SixTONESの京本大我が主演を務めるカンテレ・フジテレビ系ドラマ『お迎え渋谷くん』(毎週火曜23:00~)第11話が、きょう11日に放送される。このほど、京本と、その父親役を演じる袴田吉彦がコメントを寄せた。

  • 左から京本大我、袴田吉彦=カンテレ提供

■京本大我×田辺桃子『お迎え渋谷くん』

蜜野まこと氏による同名漫画を映像化する同作は、恋をしたことがない若手売れっ子俳優の渋谷大海(京本大我)が、年の離れた妹のお迎えがきっかけで保育士・青田愛花(田辺桃子)に出会い、不器用ながらも恋を育んでいく“うぶキュン”ラブコメディ。第10話では、世界進出を視野にますます忙しくなった渋谷くん(京本大我)に対し、ついに妹・音夢(諸林めい)の我慢が限界に。それがきっかけで、愛花(田辺桃子)は園長(信川清順)に渋谷くんとの交際を打ち明けることになり、さらに、幼い音夢のために自分たちは一度距離を置くべきだと渋谷くんに提案。愛花との恋にどこまでも一直線な渋谷くんと、それに応えたいと思いながらも、園の子どもたちの幸せを最優先に考える愛花の温度差が浮き彫りになる。そして、自分が頑張れば頑張るほど、いつの間にか周囲の人間を傷つけていることにショックを受けた渋谷くんは、偶然、共演者の千夏(玉井詩織)がストーカーに襲われている場面を目撃。“大事な人”を傷つける凶行に自分の姿を重ね、次の瞬間、我を忘れてストーカーに殴りかかるという、これまでの渋谷くんからは考えられない行動に出て視聴者を驚かせた。

今夜放送の第11話では、肉体的にも精神的にも壊れる寸前の後輩を見かねた神田(内藤秀一郎)が、渋谷くん1人が家のことまで背負いこむのはおかしいと、家族を捨てた父親のもとへ渋谷くんを強引に連れていく。母・遥(乙葉)のこれまでの発言から推測すると、音夢が生まれてすぐ出て行ったという父親はかなりの女好きで、浮気の回数も2回や3回ではなさそう。

これまで謎のヴェールに包まれてきた渋谷くんの父親を演じるのは、ドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS)で演じた喫茶店のマスター役が記憶に新しい袴田。自分が捨てた家族のことなどどこ吹く風で、久しぶりに再会した息子にも父親とは思えない言葉を放つ、クセの強い父親を演じる。

■袴田吉彦 コメント

――渋谷洋輔の役どころ&演じられていかがでしたか?

はたからみたらだらしない父親かもしれませんが、どこかに芯をもった気持ちがあり、自分を突き通す印象がありました。演じるにあたって、子どもに対して心苦しい気持ちがどうしても出てきてしまうので、それを押し殺すのが大変でした! 2人のちょっとした距離感が注目ポイントなのでお見逃しなく。

――撮影はいかがでしたか? 共演者のみなさんとのエピソードなどありましたら教えてください。

大我くんは、お父さんの政樹さんと30年前共演する事が多々あり、お世話になったので感慨深いものがありました。だからキツくあたるのに苦労しました(苦笑)。

――11話のみどころ、視聴者へのメッセージをお願いします!

いよいよクライマックス! どんな親子関係なのか⁉︎ 皆さん是非ご覧下さい。

■主演・京本大我 コメント

袴田さん演じる渋谷洋輔は、父親の風格や威厳にプラスして、チャラさみたいなものもまとっていて、僕が思い描いていた渋谷くんの父親像そのまま! すごくやりやすかったです。渋谷くんのキャラクターには、実は彼の過去が大きく影響しているので、過去の自分としっかりけじめをつける意味でも、父親と対峙するシーンは大事だと思っていました。普段、僕は芝居について監督に何かを言うことはないんですけど、このシーンに関しては、“父親にはっきり物を言うのは恐いけど、強く言いたい”という気持ちがあり、それを監督に提案しました。監督も僕の気持ちを受け止めてくださり、長年の思いを言葉にして吐き出したときの強さ、そこにこだわって撮影しました。撮影中は不思議なことがたくさん起きて……袴田さんが「合コン」っていうキーワードを言った瞬間、鼻血が出ちゃったんです(笑)。すごくチャーミングですし、本当に初めましてだっけ? と思うくらい、フレンドリーに接してくれました。

【編集部MEMO】第11話あらすじ
渋谷くん(京本大我)が千夏(玉井詩織)を襲った男を殴り、逮捕される。人気俳優による暴行事件のニュースはあっという間に広まり、一報を聞いた愛花(田辺桃子)も驚きを隠せない。しかし、家族思いの心優しい渋谷くんが暴力をふるうには、よほどの理由があるに違いない――。愛花は動揺する気持ちを抑え、妹の音夢(諸林めい)が保育園でいつも通り生活できるよう全力を尽くす。その頃、警察で取り調べを受ける渋谷くんは何を聞かれても答えず、響子(長谷川京子)はマネージャーとして自分の無力さに肩を落とす。千夏が警察に事情を説明したこともあり、渋谷くんは無事に釈放が決まるが、警察沙汰を起こして仕事先に多大な迷惑をかけたことに変わりはない。響子は、苦渋の決断を下す。一方、神田(内藤秀一郎)は今回の事件の一因として、渋谷くんが仕事に加えて音夢の世話まで一人で背負っていることを指摘。本来なら子どもを守るのは両親なのに、なぜ渋谷くんが苦労するのかと怒りをあらわにする。そして、再び自分を見失うことを恐れる渋谷くんを、ある人物の元へ連れて行く。