アリオンはどんな特色の車?歴代モデルや価格も解説

トヨタの5ナンバーサイズのセダン「アリオン」は、すでに生産が終了したモデルではありますが、大きすぎないセダンを探している方に人気がある1台です。

アリオンの特徴や中古車の相場などについて、見ていきましょう。

アリオンは、5ナンバーサイズの扱いやすいセダン

アリオンの歴代モデルとして、大きく2つが挙げられる

アリオンの中古車は、2代目のマイナーチェンジ前後で大きく価格が異なる

アリオンの3つの特色をチェック

アリオンの特色として、どのようなことが挙げられるのでしょうか。それぞれ詳しくご紹介しましょう。

特色1:扱いやすいサイズの5ナンバーセダン

アリオンは、世代を通して5ナンバーを貫いたミドルセダンです。
グローバル展開するトヨタの基幹モデルのひとつである「カローラ」は、北米市場などのニーズに合わせて世代を経るごとに大型化し、3ナンバーになりました。

それに対しアリオンは、全世代を通して5ナンバーサイズを維持しています。
最終モデルのボディサイズは全長4,590mm、全幅1,695mm、全高は1,475mmもしくは1,485mm、最小回転半径は5.3mまたは5.4mで、大きすぎない運転しやすいサイズ感を実現しています。

特色2:ゆとりのある室内空間とシートアレンジ

5ナンバーサイズながら、ラージサイズのセダン並みの室内空間を実現しているのはアリオンの大きな特徴といえます。十分な前後乗員間距離を確保していることに加え、初代モデルから後席のリクライニング機構を搭載し後席の快適性に高い配慮が見られます。

また、セダンは一般的にシートアレンジができないことが多く、あってもリアシートの一体可倒機構か、リアシートの真ん中部分をトランクスルーにできる程度であることがほとんどです。

対してアリオンでは、リアシートのフォールディング機構を採用し、シートアレンジが可能です。セダンの枠を超えたユーティリティーを実現しているのはアリオンの魅力のひとつです。

特色3:上質なインテリア

アリオンは室内空間の広さにこだわっただけあり、ゆったりとくつろいで過ごせるよう、インテリアにも上質さを持たせています。

2016年のマイナーチェンジを受けた2代目の後期モデルでは、ラグジュアリー色が強まりました。質感の高い木目調パネルをあしらい、ラグジュアリーな質感のファブリックをシートに採用。さらに、本革シートを装着するグレードもラインナップされ、上級セダンのようなインテリアになっています。

アリオンの歴代モデルまとめ

アリオンは、2001年に登場した初代を含めて2世代に大きく分けられます。また、トヨタはハイブリッド車に定評あるメーカーですが、アリオンではその歴史上、ハイブリッド車は設定されませんでした。
アリオンの歴代モデルの特徴を見ていきましょう。

「5ナンバーセダンの完成形」を目指したT26型(2007~2021年)

先代モデルからキープコンセプトで大きな路線変更はなく、正常進化した2代目。走りや環境性能、安全性、居住性などすべてにおいてさらなる性能の向上を追求しています。
2016年にマイナーチェンジが実施され、これまでは兄弟車のプレミオはラグジュアリー、アリオンはスポーティーとキャラクターが分けられていましたが、プレミオとデザインが共通化されました。

 「上質と高機能」をキーワードに開発されたT24型(2001~ 2007年)

扱いやすい5ナンバーサイズでありながら、ラージセダンのような室内空間の余裕と後席の快適性を追求したミドルセダンとして2001年に登場しました。

当時のクラストップレベルの低燃費を実現していることに加え、塩化ビニル樹脂よりリサイクルしやすい素材や、森林資源保護に貢献するケナフを採用するなど、環境に対する高い配慮が見られるのも特徴といえるでしょう。

アリオンの中古車価格は何円程度?

アリオンは2代目のモデルライフが非常に長く、約14年に及びます。
ここでは、2代目モデルの中古車市場の相場について、大きく路線変更された2016年以降のモデルと、それ以前のモデルに分けて相場をご紹介します。