「キングダム」シリーズは、週刊ヤングジャンプにて2006年に連載が開始された原泰久の漫画を原作とする実写映画シリーズです。紀元前、春秋戦国時代の中国を舞台に、中華の統一を目指す秦王・嬴政と、大将軍になることを夢見る少年・信がその夢のために戦う姿を描いています。主人公である信を山崎賢人が演じ、嬴政を吉沢亮が演じています。

実際に中国でロケを行っており、近年の日本映画では類を見ない壮大なスケールで物語が展開していきます。また、原作に登場する個性的なキャラクター陣を、俳優たちが見事に再現しているという点でも話題となりました。

本記事では、この映画「キングダム」シリーズを見る順番を、公開順と時系列含めてご紹介していきます。

実写版「キングダム」シリーズを見る順番

「キングダム」シリーズの見る順番を理解するにあたり、まずはシリーズの公開順と時系列を把握しておきましょう。

「キングダム」シリーズの公開順

  1. 『キングダム』(2019)
  2. 『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022)
  3. 『キングダム 運命の炎』(2023)
  4. 『キングダム 大将軍の帰還』(2024)

「キングダム」シリーズの時系列順

続いて時系列は以下の通りです。

  1. 『キングダム』
  2. 『キングダム2 遥かなる大地へ』
  3. 『キングダム 運命の炎』
  4. 『キングダム 大将軍の帰還』

「キングダム」シリーズを見るおすすめの順番

公開順と時系列を踏まえたうえで、映画「キングダム」シリーズは、以下の公開順で見ることをおすすめします。

  1. 『キングダム』
  2. 『キングダム2 遥かなる大地へ』
  3. 『キングダム 運命の炎』
  4. 『キングダム 大将軍の帰還』

同シリーズは連載中の漫画を原作としています。そのため映画も原作を追って制作されており、物語も時系列順に進んでいきます。本作の物語は、戦災孤児だった信が嬴政と出会い、その夢に共感し、さまざまな仲間と出会いながら戦士として成長していくというストーリー。そのため、信・そして彼が率いる部隊の成長や彼らが進撃していくさまを理解するためにも、公開順で見るのがよいでしょう。

「キングダム」シリーズのあらすじ・キャスト一覧

ここからは「キングダム」シリーズのあらすじやキャストを紹介していきます。

『キングダム』

あらすじ

春秋戦国時代の中華・西方にある「秦」。戦災孤児で奴隷となった信と漂は、大将軍に憧れ日々、剣の腕を磨いていた。ある日、漂だけが王宮へ召し上げられるが、しばらくした後に若き秦王・嬴政の影武者として信の眼前で命を落とす。信は漂の遺志を継ぎ、弟・成蟜のクーデターにあった嬴政とともに王宮の奪還のために立ち上がる。

出演/山崎賢人、吉沢亮、長澤まさみ、大沢たかお、橋本環奈、本郷奏多
監督/佐藤信介
公開年/2019年

『キングダム2 遥かなる大地へ』

あらすじ

秦の隣国・魏が秦への侵攻を開始。大将軍・麃公が秦軍を率い、魏軍を迎えうつことに。信も歩兵として参戦し、村の仲間である尾平、尾到と共に澤圭が率いる五人一組の小隊「伍」に入る。その伍には羌瘣という謎めいた兵士もいた。信たちは蛇甘平原に向かい、千人将・縛虎申のもとで装甲戦車隊と激しい戦いを繰り広げる……。

出演/山崎賢人、吉沢亮、清野菜名、満島真之介、岡山天音、三浦貴大
監督/佐藤信介
公開年/2022年

『キングダム 運命の炎』

あらすじ

蛇甘平原での戦の後、その功績を評価された信は百人将となる。かつての「六大将軍」最後の生き残りである王騎のもとで修行を積んだ信は、隣国・趙との戦いに参戦することに。総大将を託された王騎は、嬴政から中華の王となることを決意した理由を聞き、総大将として立つことを決める。そして戦場で信のもとに現れた王騎は、信の部隊を「飛信隊」と名付け、趙の武将・馮忌の首を取るという任務を与える……。

出演/山崎賢人、吉沢亮、山田裕貴、杏、山本耕史、片岡愛之助、田中美央
監督/佐藤信介
公開年/2023年

『キングダム 大将軍の帰還』

あらすじ

王騎のもとで馬陽の戦いに挑む信と飛信隊の前に、趙国の総大将・龐煖が現れる。王騎と龐煖には、過去に隠された因縁があった。趙軍に囲まれた飛信隊は決死の脱出を試み、ふたたび王騎と合流する。その頃、嬴政の前に山の王・楊端和が現れ、軍師・李牧という黒幕の存在を告げる……。

出演/山崎賢人、吉沢亮、大沢たかお、吉川晃司、玉木宏、小栗旬
監督/佐藤信介
公開年/2024年

実写版「キングダム」シリーズは漫画の何話まで

原泰久による漫画『キングダム』は2006年より『週刊ヤングジャンプ』にて連載を開始しており、2024年6月時点で72巻まで刊行されています。

これまでに映画化だけではなく、アニメやゲームでの展開も見せており、2023年11月発売の第70巻で電子版を含めた累計発行部数が1億部を超えるなど、大人気漫画として多くの読者やファンから支持されています。

実写版「キングダム」シリーズは原作をベースにしていますが、最新作を含めた4作は漫画ではどのあたりを描いているのかをまとめてみました。

『キングダム』

映画『キングダム』は、原作の1巻から5巻に相当する「王都奪還編」が描かれています。胸が熱くなることが必至な信と漂の別れのシーンや、後の始皇帝となる嬴政が窮地の部下を鼓舞する際に見せる王としての威厳、圧倒的な美と強さで存在感を放つ楊端和……。成蟜のクーデター阻止までの過程がスピーディーかつ見どころたっぷりに描かれています。

『キングダム2 遥かなる大地へ』

シリーズ第2作『キングダム2 遥かなる大地へ』では、主に原作の5巻から7巻に相当する「蛇甘平原編」が描かれます。映画の冒頭に嬴政が刺客に襲われる場面がありますが、これは原作の8巻から10巻に相当する「刺客急襲編」に当たります。ただし、この部分のストーリーは映画用に改変されており、暗殺者の正体も変更されています。

『キングダム 運命の炎』

シリーズ第3作『キングダム 運命の炎』では、原作の11巻から始まる「馬陽防衛編」の前半部分、コミックスで言えば13巻までに相当する「馬陽の戦い」にスポットが当てられています。映画前半では、嬴政が王になることを決意するまでの過去のエピソードが描かれますが、この部分は原作8巻の「紫夏編」に相当します。

最新作『キングダム 大将軍の帰還』

最新作『キングダム 運命の炎』では原作13巻から16巻にわたる「馬陽防衛編」のクライマックスが描かれます。タイトルにある「大将軍の帰還」とは誰の帰還を意味するのか……。それはスクリーンで確認してみてください。

「キングダム」シリーズを視聴できる動画配信サービス

「キングダム」シリーズを見てみたい、最新作を劇場で見る前に旧作を見直しておきたいという方は、動画配信サービスで視聴するのがよいでしょう。

2024年6月時点で「キングダム」シリーズが見られる主な動画配信サービスには、以下があります。

Amazon・プライム・ビデオ

  • 『キングダム』
  • 『キングダム2 遥かなる大地へ』(レンタル)
  • 『キングダム 運命の炎』(レンタル)

Hulu

  • 『キングダム』
  • 『キングダム2 遥かなる大地へ』(有料)
  • 『キングダム 運命の炎』(有料)

Netflix

  • 『キングダム』
  • 『キングダム2 遥かなる大地へ』

「キングダム」シリーズはAmazon・プライム・ビデオ、Hulu、Netflixなどで見ることができますが、シリーズ3作目を見るには追加課金が必要です。ご自身の加入サービスを確認し、お好きなサービスでご覧になってください。

映画「キングダム」シリーズの見る順番やあらすじを紹介しました

映画「キングダム」シリーズは、原泰久の漫画を原作とする大ヒット実写映画シリーズです。映画版と漫画版では少しストーリーが改変されている部分もありますが、映画の脚本制作に原作者の原泰久自身が参加しているため、ファンも納得のストーリーとなっています。

現在は『キングダム』『キングダム2 遥かなる大地へ』『キングダム 運命の炎』『キングダム 大将軍の帰還』まで公開が決まっています。シリーズ第4作で「馬陽防衛編」の決着を見ると思われますが、その後も映画が続くのかが気になるところ。

原作も今も連載中であるため、信と嬴政の物語がどのように完結するかはまだわからないところです。山崎賢人と吉沢亮による信と嬴政の物語がどのように完結を迎えるのか……。気になる方は、まず最新作『キングダム 大将軍の帰還』を見てみてください。

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