第49回菊田一夫演劇賞の授賞式が6日に東京・東京會舘にて行われ、石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、柿澤勇人、宮澤エマ、三浦宏規、ウォーリー木下、前田美波里が登場した。

  • 三浦宏規

    三浦宏規

同賞では、演劇界の巨星・菊田一夫氏の名を冠し、大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家(作家、演出家、俳優、舞台美術家、照明、効果、音楽、振付、その他のスタッフ)を表彰する。

■第49回菊田一夫演劇賞 演劇賞を受賞した三浦宏規

『のだめカンタービレ』千秋真一役、『赤と黒』ジュリアン・ソレル役、『千と千尋の神隠し』ハク役の演技が評価された三浦。「いずれの作品も日本初演や新作公演だったんです。初演ものって大変なことが多いんですけど、全員で力を合わせて、どの作品もまっすぐに作っていったものなので、その作品たちでこのように受賞できたというのはすごく嬉しく思っていますし、各カンパニーの全ての皆様に本当に感謝したいと思っております」と喜びを表す。

「私はクラシックバレエを5歳から習っていて、クラシックバレエのダンサーになるのが目標、夢で。ただ怪我をしてしまって、どうしようかなと思っていた14歳の時に舞台というものいに出会って、魅せられて、『この世界に進むんだ』と思い直して。『俺は舞台が好きだ』と思って今日までやってきてるんです」と振り返る三浦。

さらに「うちの家訓として母がよく言うのは、演技・歌・ダンスと、人が趣味でやるようなことを仕事にするなら、生半可な気持ちじゃできないし、人並みの努力じゃできないぞと。クラシックバレエをやってた頃からずっと言われてたんです」と明かし、「それをいつも心に留めて今日まで頑張ってきた。母の教えがすごく自分の中ではとても大事しているもので、信じたからこそ、今日こうしてこの場に立てているのかなと思って、両親、家族には感謝しています」と感謝。この日はミュージカル『ナビレラ』昼公演を控えており「13時から公演があって、パーティーの方に出席できないんですよ。ご挨拶できてない方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、すいません、この場を借りてご挨拶させていただければと思っております」と呼びかけた。

ここでスピーチが終わると思いきや、「ああそうだ、僕の夢を言いたいなと」と一言。「僕は『死ぬその日まで舞台に立ちたい』という夢があります。なので、 その場をいただけるように、そしてその場を作っていけるように、これからも精進していきたいと思っております」と語った。

  • 三浦宏規、宮澤エマ、柿澤勇人
  • 三浦宏規、宮澤エマ、柿澤勇人
  • 三浦宏規
  • 三浦宏規
  • 三浦宏規
  • 石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、柿澤勇人、宮澤エマ
  • 石丸幹二、井上芳雄、安蘭けい、柿澤勇人、宮澤エマ、三浦宏規、ウォーリー木下、前田美波里
  • 三浦宏規
  • 三浦宏規

■受賞一覧

・菊田一夫演劇大賞

ミュージカル『ラグタイム』上演関係者一同

・菊田一夫演劇賞

柿澤勇人(『スクールオブロック』デューイ・フィン役、『オデッサ』青年役)
宮澤エマ(『ラビット・ホール』ベッカ役、『オデッサ』警部役)
三浦宏規(『のだめカンタービレ』千秋真一役、『赤と黒』ジュリアン・ソレル役、『千と千尋の神隠し』ハク役)
ウォーリー木下(『チャーリーとチョコレート工場』『町田くんの世界』の演出)

・菊田一夫特別賞

前田美波里