トヨタ自動車とKINTOはこのほど、両社が展開している「KINTO FACTORY」にて、ユーザーが所有しているクルマの走行安定性を向上させるトヨタ初のアップグレードアイテム「士別フィン」を発売した。
北海道のテストコースで開発!
同アイテムはまず、2015年発売の「プリウス」を対象に販売を始め、その後は車種を拡大していく予定だ。
「士別(しべつ)フィン」はトヨタが、10年以上前の着想を出発点に、北海道の士別試験場にある広大なテストコースで5年にわたる研究を重ねた末に開発に至ったシート状のフィン。縦40mm、横80mm、厚さ3mm(台座部分を含めると4mm)ほどで、車両の底面へこれを16枚貼り付けることにより、走行安定性のアップグレードを実現する。
走行中の車両には通常、「1Hz(=1秒に1回の周期)以下」という、人間の知覚では捉えるのが難しいとされる緩慢な揺れが左右に発生し、走行の妨げとなっている。
「士別フィン」はこれを10分の1ほどに抑えることにより、直進やカーブ、横風が吹く際など、あらゆるドライブシーンで安定感を提供。上記のような緩慢な揺れに特化して最小限に抑制し、走行安定性を向上させるアップグレードアイテムはトヨタとして初めてとなる。
士別フィンの価格は2万4,750円(税込・作業工賃を含む)。購入・サブスクリプションといった車両の利用方法、新車・中古車を問わず購入できる。
今後はユーザーの反響などを確かめながら、ミニバンやSUVの各車種などに対象を拡大するとともに、施工を受け付ける店舗のエリアも広げていく。
なお「KINTO FACTORY」では、「士別フィン」の今後の展開を加速させていくため、モニターとしてプリウスオーナーを募集。対面でのインタビューなどを条件に、2024年6月26日から7月10日の期間に応募した人たちの中から抽選で10名に「士別フィン」を無料で施工する。