女優の奈緒が主演を務める、映画『先生の白い嘘』(7月5日公開)のキャラクター紹介映像、および場面写真が19日、公開された。

  • 奈緒

この度、登場人物たちの本音が垣間見える15秒のキャラクター紹介映像を公開。主人公の美鈴(奈緒)は、地味で平凡な毎日を過ごす高校教師だが、実は親友の美奈子(三吉彩花)の婚約者の早藤(風間俊介)から無理やり肉体関係を迫られ、その後も関係を続けてしまっている。「私の敵は私なの」「女はそんな正しい世界を正しくは生きられないの」というセリフは、男女の性差に翻弄され、自分の矛盾する感情にもだえ苦しむ美鈴の心の叫びとなる。悲痛な本音を明かす相手も気になる映像となっている。

美鈴のクラスの生徒の新妻(猪狩蒼弥)は、性に対するトラウマを持つ美鈴の痛みに共感し、やがて恋心を抱くようになる役どころ。人が苦手でクラスでも浮いていた新妻が、「俺、先生のこと、好きです」「先生も俺に会いたかった?」と、先生と教え子という許されない関係ながらも、美鈴への真っ直ぐな想いを向ける姿がおさめられている。

美鈴の親友の美奈子(三吉)は、不動産会社の取締役を父に持ち、学生時代からの恋人との婚約にこぎつけ、誰もが羨むような女性の華やかな部分を持っている。「私たち結婚するの」と早藤との婚約を笑顔いっぱいに美鈴に報告し、幸せ全開な雰囲気を漂わせる。そんな幸せそうな姿から一転「幸せそうなフリして、愚かで惨めな女だって思ってた?」と言い放ち、美奈子が取り繕うことを辞めた時、歪んだ関係にある変化が訪れる。

美奈子の婚約者の早藤(風間)は不動産会社に務めるエリートサラリーマンで人当たりも良く社交的だが、裏では女を見下して暴力をふるう、猟奇的でサディスティックな二面性を持つ。冒頭映像では見る者を煽る「なんですか?」という表情から、狂気的な内面が浮き彫りに。婚約者の美奈子の頬を愛おしそうに撫でる一方で、美鈴を後ろから抱きしめているシーンが次々と映し出されていく。「俺さ、怯えた女じゃないと欲情しないんだよ」というセリフが更なる狂気とインパクトを与える。それぞれ内に秘めた本音が垣間見え、心をエグるセリフが印象的なキャラクター紹介映像となった。

【編集部MEMO】
『先生の白い嘘』は、『月刊モーニング・ツー』(講談社)で連載された鳥飼茜氏による同名コミックの実写化作。高校教師の原美鈴(奈緒)は、教卓の高みから生徒達を見下ろし観察することで、密かに自尊心を満たしながら、女であることの不平等さから目を背けていた。ある日、美鈴は親友の渕野美奈子(三吉彩花)から早藤雅巳(風間俊介)と婚約したと告げられる。早藤こそ、美鈴に女であることの不平等さの意識を植え付けた張本人だった。早藤を忌み嫌いながらも、快楽に溺れ、早藤の呼び出しに応じてしまう美鈴。そんなある日、担当クラスの男子生徒・新妻祐希(猪狩蒼弥)から衝撃的な性の悩みを打ち明けられ、思わず美鈴は本音を漏らしてしまう。新妻は自分に対して本音をさらけ出した美鈴に魅かれていき……。そして、歪んだ愛憎渦巻く人間模様は思いもよらぬ狂気の世界へと向かっていく。その先で美鈴が見る景色とは。

(C)2024「先生の白い嘘」製作委員会 (C)鳥飼茜/講談社