トヨタ自動車とKINTOは、両社が展開している「KINTO FACTORY」にて、レクサス「IS」を対象とするアップグレード「Performance Upgrade "Solid" for IS」の提供を開始した。ステアリングを操作する際の応答性と安定性を向上させるという内容だ。
性能開発主査が走り込んで厳選!
今回のアップグレードはレクサス「IS」が対象。トヨタの研究開発施設「Toyota Technical Center Shimoyama」のテストコースを性能開発主査みずからが繰り返し走り込み、5カ所のアップグレードポイントを厳選した。対象箇所は以下の通りだ。
▼バンパーリンフォース(フロント・リヤ)、▼サスペンションメンバー(フロント・リヤ)、▼スタビリンク(フロント)の締結部位のボルトを、タフフランジタイプへ交換することによって締結剛性を高め、ステアリングを操作する際の応答性と安定性の向上を実現する。
このタフフランジタイプのボルトは「GRカローラ」で採用し、多数の支持が寄せられているアイテムであるとのこと。ユーザーがすでに購入している車両としては「IS」で初めて交換できるようにした。
さらに、一部のボルトを交換する際に、タイヤを地面に付けた状態で行ういわゆる「1G締め」を取り入れるなど、こだわりの組付けを提供する。
「Performance Upgrade "Solid" for IS」は車両の利用方法(購入、サブスクリプションなど)を問わず購入することが可能。価格は13万2,000円(税込・作業工賃を含める)となる。アップグレードした車両には特別なプレートを取り付ける。同プレートは従来の印刷による手法ではなく、レクサス独自のレーザーによる焼き付け印字を施す。
「KINTO FACTORY」ではこうしたアップグレードをまずはISから始め、今後は他の車種にも順次拡大させていく予定だ。
このほか、「IS」の各グレードでメーカーオプションとして設定されている「F SPORT」専用のオレンジブレーキキャリパーを、すでに購入済の車両でアップグレードできるようにした。