NTTタウンページは6月11日、「小中高等学校都道府県別登録件数」ランキングを発表した。同ランキングは、2021年・2022年・2023年の各4月時点で、タウンページデータベースの業種分類「小学校」「中学校」「高等学校」に登録されている件数を集計し算出した。

  • 小中高等学校都道府県別登録件数ランキング

小中高等学校が多い都道府県は?

  • 「小中高等学校」登録件数による都道府県ランキングの推移

2023年における小中高等学校の登録件数の多い地域は、1位が東京都、2位が北海道、3位が大阪府となった。これら3地域に愛知県、神奈川県、埼玉県、福岡県、静岡県を加えた計8地域は、2021年から順位を維持している。なお、上位10地域の2021年から2023年にかけての登録件数の推移を見ると、すべての地域が2年連続で減少していることがわかっている。

1位となった東京都の登録件数は2,517件。2021年から2023年にかけて3年連続で1位を獲得しており、常に2位の件数とは大きな開きがある。東京都は2021年3月に「東京都教育施策大綱」を発表。その中で「誰一人取り残さず、すべての子供が将来への希望を持って、自ら伸び、育つ教育」を目指すべき教育として掲げている。また、その実現に向けて「子供の個性と成長に合わせて意欲を引き出す『学び』」「子供の成長を社会全体で支え、主体的に学び続ける力を育む『学び』」「ICTの活用によって、子供たち一人ひとりの力を最大限に伸ばす『学び』(教育×DX)」の3つの「学び」を強化する方針を示している。

北海道も2021年から3年連続となる2位にランクインした。北海道教育委員会は「北海道教育推進計画」で、2023年度から2027年度において北海道が目指す教育の全体像を示している。同計画では「自立(自然豊かな北の大地で、世界を見つめ、自立の精神にあふれ、自らの夢に挑戦し、実現していく人を育む)」と「共生(ふるさとへの誇りと愛着を持ち、これからの社会に貢献し、共に支え合う人を育む)」の2点が、北海道が目指す教育の基本理念として掲げられている。ユネスコに登録されている自然文化が豊富な北海道ならではの教育施策も盛り込まれている。

大阪府もTOP2と同じく、2021年から3年連続で3位となった。大阪府では、2023年度から2032年度までを計画期間とする「第2次大阪府教育振興基本計画」が策定されている。同計画では、大阪の教育がはぐくむ人物像として、「人生を自ら切り拓いていく人」「認め合い、尊重し協働していく人」「世界や地域とつながり社会に貢献していく人」の3つが掲げられている。

東京都で小中高等学校が多い地域は?

  • 東京都における「小中高等学校」登録件数による市区町村ランキングの推移

2023年における東京都で小中高等学校の登録件数が多い地域は、世田谷区、八王子市、練馬区となった。これら3地域に大田区、板橋区、杉並区を加えた6地域は、2021年から順位を維持している。上位10地域の2021年から2023年にかけての登録件数の推移を見ると、世田谷区、八王子市、大田区、板橋区、杉並区、葛飾区、町田市の7地域は増減がなかった。一方で、江戸川区と江東区の2地域は減少していることがわかった。このうち江戸川区については、2021年から2年連続で減少している。

出典:タウンページデータベース (NTT東日本・NTT西日本)NTTタウンページ調べ