俳優の高橋一生が主演を務めるテレビ朝日系ドラマプレミアム『ブラック・ジャック』が30日(21:00~)に放送される。このほど、メインビジュアルが完成し、あらすじが公開された。
■高橋一生主演『ブラック・ジャック』
法外な治療費と引き換えに、どんな手術も成功させる無免許の天才外科医ブラック・ジャックの活躍を描きながら、“医療の在り方”や“人の生き方”に深いメスを入れてきた手塚治虫の名作医療漫画『ブラック・ジャック』。連載開始50周年記念を迎えた本作が、高橋一生主演で24年ぶりにテレビドラマ化する。コロナ禍を経て、医療の在り方がふたたび問われる今、原作から厳選した有名エピソードを凝縮し、その真髄をぐっと掘り下げていく。監督は城定秀夫氏、脚本は森下佳子氏、ビジュアルコンセプト/人物デザイン監修/衣裳デザインは柘植伊佐夫氏が手掛ける。
■柘植伊佐夫氏のアイデアで原作の表紙を再現
今回公開されたビジュアルの原型は、秋田文庫版の原作(第7巻)の表紙。ドラマのビジュアルコンセプトを手掛ける柘植氏のアイデアを受け、高橋演じるブラック・ジャックの佇まいから、文字のフォントや配置など、細部に至るまで徹底的にこだわって制作された。ドラマ版の世界観と、原作へのリスペクトを詰め込んだ、珠玉のメインビジュアル。あやしくも神々しい光を放つメスを手に、ブラック・ジャックがまっすぐ見据えるものとは。
■PR映像ナレーションは、B・Jの声を務める大塚明夫
そして、テレビ朝日公式YouTubeチャンネルにてPR映像も公開。ナレーションは、アニメ版『ブラック・ジャック』でB・Jの声を務めている大塚明夫が担当した。あわせて、あらすじも公開された。
強固な警備でガードされた外国の病院に、黒マントを羽織った怪しげな男が現れた。彼の名はブラック・ジャック(高橋一生)。法外な治療費と引き換えに、どんな手術も成功させる無免許の天才外科医だ。人目を忍んで彼を呼び出したのは日本の法務大臣・古川正文。実は、息子の古川駿斗が旅行中に危険ドラッグ運転で事故を起こし、あらゆる臓器が激しく損傷。今しがた発生したドナーから臓器をすべて移植し、駿斗の命を救ってほしいのだという。そんな古川に、ブラック・ジャックは「息子さんの命はいくらですか?」と尋ねた上で合意。極秘手術を引き受ける。
ほどなく日本へ戻ったブラック・ジャックは研修医・長谷川啓介と出会う。実は啓介、服役中の友人・後藤一馬が自殺したと知らされるも納得がいかず、骨壺の中に入っていた“あるもの”を頼りに、ブラック・ジャックにたどり着いたのだ。だが、知らぬ存ぜぬの態度で啓介をあしらうブラック・ジャック。ますます一馬の死に疑念を募らせた啓介は、ブラック・ジャックにつきまとう。
そんなある日、ブラック・ジャックにサラリーマン・六実明夫から依頼が舞い込む。かつての美貌は跡形もなく、顔面が恐ろしく変形する奇病=獅子面病に苦しむ妻・六実えみ子(松本まりか)を治療してほしいというのだ。妻の“かわいい笑顔”を取り戻したいと必死に訴えつつも、提示された莫大な治療費には尻込みする明夫。そんな夫の姿を目の当たりにし、えみ子も治療を諦めようとする。だが、自らの見目形に複雑な思いを抱えるブラック・ジャックの助手・ピノコ(永尾柚乃)は、えみ子の秘めたる思いに共感。治療を引き受けようとしないブラック・ジャックに食ってかかる。
直後、えみ子は以前から世話になっている医師・キリコ(石橋静河)に連絡を入れる。ところが何を隠そう、キリコは“安楽死”を秘密裏に請け負う人物。しかもブラック・ジャックの宿命的ライバルで……。
【編集部MEMO】
高橋一生は、1980年12月9日生まれ、東京都出身。ドラマ、映画、舞台など幅広く活躍。近年の主な出演作は、映画『スパイの妻』(20)、『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』(23)、ドラマ『岸辺露伴は動かない』シリーズ(NHK)、『6秒間の軌跡~花火師・望月星太郎の憂鬱』シリーズ(23、24/テレビ朝日)など。