NINJAを運営する グローバルパワーは、日本在住の外国人材の退職理由についての調査結果を6月4日に発表した。同調査は2021年1月1日~2023年5月31日の期間、グローバルパワーにて転職相談を行った日本在住の外国人材1,344人を対象に、聞き取り調査を用いて行われた。

  • 日本人材と外国人材の退職理由の比較

はじめに、退職理由を調査。日本人材が「給与が少なかったから」(30.1%)といった会社に起因する理由の退職に対して、外国人材は仕事内容に起因する退職が最多となり、第1位は「自分の希望する仕事ではなかったから」(33.8%)だった。

  • 退職理由「期間満了」が上位にランクされる要因

また、退職理由が「契約満了」と回答した日本人材の割合と外国人材の差は、全体(日本人材:5.2%・外国人材:9.5%)では4.3ポイントであったが、非正規のみ(日本人材:16.1%・外国人材:61.8%)で比較すると45.7ポイントと大きな差が確認できた。外国人材の非正規雇用で性別関係なく、契約期間が満了する時点で約6割が退職することがわかった。

  • 退職理由「勉強のため」が上位にランクされる要因

また、退職理由の詳細を確認していくと、そもそも出身国で就業していた外国人材が日本で暮らしたいために、現地で日本語を学んだり、日本に留学していることが要因だということがわかった。そのため性別、雇用タイプ関係なく、退職理由に「勉強のため」という外国人材が一定割合存在していた。