利を年0.01%引き上げた一方、PayPay銀行が変動金利の引き下げキャンペーンを開始しました。PayPay銀行は新規借り入れでは自己資金10%以上で年0.2%台、自己資金10%未満の場合でも年0.3%台前半の低金利を提供することとなります。

金利を引き上げる銀行がいる中で、下げる銀行も出たということは、それだけネット銀行間の競争が激しいと言えるでしょう。今後、日銀が利上げすると変動金利が上がることが予想されますが、その中でも競争が続くことで変動金利の過度な上昇は抑制されるでしょう。

■住宅ローンインデックスの動き

主要なネット銀行、メガバンク、地方銀行の変動金利、メガバンクの10年固定金利、フラット35の金利をそれぞれ平均したモゲチェックの独自指標、「住宅ローン金利インデックス」の動きは下図の通りです。

3月の日銀のマイナス金利解除後も、変動金利に目立ったトレンドの変化はなく、緩やかな右肩下がり(低金利の進行)となっています。借入額と年収のバランスである「年収倍率」を5〜7倍以内に抑制し、借りすぎに注意するという前提のもとでは、変動金利の利用が有利でしょう。

固定金利は長期金利の影響を受けやすいことから、金利市場の動きに沿って上下する傾向があります。長期金利は5月に急上昇したものの、6月は横ばいで推移しましたことから、今月の固定金利は上昇・低下どちらも見られましたが、全体的に見ればやや低下の方が目立つ結果となりました。

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