北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)、円山動物園、すすきのなど観光スポットがめじろ押しの札幌。その中でも、札幌市時計台は誰もが知る観光名所でしょう。
しかし「日本の三大がっかり名所」という、うれしくない呼び名も持っています。そんな時計台ですが、先日SNSである写真が投稿され大きな注目を集めていました。
上から見た時計台。
市役所の展望台、貸切でしたよ
(@kotton105910)より引用
この投稿には、「これはなかなか観られない風景だ」「この角度から時計台が見えるのは初めて知りました。今度見てみたいものです」「市役所に展望台あったの初めて知りました 今度行ってみよ」など、普段見ない場所からの光景に興味を持った読者がコメントしていました。
また、「上から見ると時計台の敷地が広いことが実感できますね 移転すると引っ越し作業で塔時計の機械部分がダメージを受けるかもしれないとか、周りのビルが時計台を風や吹雪から守ってくれるから今の場所のままがいいとか言われているようです。観光客の方にはビルに囲まれて窮屈そうに見えるかも…」と時計台の保存に伴う議論について紹介する読者もいます。
さらには、「こうみるとちっさ これが我が街の象徴とか悲しい」「立ち退きに反対している家みたいwwwwwwwww大通に移転した方が、いろいろいいのではと思う」など、札幌市民とおぼしき読者から悲しみの声も寄せられていました。
札幌市時計台の移転計画
不名誉な称号を持つ札幌時計台。札幌市民にはどのような存在なのか、投稿したしょーこさんに聞いてみました。
――誰もが知る札幌時計台ですが、市民の皆さんにはどう感じているるのでしょう。
しょーこさん: 「観光客には人気があるけど……」という意見がほとんどではないでしょうか。私自身、入場料がわずか200円ですが、中には入ったことがありません(苦笑)。
「日本三大がっかり名所」といわれる理由は周囲の高いビルにもあるかもしれませんね、と推測するしょーこさん、移転の話も尋ねました。
――札幌時計台の移転の話についてお聞かせください。
しょーこさん: 何度も移転の話にはなっているようですが、「この場所にあったのだから」と反対する意見が多いようですね。
札幌市は「時計台周辺地区のまちづくりガイドライン」を策定し、都市再生事業を推進しています。
その案の中で、「大通公園から時計台が見えるようにまちづくりを行っていく計画です」としょーこさんは自身のブログ『札幌クリップ』で紹介しています。
まちづくり計画となっているのは、 時計台をぐるりと囲むビル群の建築物容積率緩和です。
ビルが老朽化してきたからというのもあるかと思います。
かなり先にはなると思いますが、 時計台周辺地区の様子をみていきたいと思います。
札幌クリップより引用
大通公園はさっぽろテレビ塔が隣接し、ともに観光名所として有名。「近い未来に時計台の周りの様子が変わってくるかもしれません」と、しょーこさんも少し期待を募らしているようです。
上から見た時計台。
— しょーこ@札幌クリップ (@kotton105910) June 6, 2024
市役所の展望台、貸切でしたよ☺️ pic.twitter.com/ItUZ7IRwnb