元プロ野球選手で野球解説者の谷繁元信氏が14日、YouTubeチャンネル『[ラミレス公式]ラミちゃんねる』で公開された動画「【殿堂入り対談】マスク越しに谷繁がラミレスに囁いた言葉とは? 一流同士の腹の探り合い【谷繁元信コラボ(1)】」に登場。当時中日の監督だった落合博満氏からスタメンを外され、その後にとった行動を明かした。

谷繁元信氏

試合に出場できなかった時期に考えたこと

NPB記録である通算3021試合出場や、2000本安打の達成など、球界を代表するキャッチャーとして知られた谷繁氏。ラミレス氏にとっても手強い存在だったようで、「打者として対戦する時、谷繁さんは本当にスマートだから常に分析していたよ。毎年のように自分の上をいく心理戦を仕掛けてきたから、なんとか追いつくように僕も分析を重ねたんだ」と、当時を懐かしそうに振り返る。

すると、谷繁氏は「俺もね、ずっと出られたって感じじゃないんだよね」と前置きしつつ、「やっぱり落合さんに、次のキャッチャーの存在を考えさせられ……考えさせたってところもあったわけ」「スタメンを外されたり、数試合出られないって時期があったの」と告白。

そして、「その時に、『俺がこれから試合に出るためにはさらに何が必要か?』って考えた」といい、「そしたら、俺が出ていった時の勝率を上げるしかなかったのよ。勝たなきゃいけなかった」「勝つためには、何をしなきゃいけないかって考えた時に、相手のバッターをとにかくもう一回、今までよりもさらに抑えるデータっていうのを、自分の中に入れていかなきゃいけなかった。そういう作業をしたの」と打ち明けていた。

【編集部MEMO】
横浜ベイスターズ、中日ドラゴンズ などで活躍した谷繁元信氏。2014年シーズンより中日ドラゴンズ選手兼任監督、2016年シーズンは専任監督を務めた。ベストナイン1回、ゴールデングラブ賞6回、最優秀バッテリー賞4回といった受賞歴のほか、27年連続本塁打および捕手としての試合出場のギネス世界記録、通算3021試合出場の日本プロ野球(NPB)記録なども持つ。